狂乱の宝珠・６

狂乱の宝珠・６

透明「状況はわかりました

　　　確かに、色々なことが起こり過ぎ

　　　ですね

　　　でも、どんなことにも必ず理由が

　　　あるはずです

　　　とにかく、先ずはその原因を調べましょう」

真島「でも、原因を調べて何か分かっても、

　　　主人や子供たちがちゃんと病気や怪我を

　　　克服できるのでしょうか・・・」

タイ「奥さんそんな弱気でどうすんだ

　　　これ以上、状況が悪くならないように

　　　しなきゃなんねぇ～だろうよ」

透明「た、タイさん」

真島「これ以上・・・。」

透明「だ、大丈夫ですもちろん原因がわかれば

　　　今度は良くしてゆく方法も見えてきますし、

　　　今尚、その原因は影響を及ぼしている

　　　可能性もありますから、それを食い止めれば

　　　状況は緩和してゆくとおもいます

　　　確かに、今なってしまったものは直ぐに

　　　治るとは、言えないかもしれませんけど

　　　ここまで急激になったものならば、

　　　原因次第では、その逆

　　　急激に良くしてゆく方法も模索できるかも

　　　しれません」

真島「ほ、本当ですか」

透明「はいだからこそ、もう一度元気を出して

　　　前に進みましょう」

真島「はい宜しくお願いします」

はぁ～よかった

今の真島さんは、不幸に憑りつかれている、

だからこそ、これ以上の不幸を匂わすのは危険だ

自分で命を終わらせようと考えるほど

彼女は、精神的にもギリギリなのだから

私はこの後、真島さんに上手に質問を繰り返し

旦那様、子供達、奥さんの厄や、ありとあらゆる

可能性を調べ上げる

透明「・・・(おかしい・・・どれも当てはまらない

　　　木人図上にも、特におかしな点もない・・・

　　　となると、原因は外物になる・・・かといって

　　　霊障の気配も、霊もいない・・・その他に考え

　　　られること・・・・探してみるか・・・)

　　　真島さん申し訳ないのですが、少し、家の中を

　　　見せていただいても良いですか」

真島「は、はい散らかっていますが、どうぞ」

椅子を立ち、他の部屋へ向かう途中、泰蔵さんが

近づいてくる・・・。

タイ「ひそひそ(おい何かわかったのか)」

透明「ヒソヒソ(いや全然)」

タイ「ひそひそ(どうするんだよ)」

透明「ヒソヒソ(絶対に原因はある今探してるんだから

　　　邪魔しないで、真島さんの側についてて

　　　あげてよ)」

タイ「ひそひそ(ちぇっなんだよ頼りねぇ～な～)」

泰蔵さんは、ブツブツ言いながら真島さんの元へ

戻っていった・・・。

泰蔵さんに言った手前、何とか原因を探さなければと

焦る透明しかし、これと言った原因が掴めない

透明「・・・・困った・・・」

果たして、原因は見つかるのか

　
　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。
　　　

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