面～接～感～ッ？・６

面～接～感～ッ・６

透明「(さてさて、少し深く入っちゃおうかな)」

私は普段の面接では聞かないような質問をする

透明「ありがとうございました

　　　それでは、次の質問なのですが、

　　　皆さんは、恋愛をしたことがありますか

　　　お答え難いようでしたら答えなくても

　　　結構なので右の方から順番に

　　　よろしくお願いします」

「恋愛ですか」

透明「はい」

「私は、今現在３年程お付き合いをしている方がいます」

「恋愛をしたことはありますが　今はお付き合い

　している方はいません。」

透明「(ラフくんの番だよ～)」

「・・・これって、聞く意味は無いと想うのですが

　恋愛したことが無ければどうだと言うんですか」

透明「そうですね　私としては、もう少し皆さんの

　　　ことを知りたいと思ったもので

　　　お答え辛いようでしたら結構ですよ

　　　次の方はどうですか」

「はい　私も今現在お付き合いしている人がいます」

「私は、恋愛というか、結婚して家庭があります」

透明「ありがとうございます

　　　皆さんのことが少しわかりました

　　　それでは、最後の質問になるのですが、

　　　皆さんは、今受けているような

　　　面接というものをどの様に感じていますか」

「そ、そうですね・・・正直に言うと・・・

　緊張してしまい　得意ではありません」

「面接は、自分自身を売り込む為のものと

　とらえております

　ある意味チャンスを頂いているとも想っていますが、
　　
　やはり、緊張するものだとも感じています」

「・・・・・・・・・。」

透明「んっどうされました」

「正直に言わせて頂ければ、無意味だと思いますが

　会社として、能力判断のテストを受け

　履歴書や職務経歴書を提出している時点で

　大体の人となりはハッキリするものだと

　思いますし、職務に対して必要なスキルを持って

　いれば、自ずと採用者も決まって来るのでは」

透明「そうですかありがとうございます

　　　次の方は」

「私は、面接があることで安心感を得られると

　想っています

　面接で会社の先輩方と対面することで、

　より会社との距離が近づくような気がします」

「私も、面接は大切だと想います

　面接を受けることで、普段は合うことの出来ない
　
　役職の方々とお話出来る機会を頂けるので、

　自分自身のためにもなると想っています」

透明「みなさん、ありがとうございました

　　　質問は以上で終わりになります

　　　最後に私から、少しお話をさせて頂ければと

　　　想います」

面接者「」

透明「私は、面接官をして１０年ほどになります

　　　皆さんがお話してくれたように、面接に対する

　　　想いは人それぞれ

　　　ですが、面接官としての立場から見れば

　　　面接というものは、皆さんと会社の

　　　お見合いの場所だと私は想っています

　　　皆さんは、当社をホームページや会社概要

　　　パンフレットなどで十分吟味して選び

　　　面接というお見合いの場所に来てくれています

　　　ですが、私共は皆さんのことを何も知らない

　　　だからこそ今度は私共から皆さんのことを

　　　知ってお見合いを成功させようと皆さんの

　　　前情報を頂いております

　　　そこではじめて双方対等にお見合いの場所に

　　　出られるわけです

　　　お互いを知り、これから先の長い年月を

　　　共に手を取り合って進んでゆくパートナーを

　　　選ぶのですから、面接を受ける方も面接官も

　　　相手を知ろうと必死です

　　　面接は、恋愛とよく似ていると想いませんか

　　　私達面接官も面接を受ける皆さんも、お互い

　　　相手に興味を持ち良いところを探して

　　　これからの人生を共に歩めるかどうかを

　　　見極める

　　　私共面接に携わる者は、そんな気持ちで

　　　皆さんと対峙しています

　　　是非皆さんも私共と同じように会社と

　　　恋愛をするような気持ちで当社を選んで

　　　頂けたらと想います

　　　本日は、お忙しいところお集まり頂き

　　　ありがとうございました」

　　　
面接者「・・・・・・。」

増田「・・・・・・。」

楠木「・・・・・・。」

浮嶋「・・・・・・。」

あれっ何かまずいこと言っちゃったかな

面接を受けた子達は、深々と頭を下げ部屋から

出て行く・・・。

その中にラフくんもいたが、一番長く頭をさげていた

少しは、心に響いてくれたのかな

ちょっとホッ　とする私・・・・。

皆が出て行った後・・・。

増田「・・・・・。」

楠木「・・・・・。」

浮嶋「・・・・・。」

あちゃ～やっちゃったかな～

透明「み、みなさんすみませんでした

　　　自分一人で勝手に進めてしまって」

楠木「先生」

透明「は、はひっ」

楠木「やっぱり先生は、最高だよ」

透明「へっ」

浮嶋「本当に感動しちゃいましたよ

　　　私達面接官も、初心に返らなくては

　　　いけないと、痛感させられました」

増田「先生すみませんでした

　　　自分が取り乱してしまったせいで、

　　　先生にお任せしてしまって」

透明「いやいやいやいや私こそ勝手に」

よかった～ちょっと面接者寄りに話し過ぎた

気がしてたから、怒られるかとおもった～

この後、５組目の面接が終わり今日の面接は終了～っ

また明日も頑張らねば

　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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