一枚の手紙・17
陣の任されている社には、天照大御神様を
主軸に、あらゆる神との交信ができる
神事様式がとられており、陣はそこで
祈祷専門で仕事をしている
陣「お待たせ
それじゃぁ~、始めようか」
大幣(おおぬさ)を振り、祝詞が始まる・・・。
陣「此れの神床に坐す 掛けまくも畏き天照大神
産土大神等 諸々の大神等の大前に
恐み恐みも白さく・・・。」
陣の祝詞は、よく響く・・・
流石の円も緊張しているのかおとなしいが・・・
陣の祝詞が中盤に差し掛かった時、突然、凄い霊圧が
私達の前に鎮座する
(ここからは、神様や私達のお言葉も現代語に
訳してお伝えしますね)
陣「よくぞ起こしいただきました
建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)様」
男神「何ようじゃ」
透明「」
円「」
頭の中に割れんばかりの声が木霊する
陣「はい先日、お力をお借りいたしました、
穢れ落ちの件にて、こちらの者から
話があるそうで、お目通りを願った次第です」
おお~陣が、ちゃんとしているっと、変な所に
感心している場合じゃなかった
私は、円に話をするように促す
円「・・・建御雷之男神様初めまして、
私、双焔の巫女(そうえんのみこ)を配します、
円と申します。
以後、お見知りおきを」
・・・・うわ~っ円がブリブリしてるよ~
確かに、魔女を日本風に言えば巫女となるのかも・・・。
しかし、この二人がちゃんとしている所を
見ると、ちょっと・・・キモいんですけど~
男神「ふむ・・・して、何の話じゃ」
円「はい建御雷之男神様の御力をお借りし、
封印せし悪羅児(あらご)ですが改心を促したところ、
真名をあらわし心底を晒すにあたった為、
私が元にて、精進させようとお願いにあがりましてございます」
男神「・・・・成らん」
円「・・・・」
男神「あれは、我が名にて縛りし者
手出し無用ぞ」
円「・・・ですが」
男神「くどいぞ」
く~っ頭割れそう
円「・・・プルプル・・・。」
透明「」
陣「建御雷之男神様この者は、我が同門にして
義キョウダイでございます
この者の所業に際して、私が保証いたしますゆえ、
何卒、お聞き入れいただけませんでしょうか」
男神「ふむ・・・陣よ」
陣「はい」
男神「おんしも、わかっておろうが
あやつは、この地に悪しき穢れを生む者
神職のおんしが、何をたわけたことを言い出す」
陣「も、申し訳ございません・・・」
円「プルプルプルプル・・・。」
男神「この話は、ここまでじゃ」
円「プルプルプルプルプチン」
あっやばい
円「あん(たねぇ~)モゴモゴ」
とっさに、口を塞ぐのと同時に
透明「建御雷之男神様お久しゅうございます」
男神「んっ」
透明「透明でございます」
男神「おお~っ久しいなぁ~
なんじゃ、おんしも居ったのか」
神降ろしの儀では、神様は格子の裏から話を聞くことになり、
相手の姿を認識することはしない、唯一認識していただくには、
言葉を交わす必要があるため、黙っていた私の存在には、
気づいていなかったのだ・・・。
男神「透明息災か」
透明「はいお陰様で、元気にさせていただいております」
男神「そうかそうか」
透明「建御雷之男神様、大変失礼なのですが、実はこの者、
私とも義キョウダイでして、我ら三人、同じ師を仰いだ
者なのです」
男神「ほ~うおんしら、竜太の弟子か
そうかそうか・・・で」
透明「はい」
男神「とぼけるでないおんしのことじゃ
何か、悪巧みをしておるのだろう」
透明「め、滅相もございません」
男神「は~はっは~っ冗談じゃ許せ
ふむ・・・おんしも、あの悪羅児を解けと」
透明「はい」
男神「ほ~う何故じゃ」
透明「助けを求められました」
男神「助けとな」
透明「はい」
男神「ふむ」
透明「私は、助けを求められると、ほおっておけない
性分にございます」
男神「承知しておる・・・う~む
しかし、悪羅児めぇ~
何と幸運な童よ求めた相手が、おんしとは」
透明「申し訳ございません・・・」
男神「あいわかった好きにするがよい
その代わり、おんしには、また働いてもらうぞ」
