秘話・2

秘話

透明「全世界厄

師匠「まあ、そんな感じ

透明「そ、そんな感じって

師匠「う~ん、この現象に関しては、私でも

   わからんことだらけなんだよ

透明「せ、先生でもわからないんですか

師匠「うん多分、地球にとっては必要な要素

   なんだと思うんだけど、詳しくはわからない

   なにせ、私もまだ体験したことがないからね

透明「えっ

師匠「黄昏の刻(たそがれのとき)というのは、

   大体、60年から70年に一度起こる

   と言われているものなんだ

透明「60年から70年・・・。」

師匠「まあ、お前の今見ている資料を計算すると

   黄昏の刻は、2年間

   最初の1年目断罪期(だんざいき)とか

   断末期(だんまつき)とかって言って、次の2年目

   贖罪期(しょくざいき)とか獄鎖期(ごくさき)と言う

   らいしいんだ

透明「な、なんだか、この世の終わりのようなネーミング

   ですけど・・・

師匠「あはははっそうだね

   でも、この厄は誰でも一度は入る厄と言われている

   けど、その実、厄は大なり小なり様々だから、

   この世の終わり的なものでは全くないよ

透明「そ、そうなんですかはぁ~良かった~

師匠「まあ、でも安心はできないけどね

透明「

師匠「さっき言ったように、黄昏の刻って言うのは、

   誰でも一度は入ると言われている厄

   それは、大人も子供も老人も、もちろん赤ん坊ですら

   入るってことなんだ

   そして、問題なのは、徳を積んでいる人でも

   業を積んでいる人でも善人でも悪人でも入る厄

   ハッキリ言って、無差別・理不尽な厄としては

   おっかないかもしれんな~

透明「ま、まじですか

師匠「まあ、世の中的にはあまり知られていない厄だけど

   知ったところでどうにかできるモノでもないし、

   時が黄昏れ、災いを招くなんて昔から言われて

   いるけど、厄が小さい場合なんて、机の角に

   足の小指をぶつける程度のモノだから、誰も

   気にしないのかもしれない

透明「でも、大きい厄の場合は

師匠「死に至ることもある

透明「

師匠「まあ、は恐ろしいものと捉えられやすいけど

   人間それで全てが終わるわけじゃない

   なんちゃって

透明「・・・・・

師匠「あれっつまんなかった

透明「笑えないですよ~

師匠「あははははっ悪い悪い

   でも、死に至る程度ならまだしも、死に至らない

   場合の方が怖いかもね

透明「そ、それって

師匠「一生背負わなければならない怪我や病気、

   事故による障害・・・

透明「・・・・・

師匠「どちらにせよ、厄の大きさは入ってみなければ

   わからない

   考えても手だてが無いんじゃ、仕方がない

透明「・・・・・

師匠「それとも、透明

   黄昏の刻に挑戦してみるかいニヤニヤ

透明「これって、必要厄ですか

師匠「いいや多分、地球には必要な時期だと思うけど、

   個人に対しては、まったく必要な厄ではないよ

透明「それじゃ~、避けても問題はないんですね

師匠「うん大丈夫まったく問題ない

透明「わかりました

通常、厄というものは、この世に存在している以上

必要とされているものが多い

人は、その困難を打破し新たなスタートを切ることも

できるからだ

しかし、黄昏の刻はその範疇に無い存在

私はこの時から、黄昏の刻の研究を始めた・・・。

              続く・・・。

   

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コメント

  1. あやや より:

    きゃ~先生,格好良いですぅ。
    お師匠様も経験する事のなかった、黄昏の刻。
    お師匠様・・・きっと・・・透明先生の挑戦を見守って下さっているでしょうね。
    続き楽しみにしています。

  2. ゴールドキング より:

     
    透明先生  おはようございます。
    でたぁ 厄の隠れ玉・・・{げっ}
    先生よろしくおねがいします。
    愛情をもって接した人は
    いつでも どんな時でも 暖かくにこやかに
    見守っていると思います。

  3. サキ より:

    必要な厄でないなら、避けたいですm(_ _)m 大難は小難に、小難は無難になりますようm(_ _)m 私は本厄なので厄払いに行く予定ですが、家族皆の厄払いに行こうかな…(ーー;) とにかく続きがきになります!

  4. 和樹 より:

    厄って、禍々しく嫌な感じなのに、まるで季節のうつろいのように、さらっと説明されるお師匠様が、頼もしい~
    それにしてもお師匠様ダジャレ…
    先生、この道を極めた方々は…ダジャレ好きなのでしょうか?(^_^;)
    勿論、質問ではありません(笑)
    ユーモアある記述のおかげで、読む側は救われてること、多々ありますから…m(__)m

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