亜魂の華(あごんのはな)・5
佐喜「先生大丈夫ですか」
透明「・・・・・・。」
佐喜「先生」
透明「ハッだ、大丈夫です
ご、ごめんね心配させて」
佐喜「よ、よかった」
私は、立ち上がり席につく・・・。
気がつくと、扉は閉まっていた
透明「佐喜さん扉閉めた」
佐喜「い、いいえ
さっき、勝手にしまって・・・」
透明「・・・・・・・。」
どうなっているんだ
石版を探りはじめてから、調子がおかしい
それに、目眩の後のあのビジョンは一体
私が目眩を起こしている際、私の頭に沢山の
映像が流れ込んで来ていた・・・。
正直、断片的なビジョンだった為、全てが
つながらないモノだったのだが、多分あれは、
石版の記憶のようなモノなのだろう・・・。
佐喜「先生」
透明「あっごめんねちょっと考え事しちゃった
今ので分かったのだけど、やっぱり佐喜さんの
周辺で起きている不可思議な事柄に、この
石版が関わっているのは事実みたいだね」
佐喜「や、やっぱり」
透明「う~ん・・・少し試してみるか」
佐喜「」
透明「佐喜さん
もし、差し支えなければ、その石版
佐喜さんが直接持ってみてくれないですか」
佐喜「えっは、はい
でも、手袋をしてもいいですか」
透明「はいそれでもいいです」
佐喜さんは、カバンにある白い手袋を取り出し、
直接、石版を持ち上げる・・・。
佐喜「こ、これで良いですか」
透明「ありがとうございます
それじゃ~、そのまま
しばらくジッとしていてください」
佐喜「」
さてと、私の推測が正しければ・・・。
私は、目を閉じ深呼吸をする
透明「佐喜さんこれから、佐喜さんを通して
石版の秘密を探ってみようと思います
その際、もし、私が放心状態になって
いても、そのままでいてください」
佐喜「えっ」
透明「多分、石版のことを調べる際に、
少し、トランス状態になる可能性が
あるので、協力してくださいね」
佐喜「は、はい」
透明「さてと」
佐喜さんの木人図にアクセス
佐喜さんを通して、佐喜さんに影響している
石版の力の流れを掴み、その流れに乗り
石版の記憶を辿って行く・・・。
透明「・・・・・・・・・・・」
おおっきたきた
さっきの断片的なビジョンが頭の中に
流れ込む・・・。
佐喜「せ、先生」
透明「・・・・・・。」
私は、トランス状態に入っている・・・。
佐喜「・・・・・・・・怖いよ~」
佐喜さんは、ひとり残された状態になっていた
「カチャッ」
佐喜「」
「バタン」
佐喜「ひっ」
扉が独りでに、開いたり閉まったりする
佐喜さんは、恐怖を押さえながら必死に
私の帰りを待っていたようだ・・・
佐喜「ううっ・・・もう、限界・・・」
透明「お待たせ」
佐喜「きゃぁ~~~~~~~っ」
佐喜さんは、極度の緊張状態だったのか
突然、私が話しかけたことで、驚くほどの
悲鳴をあげる
透明「さ、佐喜さんご、御免
驚かせる気はなかったんだけど」
佐喜「え~~~~~~ん怖かったよ~~~っ」
透明「ご、ごめんね」
流石は研究者
石版だけは離さず、その場で泣き崩れている・・・。
私は、佐喜さんを落ち着かせるため、なだめることに
専念していた・・・。
次回石版の秘密が明らかに
続く・・・。
昴と透明先生のお店
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コメント
あれ?
まだコメントないのは皆様忙しいのかな?
こんにちはですm(_ _)mm(_ _)m
亜魂の華は、魂という字が入ってるから、もしかしたら佐喜さんの前世に関わるのかな?
大体外れてる私の予想。
もう、……よそう(苦笑)
また、眉間にしわ寄せる方々を増やしてしまった……(ルパン三世の五右衛門風に)
(^_^;
透明先生 みなさま こんにちは♪
現場の様子を想像すると…
翡翠の石板を手に持った女性の目の前には
トランス状態の先生、勝手に開いたり閉まったり
するドア… ちょっとしたホラーですなぁ。。{げっ}
佐喜さんと石との関係が、何等かのカギを握って
いるのかなぁ?謎は深まる一方です…。
こんにちは(^-^)/
透明先生、皆様。
勝手に開け閉めするドアと
トランス状態の先生、、、
うん、確かにその状況怖いかも?
考古学やってると、また今回みたいな
出来事に当たるかもしれなくて;^_^A
佐喜さん、透明先生と繋がりがある方がいて
良かったですねo(^_^)o
そして、流石に研究者!
よくぞ出土品を放り投げずに
耐えました!偉いっ(笑)
>和樹さん
あははは~(笑)
石川五右衛門風っ(笑)
眉間じゃなくて、笑い皺が増えてしまいました(笑)