判断の基準・14

判断の基準14

透明「入国審査所であるお城を抜けると、

   そこには、第三の観光名所である

   とてつもない広大な平原に、なだらかな

   坂道が続く黄泉比良坂(よもつひらさか)が

   広がっています

作治「黄泉比良坂

透明「黄泉比良坂・・・う~ん・・・

作治「ど、どうした

透明「ネーミングが暗い

   ここは一つミルキーウェイにしましょう

作治「ミルキーウェイって、天の川じゃねぇ~のか

透明「おおよく知っていますねぇ~

   作治さん、実はハイカラですねぇ~

作治「ハイカラって・・・お前いくつだ

透明「あははっ でも、本当によく知ってますね

作治「昔、そんな名前の映画を見たことがあるからな

透明「なるほど

   皆さん、知らないかもしれませんが、

   もともと、天の川の伝説は、この黄泉比良坂と

   同じ事象から作られた名前とされています

作治「そ、それじゃぁ~

透明「はい 乙姫と彦星の伝説には、それはそれは

   深い悲しいみの物語が隠されているんです

   まあ、この話は今は関係ないので端折りますが

   人も動物も、生きとし生ける者すべてが、

   この境界線を意識して生きているということでも

   あるんです

   黄泉比良坂は、島根の松江市にあるとか言われて

   いますが、この場所は昔神隠しがあったということで、

   きっと霊界へ連れていかれたのだろうという噂が元に

   なって、都市伝説化していたりします

   でも、実際は、この絢爛豪華なお城(ここまでは現世)と

   楽園(霊界)を別け隔てている境界線を表す名称が

   黄泉比良坂なんです

作治「その・・・天の川の話が気になるんだが・・・

透明「まあ、それは時間がある時

作治「皮肉か

透明「まさか

   作治さんには、もっと大切な話があるということ

   ですよ

作治「旅行の話か

透明「はい

作治「わかった 続きを聞かせろ

透明「はい それでは改めて

   絢爛豪華なお城を出た作治さんは、

   第三の観光名所ミルキーウェイに到着します

作治「お前、ブレないな・・・

透明「イメージが大切です

作治「そ、そうか・・・

透明「はい

   さて、ミルキーウェイはこの世のものとは思えないほど、

   美しい平原と、歩いていても苦痛のない緩やかな坂道が

   続いて行きます

   周りには四季折々の花々が咲き乱れ、見たこともない

   美しい鳥たちが歌を歌い、それはそれは

   夢の中にいるような光景です

作治「ほう

透明「美しい平原は、目に映る世界全てとなり、

   周りに景観を損なうようなものは一切ありません

作治「ほほう

透明「本当に、目に映るのは、美しい平原のみ

   その先を見ても、目には美しい平原しか見えません

作治「んっちょっと待て

   そこには、平原しかないのか

透明「はいまあ、鳥が止まる程度の木々は少しありますが

作治「ん~っ・・・その先は

透明「平原です

作治「・・・・平原の先に山とか見えたりしないのか

透明「平原だけです

作治「おいおいどういうことだ

透明「ま、まあ、安心してください

   本当に一本道の美しい場所で、見ていて飽きないことは

   お約束します

作治「・・・・ちなみに、そこは、どれくらい広いんだ

透明「え~っと・・・よくは知りませんが、聞いた話だと、

   地球と同じくらいの広さとか・・・。」

作治「

透明「ま、まあ、本当に飽きない場所ですから、

   安心してください

作治「・・・・まあ、そこまで言うんなら大丈夫なのだろうが、

   もし、道を見失ったら、元に戻れる気がしねぇ~なぁ~

透明「その通り

作治「

透明「ミルキーウェイは、本当に美しい場所なのですが、

   ひとつだけ、注意点があります

次回、黄泉比良坂の注意点とは

          続く・・・。

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コメント

  1. リカコ より:

    すごく興味深いお話しです。夫婦で三途の川さえ渡れないかも……渡れるようにこの世で徳を積まないと。と言い合っています。透明先生有難いことばかりお教え下さりありがとうございます。

  2. るんるん より:

