誰がために鳥は鳴く・11
一年前・・・桐子ちゃん5歳・・・。
お母さんの虐待は、徐々にエスカレートしてゆく
そんな中でも、桐子ちゃんはお母さんを気遣い、
笑顔を絶やさず、良い子でいようと一生懸命
お家のお手伝いをしていた・・・。
しかし、状況はドンドン悪化してゆく・・・。
何をしても認めてもらえず、どんなに頑張っても
愛情をもらえない日々
そんな中、お婆様と桐子ちゃんの話が現状を
作り出してしまう要因に・・・。
お婆様「キリちゃん・・・ごめんね・・・。
お婆ちゃんが動けないから、お母さんを
大変にさせちゃって・・・。
お婆ちゃんがいなければ、お母さんも
キリちゃんに優しくなれるのに・・・。」
桐子「ううん平気だよ
でも、お婆ちゃん大丈夫
昨日、お母さんにお腹、蹴っ飛ばされてたでしょ」
お婆様「大丈夫だよキリちゃんは優しいね・・・。」
桐子「・・・お婆ちゃん・・・お母さん、どうすれば
キリに笑ってくれるかな」
お婆様「キリちゃん・・・ぐすっ・・・。
そうだね・・・お母さん、お仕事やお婆ちゃんの
ことで、疲れているのだと思うから、
そっとしておいてあげた方が良いのかもね」
桐子「う~ん・・・お母さんとお話したりしない方が
いいの」
お婆様「そうだねお母さん、自分の事で精一杯なんだと
思うから、色々と言われると、腹が立つのかも
しれないね・・・。」
桐子「そっか・・・それじゃ~ぁ、キリはお人形さんみたいに
してれば、いいのかな」
お婆様「クスクス・・・本当に可愛いお人形さんだね
きっと、お母さんもキリちゃんみたいに可愛い
お人形さんなら、機嫌が良いときには、
一緒にお人形遊びをしたくなるかもしれないね」
桐子「そっか~」
この時、お婆様は、桐子ちゃんが暴力を振るわれないように
桐子ちゃんをお母さんからと遠ざけたかったのだろう・・・
しかし、それからというもの、桐子ちゃんは自分がお人形さん
になったように、振る舞ってゆく
だが、それが母親には理解されることは無く、返って存在感を
なくすことにつながってしまうとは、お婆様も考えてもみなかった・・・。
この後、お母さんからの暴力は減っていったのだが、食事の用意や
桐子ちゃんへの身辺事は、忘れ去られたかのように減少し、
お母さんは育児放棄への道を進んでしまう
それでも、桐子ちゃんは、自分が可愛いお人形ではないから、
お人形になり切れていないから、お母さんが遊んでくれないと
錯覚し、お人形になりきる為に心を閉ざしてしまっていった・・・。
そんな様子をみて、お婆様も今回の行動を起こし、
桐子ちゃんを助けようとしたのだと思う・・・。
色々な想いが交錯し、良かれと思ったことが
今の現状を引き起こしてしまった・・・
桐子ちゃんの気持ちを考えると、心が引き裂かれそうだ
私は、桐子ちゃんの笑顔を取り戻すために、
全力を尽くそうと心に誓っていた
続く・・・。
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コメント
(泣)…。
子供達のチカラになれれば…今を一生懸命がんばります
相手を思いやった言葉でも
口元を離れると
全く別な意味をもった音になってしまう
悲しいです。
小さく純粋な桐子ちゃんの心は、
お母さんとおばあちゃんのために、
疑いもなく必死にお人形さんになろうと
生きてきたなんて。
今はかわいい笑顔で毎日を過ごしていることを願います。
桐ちゃん、、今すぐ抱きしめてあげたい。
当初、加瀬さんの話だと、
おばあ様も桐子ちゃんを虐げてたみたいな印象だったので、
木人図から当時の生の言葉を聞けて
実際の状況というのは、人づてだと真実は伝わりにくいものですね
よかれと思うことが裏目、本当にせつない…
桐子ちゃんがとても素直で、優しくて、そして多分、とても意志が強い(我慢強い?)
いじらしいすぎです(T_T)
だからなのか、お母さんの方が、体は大人でも、むしろ心は弱い方なのかな、
すみません、うまく言えないですが、
桐子ちゃんが強いからこそ、お母さんの冷たさも受け止めてしまった、いつか優しいお母さんに戻ってくれることを信じて……
桐子ちゃんのことや、
今もどこかで、独りで、親の愛情を信じて待ってる子供たちがいるかもと思うと、
あ、無理、泣
今日は終わります
世の中から、桐子ちゃんみたいな境遇の子が一人もいなくなりますように・・・。
心を閉ざしてしまった子が、本来の明るさを取り戻すためにどう寄り添えばいいのか、このあとの展開が大変興味深いです。