真理の仮面・12
鼓「一体どういう・・・」
透明「インナースペースは、意識の集合体
君達二人がその中で会話や情報交換が
出来るなら、二人のどちらかが、
そのスペースを作ったわけじゃ~無い
そうなれば当然、そこのスペースを
作り出した管理者の存在は不可欠になる
そうしないと、インナースペース内で
常に同じところを維持することは出来ない
からね」
鼓「そ、それじゃ~、俺達の潜在意識に、
俺と同じような存在がもうひとりいるって
ことなのか」
透明「いや 鼓くんや楓さんとは違う存在だよ
簡単に言えば、君達二人を産み出した
本当の人格」
鼓「ほ、本当の人格・・・」
透明「だからと言って、君達の人格が偽物という
ワケではないんだ 君達も、歴とした
一人の人格だからね」
鼓「う~~~ん・・・こんがらがってきた」
透明「う~んと、もともとその管理者となる人格が、
君達の本体で、君達はその本体となる人格から
別れた部分なんだ
要するに、管理者の人格は君達二人の人格を
合わせた者と言えば分りやすいかな」
鼓「それじゃ~、その管理してるヤツが本当の俺達」
透明「そう言うことになるね」
鼓「・・・もし、その本体に俺達が戻れば、
俺達二人を合わせた一人の人格になるってことか」
透明「うん さすがに飲み込みが早い」
鼓「・・・なるほど~・・・ということは・・・
俺と楓が・・・意識とか考えが消えるんじゃ
なくて、要するに・・・融合するってことか
そうなると・・・俺の考えも、楓の考えも
持ち合わせた一人の人格ができて・・・・・。」
さすが鼓くん、私の言った意味をしっかり噛み砕いている
さて、ここからが大切だな
鼓「先生 何となくだけど、先生の言った意味
わかったよ
要は、俺達二人が消えるのではなくて、
自然と一人の人格に戻るってことだろ
それは、自然なことで、どちらの人格も
本当の人格の中で生きている状態と考えれば
いいんだよな」
透明「大正解」
鼓「でも・・・どうすれば・・・。」
透明「鼓くん、よ~く聞いてね
君達が潜在意識の中で話しをしたり、
情報交換をしたりするのって、決して
表面上で起こってることではないんだ」
鼓「」
透明「普通、別々の人格の人が情報を交換したところで、
その内容や本当の真意の部分は受け取れない
でも、君達二人は、深層心理の深い部分でつながって
いるから、事の全てを感情から現状まで
記憶を何処かで共有できているんだ」
鼓「どういうことだ」
透明「鼓くんは、何故楓さんの部屋を荒らしたの」
鼓「そ、それは・・・」
透明「鼓くんは、楓さんから今の状況を聞いて
楓さんを引っ越しさせたかったんでしょ」
鼓「・・・。」
透明「マンションの住人、まあ、隣の人の嫌がらせが
気になってたんでしょ 楓さんはああいう人だから
それが隣の人の嫌がらせとは気づいてなかった
みたいだけど 鼓くんは、楓さんの記憶を共有して
いる分、隣の人の嫌がらせだと確証を持てたんじゃない」
鼓「・・・ふ~っ・・・何でもお見通しか~
そうだよ 楓は気づきもしないけど、
隣の女がポストや扉に嫌がらせしたり、夜中に
壁叩いたり ゆるせね~けど楓が危ない目に
あうよりはいいからよそれに、部屋が荒れて
真っ先に隣のヤツが疑われて、後ろめたい分
ドギマギしてたから、ざま~みろって感じで
スッキリしたけどな~」
透明「やれやれ まあ、それはそれとして・・・。
要するに、君達二人は通常知り得ない情報も
記憶や映像として共有出来ているからこそ
それが出来たってことなんだ」
鼓「なるほどな~それが普通に感じてたけど
本来はあり得ないってことか・・・。」
透明「そう言うことそれを踏まえて、鼓くんには
やってもらうことがあるから、しっかりと
覚えておいて欲しいんだ」
深層心理の不思議、そして二人の人格、
いよいよ鑑定ファイルも大詰めです
続く・・・。
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
てんちゃん
何だか、
次回うP超待ち遠しい{CARR_EMO_38}
ドキドキ待ちます、
でも、気付かずに楓さんみたいな人結構いるのかもしれないっ… …。
<太><色:#ff00cc>おはようございます。色>太><太><色:#ffccff>透明先生色>太> {きのこ}
{天使}
なるほど~{CARR_EMO_114}
よかったです{CARR_EMO_336}{CARR_EMO_203}
だからひとつになっても
鼓くんは消えないのかぁ{CARR_EMO_203}
鼓くんも楓さんも
すごいお互い思い合ってるから、読んでてホッとしました{CARR_EMO_203}