透明「仰せのままに・・・」
男神「ふむ・・・どちらにせよ、外のおんしに助けを
求められたということは、封印自体も緩かった
のであろう・・・陣よ」
陣「は、はい」
男神「おんしは、もう少し研鑽せい」
陣「はは~~~っ」
男神「さて、それでは、封印を外しておこう・・・。」
透明「それには、及びません」
男神「」
透明「建御雷之男神様のお手を煩わすようなことは、
いたしませんので、封印をこちらで除去させて
いただく許可さえいただければ、幸いです・・・」
男神「ニヤニヤ・・・まあよい
おんしが、何を考えているのかは敢えて詮索すまい
わかった許可しよう」
透明「ありがとうございます」
男神「今日は中々楽しめたわい
透明よ~たまには顔を見せに来い」
透明「はい」
男神「神働きに対しては、追って陣に言付ける
それでは、さらばだ」
目の前から、霊圧が消えてゆく・・・
はぁ~借りを作ってしまったか・・・きっと、
バレてるんだろうなぁ~
円「ちょ、ちょっと透明
いつまで、口塞いでるのよ~~~」
透明「仕方ないだろう
お前、途中で切れそうになったろう」
円「うっ」
透明「建御雷之男神様を怒らせたら、お前なんか、
一瞬で消し炭にされるぞ」
円「げっ」
透明「まあ、何はともあれ、これで大丈夫だろう
・・・・何か言うことないのか」
円「・・・ありがとう・・・。」
透明「はっ聞こえない」
円「ありがとうって言ってるじゃない」
陣「ひゃ~っ一時はどうなるかと思ったよ~
でも、さすが透明だね
建御雷之男神様とも面識あったんだ」
透明「一応ねたまたま仕事のことで、結果的に、
建御雷之男神様のお手伝いをしたことになってね
まあ、それがあっても、今回は借りを作ってしまったから、
仕事はしなくちゃいけないけど」
陣「そうだね・・・沙汰があったら、連絡するよ」
透明「わかったその時は、お前も円も手伝えよ」
陣「わかった」
円「ええ~っ」
透明「ええ~っじゃない」
円「わ、わかったわよ~」
一件落着か・・・やれやれ
神仏とのお付き合いは、御朱印と同じく、お相手に帰依する
ことから始まる・・・。
帰依と言っても、そこまで堅苦しいものではなく、
その神仏が大切にしている、生き方や考え方を
自らが戒めとして心に刻み、神仏に寄り添うように生きてゆく
ことを常としていれば、おのずと神仏から認められるようになる
今回は建御雷之男神様という、雷と剣の神と言を交わしたのであれば、
建御雷之男神様が持つ、正義という題目を遂行し続ければよい
神仏の教えは、決して苦しい生き方ではなく、必ず自分を幸せに
してくれる教えでもあるため、難しく考えず、
学び、寄り添い、自己の人格に取り入れて行ければ、きっと
皆さんを幸せに導いてくれるものと捉えておいてくださいね
陣「わっこんな時間
円早く、ペディグリー○ャム」
円「ええ~っ結局、あんた何も役にたって
ないじゃない」
陣「ええ~っちゃ、ちゃんと、お目通りしたじゃん」
円「足りないわね仕方ないから、ペディグリー○ャム、
一週間分だけは、買ってあげるわよ」
陣「そんなぁ~~~っ透明からも、何とか言ってよ~」
陣くん・・・根本的にペディグリー○ャムを、茜は喰わんと思うぞ
月華「陣様の哀れな姿・・・たまりません~~~っ」
夜兎「えと・・・えと・・・」
透明「はぁ~・・・・夜兎がキョドってるぞ~
まったく後は勝手にやってくれ」
揚羽「ご主人様~帰りましょ~う」
六羽「ブンブンで帰る~~~っ」
夜兎「え、え・・・うう・・・・」
円「夜兎いい加減、慣れなさい」
all「ええ~っ」
無茶振り過ぎ
今日も、バタバタな一日でした・・・・
六羽「ブンブンブンブンブンブン」
完
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
前回のを読んだとき
妙に気になってツッコミ入れちゃったけど、
ペディグリー○ャムの件は
陣さんも円さんも
単に気がついてなかっただけなのね。
ていうか、今回のオチだったワケだから
もしやツッコミは無粋だったのかしら…。
(そうだとしたら、先生ごめんなさい!)
ああぁー、ドックフード!!