    決して後ろを振り向いてはいけない…でしょうか?😓
    黄泉比良坂は、古事記のムック本を読んだ時に、伊耶那岐神と伊耶那美神の物語の中に出てきていたので、なんとな~く名前だけは覚えてました⤴
    私も、天の川のお話し気になるな~🌠

  3. サキ より:

    えとえと、あの世とこの世の境界線がサンズリバーで、十王がいるお城もこの世ということは、サンズリバーの上にお城があるのかなぁ?!で、お城を抜けてあの世へ行き、楽園(霊界)までな黄泉比良坂(^^)💦
    私も振り返っちゃいけない気がします💦

  4. 和樹 より:

    地球くらいの広さあったとしても、問題ない人は、さっさと霊界につくんだろうなあ
    時間軸も距離感覚も、この世とは違う気がするし…
    美しくても延々変わらない景色が続くのって不安になりますが、このとき、ひ、独りじゃないことを願います💦
    守護霊様や、同じ時間に亡くなったり、とか、だれか一緒なら、まだ安心だけどなあ
    私だったら、声かけますわ
    『もしかして、あなたも今から霊界に向かう、霊かい?』
    (^_^;)逃げられちゃうな
    結果、あの世の話から、作治さんは何を思うのでしょうか

  5. 和樹 より:

    >和樹さん
    その前に、私がその坂にたどり着く保証が~💦
    orz

  6. おおとり より:

    まさか天の川がよもつひらさかに因んで付けられた名前とは意外です。
    見たことが無い美しい鳥達が飛び回っているのですか!!絶滅したハチスイの仲間やリョコウバトなんかも見れるのかしら(*´∀`
    当然ながら双眼鏡とか持って行けないですよねf(^_^)
    可愛いくて珍しい鳥がいるのに禁止事項が振り返ってはいけないとかだったら、バードウォッチャー的にはちょっと厳しいかな…(そこじゃねぇぇ!Σ( ̄□ ̄;))
    すみません、変なスイッチ入ってしまいました…orz
    透明先生のブログに出会えたこともあってか、自分に正直に生きる事ができる様になったことで、自分の今生の課題が見えて来たように思います。
    過去を振り返っても、何度も現在、まい進している方向に向かう分岐があったこと、生まれる前に自分で親を選んで生まれて来ると以前先生は仰ってましたが、あの親でなければ今の自分を築き上げることは出来なかったと理解しています。多分それが私の徳積みの道に繋がるものなので。
    損得勘定を抜きに、信念を通す為、守りたいものを守り続ける為に、知識、経験、行動を積み重ね、人から受け継ぎ、考え、教え、それを生涯続けている人達に敬意を持ち、目標に掲げていますが、そういった生き方をされている方は多大な影響力を持ち、多くの尊敬を集めているけれど、やはり、それを支える家族の理解や協力あってできることでもあるので、家族の為に忙しい中、頑張る主婦も徳とまで行かなくとも小さな善行を積み重ねているんじゃないかなと思います。
    よもつひらさかに辿り着く為にも人生日々精進ですね。

  7. ウラルの羊飼い より:

    黄泉比良坂というとイザナミの追手を追い払った桃の実3つの話を連想します。そしてその桃に対し人々が苦しい目にあっている時、私と同じように助けなさいと言い、桃の実に意富加牟豆美命(おほかむづみのみこと)という名をつけたとか。
    平原いいですね。但し自分が好きなのは雪原とか砂漠など生き物があまり感じられないものですけど。
    天の川と言えば宗像大社の神夢で見せてもらいましたが凡夫の私にはその意味するところがさっぱり分かりません。恋しい人との別れ?とかなんでしょうけど恋愛なんかくだらないしコスパ悪すぎ=ハイリスク・マイナスリターンと確信する無粋な自分とは関係ないんですけど。

  8. 透明先生大好き❤ より:

    透明先生 皆さま こんばんは{流れ星}
    注意点なんだろう
    道以外歩いてはいけないとかかなぁ
    天の川伝説{キラリ}知りたいな~
    いつかお話、書いて欲しいです{スマイル}

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