狂乱の宝珠・３

狂乱の宝珠・３

くどくどは、しばらく続き・・・

透明「はぁ～もういいよ

　　　どちらにしても、その依頼

　　　受けちゃったんでしょ」

タイ「おっ、おう」

透明「もう、断れないんだよね～」

タイ「当たり前だ男に二言はねぇ」

泰蔵さん・・・それ、あんたが言うことじゃ

無いんじゃ～

私は、泰蔵さんのお店に顔を出すときは

必ず後の時間を空けておく・・・

それは、今までで、一度も何事もなく

帰ったことがないからだ

透明「・・・　そんなことだろうと

　　　思って時間空けてあるからいいけど、

　　　ちゃっちゃと終わらせて早くこれ

　　　飲もうよ」

タイ「けっそんなに早く終わらせられる

　　　代物か、わかんね～ぞ」

透明「どういうこと」

タイ「まあ、今まで解決してきた中でも

　　　俺の直観じゃ～１・２を争う代物だ」

透明「・・・(それ解決してきたの私でしょう

　　　しかし、新年早々、何でそんなもの頼まれて

　　　くるんだ～～～っそれに、何でそんなに

　　　得意げなんだ～～～～っ)」

っと、声を大にして言いたいが、言えばまた

小言の嵐だろうから、ここは我慢我慢

透明「一体、何があったの」

タイ「聞きたいか」

透明「う、うん(早く言え～～～っ)」

タイ「実はよ～何でも、その家に係わった

　　　人間が次々と病気になったり、怪我を

　　　したり、中には死んだ奴もいるってんだ

　　　もちろん、その家族も同じで、とにかく

　　　不幸のオンパレードときてやがる」

透明「・・・ちょっと、意味がわかんないんだけど」

タイ「そんなこと、俺だってわかんね～よ」

透明「その家って、その家族に係わったらって

　　　ことだよね」

タイ「まあ、そういうことじゃねぇのか」

透明「それじゃ～、タイさんもヤバイじゃん」

タイ「えっ」

透明「だって、家族と係わっただけでそうなるんなら

　　　悩みを打ち明けられたタイさんだって、ドップリ

　　　係わってるってことだよね」

タイ「あっ」

透明「・・・おめでとう」

タイ「な、なにがオメデトウだ～」

透明「じゃあ、ご愁傷様」

タイ「お、おいな、何とかなるんだよな～」

透明「そんなの、行ってみないとわかんないよ～」

タイ「・・・・・」

良い薬だと思ってたけど・・・薬が効きすぎたかな

珍しく、顔が蒼くなってる・・・

でも、タイさんがここまで気にするってことは

真面目にヤバイ案件かもしれないな～

　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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