First meeting・9
私は、金子くんへの心のケアを終え
金子くんの耳が徐々に戻ってきている
ことを確認し、安心していた
透明「さてとそれじゃ~
そろそろ良いかな」
私は、徐に部屋の扉を開ける
佐々木「うわっ」
丸山「」
金子「」
透明「もう、中に入っていいよ」
丸山くんと佐々木くんは、バツが悪そうに
部屋の中へ
透明「ここの壁、結構薄いから
聞こえてたでしょ」
丸山「う、うん・・・」
佐々木「あははっ面目ない」
金子「・・・丸さん、佐々木さん
すみませんでした
俺・・・・・。」
佐々木「あ~っ・・・もういいよ
俺たちも、お前の状態なんて
気づかなかったし、ちょっと
言い過ぎたから・・・」
丸山「ごめんな、金子
全然、気づいてやれなくて・・・。
でもなできればこれからは、
そういうことは、ちゃんと
メンバーに話してくれよ
俺たちだって、金子と一緒にライブ
やりたくてセッティングしてるんだから、
お前ができない状態なら、別の日に
したって良かったんだよ」
金子「は、はい・・・すみませんでした」
透明「まあ、まあ取りあえず、これでライブも
出来そうだし、よかったじゃないの」
金子「あっ・・・でも・・・・」
丸山「大丈夫だよ、金子
ライブは潰されたりしないからなっ」
丸さんは、私の方を見てニヤリと笑う
透明「まあ、確実に大丈夫だと思うよ」
金子「」
そんなこんなで、いよいよライブがスタート
タイバンは、4つ
私たちの出番は最後らしい・・・。
ライブが始まって、2つ目のバンドが演奏を終える
その時・・・。
石田「おい金子見に来てやったぞ」
金子「い、石田」
透明「・・・・・。」
彼が、ライブを潰すって言ってた子か~
さて、ちょっと腹を探ってみましょうか・・・。
私は、石田という子の腹積もりを探る
透明「なるほどね・・・。」
彼は、ライブの途中にステージをジャックして
自分たちがライブを乗っ取るつもりらしい
ということは、他のメンバーはすでに待機
してるってことか・・・・。
しかし・・・考えることがヤンチャだね~
私は、少しほくそ笑みながらその場を後にし
本番に備えた・・・。
いよいよ本番
一応、入れ替え制のライブハウスでは
一旦お客さんが外へでて、時間になったら
また入る仕組みになっている
さて、始めようか
久しぶりのステージは、私の心を高揚させ
熱いくらいのピンスポと独特の空気が
昔の私に立ちかえらせてくれる
透明「丸さん久しぶりに暴れようか」
丸山「OK」
丸さんの前奏が突然始まる
ライブハウスのスタッフが慌てて客入れを
し始めた
石田「うおお~~~~っ」
何だか一人、張り切って入ってきた
ヤツがいるけど・・・
少しの間、丸さんの前奏は続く・・・。
圧倒的なテク音の厚み存在感
皆が魅了されてゆく・・・。
徐々に、お客さんが入りだし
ライブハウスは一杯に埋まる・・・。
「ドンッ」
石田「いて~な~っ」
??「ギロッ」
石田「あっ・・・す、すみません」
おお~来た来た
??「おお~~~~っ透明~~~~っ」
透明「荒木来たな~」
荒木「おおお前が出るなんて聞いてなかったぞ
ちょ~~~燃えるじゃね~か~」
この、荒木くん
私が丸さんとバンドを組んでいた時からの
コアなファン
見た目は、デカく、スキンヘッド
コワモテで、どこから見ても道を開けたくなる
逸材だ
透明「さ~てはじめるぜ~~~~っ」
「わぁああああああああっ」「きゃ~~~~っ」
「うおうおうおうおうお~~~~~っ」
あははっ相変わらずガラわり~っ
私たちのジャンルは、ロックンロールを少し
ハードにしたもの
基本的には、オリジナルとコピーの半々で
構成されている
今回は、私が代役のため、丸さんの意向で
昔、組んでいた時の曲を中心に構成して
くれていたので、すんなり入ることができた
ライブも後半に入り・・・
透明「ヘイもっと盛り上がって行こうぜ~ぇ」
荒木「イヤ~~~~~~~~ッ」
「うおおおおおっ」
石田「・・・・・・・・・」
あれあれっ石田くん
入ってくるんじゃなかったの
私は、金子くんに目配せをし、彼に合図を送る
金子くんは、石田くんを見て、自信満々に演奏する
石田くんも、この荒くれ者の中では可愛いものだった
ボルテージは最高潮
メンバーのテンションも上がりまくり
激しいライブは夜を切り裂き
沢山の夢を乗せて響き渡っていた
完
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
金子さん良かった!
皆さんいつまでも青春って感じで素敵です{キラリ}
今回のお話もとても楽しかったです{ルンルン}
そして心と身体がつながっている事を実感しました{YES}
それにしても先生のライブすっごく見てみたいです{超びっくり}
ワイルドな透明先生{火}も素敵かも{ドキドキ}
お疲れ様です! 流石先生GJです! 今回も面白かったです!
金子くんの元バンド仲間、本当に来るとは…ジャンプ黄金期みたいなノリの人がまだ現世に居たのですねw
最近のロッカーはアート系のオタクが多いイメージだったもので。
遂にジャンル明かされましたね!
パンクじゃなかった/(^o^)\
ロックの少しハードめ…音楽詳しくないのでXとか聖飢魔IIみたいな感じを想像しました。高音得意だったらかなりシブいすね!
私も行きたかったです(>_<)
つまらない嫉妬や悪意の企みを、
圧倒的な高さのレベルと仲間の輪で吹き飛ばしてしまう。
現代の水戸黄門のような話でとてもスッキリしました!
みんなカッコイイ! o(≧▽≦)o
先生の「はじめるぜ~」
「~ぜ」の口調が新鮮ですぜ~
m(__)mm(__)m{CARR_EMO_334}
コンパクトなシリーズでしたけど先生のプライベートがとてもリアルで、ある意味、濃い内容でしたね♪
その空間に居たかった{CARR_EMO_513}
ヽ(≧▽≦)ρ~ YEA~H{CARR_EMO_515}
素敵です{CARR_EMO_330}
透明先生はギャップがすごいですね。すごいと言ってもお会いしたことはないので、ブログからの一方的なイメージですが…
人に相談されやすいとか、やっぱり雰囲気が関係しているのでしょうか…相談ではないですが、私はよく知らない人に道を訪ねられます。ピンポイントで狙って声を掛けられている感じの時もあります。本能的にこの人は応えてくれるっていうのを感知してるのかな、って考えていますが、そういうのも素晴らしい第六感ですよね。
超カッケー!!
最近透明先生のファンになって、過去ブログを遡って読んでたらこのブログにたどり着きました。ロッカーだったとは!
ってか、生き方そのものがロックンロールだもんね!
透明先生、私の妄想の中では福山雅治なんだけどなぁ・・。どうでしょう?