全然気がつかなかった
誰も得してないじゃないか
いや、円さんだけレアキャラゲットできたか
今回も円さんペースですな
透明先生こんにちは🌞みなさんこんにちは🌞
透明先生のブログでおっしゃっていた「神仏が大切なしている生き方や考え方を戒めとして心に刻み寄り添うように生きていけば、おのずと神仏からみとめられるようになる」というお言葉、
今の私にタイムリーな内容で、腑に落ちました✨🌈ありがとうございます🙇♀✨
透明先生、みなさん、季節の変わり目で、体調壊さないようご自愛くださいませ❤
あああ〜私もワンコ&ニャンコ飼ってないのでわかってませんでしたあああ〜(*ノω・*)テヘ(笑)
陣さん…高級猫缶買ったことないのかしら(汗)
陣さんの仕事ぶりが垣間見えてまたまたカッコいい陣さんのギャップに惚れる〜(o´∀`o)
円様、スパルタw兎さん、頑張って〜(´∀`*)
あ、透明先生もちゃんと円様から高級スイーツ&御飯(高級焼肉)当然奢ってもらいましたよね…?(^_^;)
建御雷之男神様って国譲りの強烈な鹿島の神様ですよね。
心情的には国つ神の側に肩入れする自分には大変不遜では
ございますが「正義」が素直には腑に落ちかねます{汗}
鹿島神宮の要石にある事を念じて、門前の売店の木刀を
振り回して遊んだ{笑} のが東日本大震災の丁度3年前。
と言っても宗教と全く無縁の家庭に育ったにも関わらず同じ
某神を祀る2つの神社に関する神夢を診せられて実際に両社を
訪れたところ夢と寸分違わぬ様子を見てビックリ仰天でした。
何の霊能もない単なるスピマニアに過ぎないので不思議です。
いずれにしても夢の内容では私は天津神の中でも大変尊い
神の再来?眷属?って事のようですが疑り深い性分なので。
個人的には最後の審判の後、ミロクの世が来て国常立命
様が復活なさるとワクワクしてるのですがいつまで経って
も「悪」がこの世で裁かれないのでイライライライラ{笑}
透明先生が口添えされただけで、こんなにスムーズに(^_^;)
どれだけ礼を尽くしても、やはりお付き合いの深さが、これほど影響あるとは💦💦
先生、お顔広い~‼ (決して体積じゃありません)
そして円さんのプチン!に、ハラハラしました💦💦
でも、円さんらしい気も(^_^;)
それにしても、あの会話で、現代風なのかー。
充分、古風な本格的な感じでしたけど、ほんとうは一体どんな感じの口上で、神様との会話だったのかなぁ……
うーん気になることが~~消化不良~~💦💦
先生の呪いは解除出来ているのか、
先生の一張羅の服のお詫びに円さん、買い直し……とか………して……(フェイドアウト)
(イン)
しかし、夜兎さん、人心掌握力がある悪魔とは思えない消極的さ(苦笑)
円さんの式神さんたちと、先生の式神さんたちがまたいつか一緒に登場されること楽しみにしてます🎵
透明先生がとても評判がいいのがよく分かりました❗ 神様の力も❗
透明先生{ラブ} こんばんは~
ふ~{ため息} なんか緊張したー{ドキドキ}
建御雷之男神様、対応に 差がありすぎる~{スマイル}{汗}
でも、先生との間に確たる関係が できていること {レース金下}
よ~く{キラリ}わかりました{ひらめき}
円さん プルプル震えてるのか{はてな}と思ってたら、
まさか{はてな}まさかの {プンスカ}{怒} ・・・{げっ}{超びっくり}{スマイル}{汗}
神仏との お付き合いの仕方を読んで、
大好きだと思ってた神様・仏様{ラブ}のこと、
何も分かってなかったー{ショック}って、気づき{ごめんなさい}
お名前だけじゃなく、もっと知りたい{ラブラブ}と想いました{YES}{アップ}
認められれば嬉嬉ですが{花火}、
その方が大切にしている、生き方や考え方を
自らが戒めとして心に刻み、寄り添うように生きてゆけるよう{キラ}
心したいと想います{レースピンク下}
先~生~{スマイル}、出版 第2弾は{ひらめき}{ルンルン}
{キラリ}一家に永代{キラブルー} 神仏辞典(事典{はてな}){キラリ}みたいなモノ{グッド}、
いかがですか~{はてな}って言うか、出して欲しぃな~{ラブ}
神様仏様が大切にされている生き方…題目って何から知るんだろう…神社仏閣や本に書いてたりするのでしょうか?!見て見ます!(๑・̑◡・̑๑)
でもって和樹さん、9のところで主格に呪いは外していただいてますよ~(^_^*)よかったよかった!です。
>サキさん
あはは💦💦そうでしたー💦💦
読んでいるはずなのに、式神ちゃんの個性豊かさに、すっかり内容が飛んでしまった模様(^_^;
有難うございます(^з^)/チュッ❤