彊呪巡りて呪濁せん
神意双児の星呼なり・９
昴が結界を張り出す・・・。
「・・・より来たる精霊の御名において・・・」
透明「
」
縛鎖が振動し始める・・・。
す、凄い
昴は私とはスペルの詠唱場所が違い
詠唱言語も異なっている
私のキョウダイ達はそれぞれ違う能力を持つため
それぞれに得意の分野があり
詠唱呪文も個々バラバラなのだ
しかし、本来なら昴は誰よりも呪術者向きなのだが
それを拒んで法具師として生きている・・・。
何か理由があるのだろうけど、正直勿体ない・・・。
昴の詠唱が終わり、改めて昴の凄さを感じる
透明「こ、これって・・・。」
昴「はぁはぁ・・・久しぶりで、疲れた～
」
透明「大丈夫か」
昴は、右手を挙げている
透明「し、しかし、見事なもんだ
これほどの結界は、円でも張れないぞ
完璧過ぎ・・・。」
昴「はぁはぁ、そ、そう言えば・・・。
何で円は来ないんだよ
」
透明「えっ」
昴「だって、彊呪って呪いみたいなもんだろ？
デスペル専門の円の方が、適役なんじゃないのか
」
透明「う～ん・・・実はね、彊呪っていうのは
ただの呪いっていう訳じゃないんだ」
昴「」
透明「彊呪っていうのは、人外つまり人間が起こした
ものでは無くて、人以外の者が起こしたものなんだ
例えば・・・天罰とか・・・。」
昴「ええ～っ
お、お前 神さんと事をかまえる気か～
」
透明「いやいやいやいやさすがにそれは無いと思う
天罰ならこんなに回りくどい形にはならないから」
昴「」
透明「多分、別の何か・・・。」
昴「・・・そうか・・・これだけの障気・・・
死神、餓鬼、獣忌、悪鬼・・・・・。」
透明「う～ん、正直その類だとは思うんだけど・・・。」
昴「・・・。」
透明「どちらにせよ、不足のない相手だね
」
昴「あ、あほか～
御山も何考えてんだ」
透明「まっ、仕方ないでしょ 先生もそうやって
人助けをしてきた人だから、弟子の俺らが
引くわけにもいかんのよ」
昴「はぁ～～～っ
お前は相変わらずお人良しだな～」
透明「まあまあ、でも昴の御陰で結界も張れたし
相手が誰であれ、この結界内には手出し出来ない
だろうから、一安心だよ
」
昴「・・・でもさ～、ちょっと変じゃないか」
透明「」
昴「星呼っていうのは、必ず彊呪とかにかかるのか」
透明「・・・それは無いよ」
昴「えっ そ、それじゃあ、どうしてこの子達だけ」
透明「う～ん、ここに来る前にある神社に
行ってきたんだけど・・・。」
私は昴にここに来る前に行った神託の祭壇の話をした。
透明「だから、多分その法陣が原因で何かが星呼に
彊呪をかけたんだと思うんだ・・・。」
昴「・・・非道いな～
」
透明「本来、星呼として生まれた子は、
幼少期に身体が出来ていないせいで
バランスが上手く取れないことはあるけど、
呪濁するほど対外的に何かを受けることは
滅多に無いはず 多分、その祭壇を荒らされたことで
管理者 神保家の跡取りである星呼が
ターゲットになったんじゃないかと思うんだ・・・。」
昴「・・・それって・・・」
透明「うん もしこの子達が星呼じゃなくても
彊呪に襲われていたと思う・・・。
ただ、問題なのが、今はまだバランスのとれない
星呼が彊呪にかかったとなれば、普通の子より
症状の悪化も進行度も段違いに早い
だからこそ、急がなくちゃ」
昴「・・・あ～もう しょうがない
俺も手伝ったる
」
透明「えっ」
昴「一人で二人をみるのは厳しいだろ
まあ、お前みたいに普段から鍛えてないから
何処まで手伝えるかわからんけど、
いないよりはマシだろうよ」
透明「昴・・・わり～な～
終わったら飯でもおごるよ
」
昴「よし
それじゃあ、高級料亭な」
透明「えっ」
昴「決まり 始めるぞ」
透明「うう～っ・・・。」
私達は、星呼のかかっている呪いをひとつひとつ
取り除いて行くために、二手にわかれ作業を始めた
私は大地くん
昴は要ちゃん
ここからが正念場
徹夜の作業が続いて行く・・・
続く・・・。
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コメント
昴さ～ん先生～頑張って～～！
子供の苦しむ姿って一番見てられないです。
星呼ちゃんたちのお母さんも辛いでしょうに。
今ここにこうして先生が元気(元気かはわかんないですけど{CARR_EMO_334}お元気だといいんですが)でいてくれて良かったです{CARR_EMO_106}。
昴さんもお優しい。
頑張れみんなー！！
ううう相変わらず文章が上手くて続きが気になります！ しかし自分の悩みが世俗的過ぎてちっぽけに感じてしまう程、自分なんて到底知らない世界が（死ぬまで永遠に知らなそう）あるんだな～と先生のブログを読む度、感じてしまいます。こういう世界があり人助けに尽力していて幸せを導いたり生き抜ける強い力を示唆される先生には言葉もありません。ネットは危険な面もありますが先生のお力や思いを知ることが出来て幸せに感じます。
先生や昴さんの御師匠さんもこんなに力強い子供たちがいて鼻が高いですね。
てんちゃん
昴さん
ファイトファイトファイトファイトファイトファイトファイトがんばれぇ～{CARR_EMO_38}
助けてあげてくださぁ～い、
ブログンジャーも、何かお役にたつことがあれば…出動いたしまっす{CARR_EMO_38}
お二人が子供たちに向き合う姿が、なんだか目に浮かぶようです。
子供たちに笑顔が戻りますように、お祈りしながら読ませていただきます。応援しております！！
透明先生も、昴さんも素敵です{キラピンク}
がんばってください。
おふぁよ～ゴザイマス。失業主婦のサエコです。
占い師…とタイトルがございますが、その域を超えたオシゴトでございますね。
素人の私が申すのも僭越ですが。
なんだかこーいう宿命の家系に生まれるのも、大変だなぁと 思います。ある意味、自分だけの人生で済まないですものね。
何事も原因なくして結果なしということですね・・・
先祖からの霊的体的罪障も背負わされることを
自覚しないで原因不明の苦しみを受けている人
は少なくないと思います{汗}
誠実で能力がある先生方のような霊能者や宗教家が
もっと増えると世の中も明るくなるでしょうに。
＞本来なら昴は誰よりも呪術者向きなのだが
＞それを拒んで法具師として生きている・・・。
＞何か理由があるのだろうけど、正直勿体ない・・・。
恐れながら先生に申し上げます{汗}
リスクが高い仕事は寿命を縮めるとお考えになって
いるのでは？
でも使命がある方は逃げられないでしょうが・・・
先生もあまり無理をなさらないように。
お二人とも
現代版 陰陽師 安倍清明のようですね{キラリ}
インカローズさんと同じく
透明先生、昴さん
ファイトファイトファイトファイトファイトファイトファイトがんばれぇ～
助けてあげてくださぁ～い
とリアルタイムではないですが
固唾をのんで祈っています{クロス}
そして同じく{超びっくり}
ファイトファイトファイトファイトファイトファイトファイト
がんばれぇ～{アップ}{ガッテン}
助けてあげてくださぁ～い{流れ星}
今後、リアルタイムでホンの少しでもお役に立てることがあれば
ブログンジャーにお声かけくださいナ{ルンルン}
o(＾0＾)○
昴さんに先生、男前過ぎます。
先生の兄弟弟子たちは本当に素敵な方たちばかりですね(*^_^*)
しかしのぞくのが遅れて、縛鎖の画像を見れなかったのが残念です
呪染、考えただけでも痛そうですが、先生頑張って下さい!!次回楽しみにしています☆
先生！昴さんもいてくれてよかったですね！
安心しました(´∇｀)
二人とも す･･･すごいです。{げっ}
先生のキョウダイ達って何人いるのかしら？
それぞれ違う能力で全員そろったら
とてつもなく、すごい力～～～{虹}
想像できませんです＾＾；
星呼だから、狙われた訳ではなかったのですね＞＜
星呼ちゃんたち、頑張って！！{YES}
透明先生、昴さん、ほんとかっこ良すぎ(*/ω＼*)
ヤバイです{CARR_EMO_36}もう…虜ですね{CARR_EMO_334}
先生、私も先生に会いたいです。
昴さんカッコイイ{キラリ}
呪術の才能があるのに、法具師として生きているなんて
なんだか影のあるクールな男性っぽくて痺れちゃいます{ラブ}
能ある鷹は爪を隠す{ひらめき}
そして、キョウダイが救いを求めた時には必ず駆けつける{びっくり}
これぞ漢の友情{グッド}{キラリ}{ガッテン}
今回は、高級料亭でも高級フランス料理でも{食事}
ガッツリ２人分、御山におごってもらってくださ～い{YES}