全開
ダメ~~~ンズ
・9
透明「そ、そうか冗談だったんだ
」
和重「先生僕は大丈夫です
何故だか、先生が謝ってくれたことで、
僕のことを考えてくれている人がちゃんと
いることが分かった気がして
本当に嬉しかったです
これからは、前みたいに、ちゃんと就職して
家族を支えようと思います」
よかった、和重くん冷静に考えられている・・・。
透明「和重くんありがとう
でも、絶対に無理はしないで欲しい・・・。
前回みたいに、一流企業になんて入らなくても、
和重くんさえ幸せなら、どんなところでも
良いと思うんだ
だから、絶対に無理をしないで
君がやりたいこと、気負わない場所を
探して行こうね」
和重「あははっバレてましたか
確かに、一流というのは、変なところで無理が
あった気がします
働いていて、常に気が焦っていたり、重圧があって、
多分、霊に取り憑かれていなくても、いつか、自分自身が
爆発していた気もするんです
そういう意味では、霊に感謝ですね」
加苅「そうだそうだ
俺に感謝しろ
」
透明「(だまれ)」
加苅「は、はい」
透明「私も、和重くんが無理のない仕事ができるように、
サポートして行くから、何でも言っておいで」
和重「はいありがとうございます
・・・あの~っ」
透明「んっ」
和重「僕・・・霊に取り憑かれたの初めてだったので、
よくわからないんですが・・・
これからも、霊に取り憑かれたりすることって、
あるのでしょうか
もし、霊に取り憑かれない方法とかあれば、
教えて欲しいのですが・・・。」
透明「そうだね一度取り憑かれると、憑かれやすい
体質になる人もいるから、少し霊について
話しておかなくちゃいけないかもね」
私は、霊というものについて簡単に説明を始める
透明「本来、霊いうのは亡くなった人の霊体や残留思念をいう
のだけど、和重くんに取り憑いたのは、霊体
つまり、亡くなった方が霊体としてこの世に残って
しまった者が取り憑いたことになる」
和重「ひぇ~っ」
透明「どちらにせよ、霊体も残留思念も取り憑きは
起こすのだけど、そのプロセスは全然違うんだ」
和重「」
透明「和重くんから見て、私は透明という一つの個体として
映っているよね」
和重「は、はい」
透明「ところが、霊から視ると少し違う
霊から視ると、人間も動物もこの世に個として
存在しているモノ全て、格子状の物体に視えて
いるんだ
もちろん、人間や動物などちゃんとした形として
捉えられているのだけど、普通の人間と違って、
視野が独特というか、この格子をとらえる目を
持ってる
簡単に説明すれば、取り憑くというのは、
この格子を開き、その中に入り込むということに
なるんだ」
和重「げっということは、僕の身体・・・つまり、格子を
開いて霊がその中に入っていたということですか」
透明「そうなるね」
和重「ブルブルき、気持ち悪い
」
透明「確かに普通に考えれば、ちょっと気持ちが悪い
ことだよね
でも、霊というのは、それが普通にできてしまう世界に
生きている存在なんだ
逆に、残留思念の場合は、念体だから、格子を開く動作を
しなくても、同調するだけで身体にその念が格子を通って
吸収されてしまうから、その残った思念に取り憑かれた人は
思念に従って行動してしまう
残留思念である霊は、よく自殺の名所や事故現場などに
いるのだけど、人間が興味本位でその場所を見に行って
しまい、残留思念に取り憑かれ、同じような気持ちに
囚われ、同じことをしてしまう・・・
そういった現象は、この残留思念を祓わなければ、
連綿と続いてしまったりするんだ」
和重「それじゃぁ~、よく自殺現場で自殺が多いのって・・・。」
透明「これが関係していることが多いかな・・・」
和重「ひ~っ」
透明「ごめん、ごめん和重くんの場合は、残留思念じゃないから、
こんな説明は必要かったね
さてと、どこまで話したな」
和重「格子に入り込むという所までだったと思います
でも、何で人間は格子状で出来ているんでしょう
格子状じゃなければ、霊も入れないのに・・・。」
透明「なるほど良い質問だね
人間が霊体から視れば格子状になっているというのは、
生きている人間にも必要不可欠だからなんだ
実は、人間には魂というものがあって、それが本当の
和重くんということになる」
和重「それは、分かります
人間は魂があるから生活できるんですよね
科学者でも説明がつかない人体の神秘
前に、科学者が討論しているのを見ましたが、
人間が何故、身体を動かせるのか
エネルギーとなる源は、解明させれいないから、
魂の存在は、否定できないという話でした」
透明「くすっ理解が早くて助かるよ
それじゃぁ、魂は永久機関だということは知ってる」
和重「永久機関」
透明「そう魂というのは、基本的に消滅することがない
」
和重「で、でも、人は死にますよね」
透明「肉体はね」
和重「」
透明「肉体というのは、細胞からできている
この細胞は、魂という永久エネルギーの力を得て
分裂し、身体を構成しているのだけど、
この分裂にも限界がある
それが、老いという現象なんだ
だけど、魂といのは永久にエネルギーを作り続ける
永久機関身体という細胞構成が行われなく
なっても、そのエネルギーは失われることはない
では、肉体が滅び人が死を迎えたとき、
魂はどうなるのか
答えはさっき言った格子にある
人が老い始めると、細胞は再生されなくなって行く
そうなると、身体を構成している格子はドンドン
開いてゆくんだ
そうすることによって、人が死を迎える頃には、
魂が、身体の格子を簡単に通れるほど格子が開き、
魂だけが肉体から出てゆくことが可能になる
その魂は、輪廻の輪に戻り転生を繰り返してゆく
のだけど、この先の話は、また別の機会にしようね」
和重「うう~っその先の話も聞きたいけど
でも、格子が必要なのは理解できました
あの~っ今の話を聞いて、疑問に思ったのですが、
さっきの話は老いの話でしたよね
それじゃぁ~、事故とかで亡くなった場合は
どうなのですか」
透明「確かに、さっきのは自然に格子が開くという
前提だもんね
和重くんが言うように、事故などで亡くなる場合は、
事故などの衝撃で、格子が開いてしまい、魂が抜けだして
しまうということになる
もし、格子が開いても魂が抜けださなければ、
事故を起こしても、助かるケースは多いんだよ」
和重「そ、そうなんですね
事故で助かる、助からないっていうのは、そういう差が
あるんだ・・・勉強になる」
透明「ま、まあ、こんな知識はあまり教養にはならないかも
しれないけどね
さて、そろそろ話を戻そうか」
和重「あ、あと、もう一つだけ」
透明「」
和重「もし、もしですよ
肉体が滅んでいるのに、魂が抜けないことって
あるんですか
もし、そういうことがあれば、ゾンビみたいな
ことって、ありえるのでしょうか」
透明「あははっ面白い考えだね
」
和重「や、やっぱり、ありえないんですか」
透明「いいやありえるよ
」
和重「えっ」
透明「どんな時代でも、このシステムを知っている
宗教や国というのは存在する
まあ、黒歴史というのは世界各地であるものだよ
ただ、一つ言えるのは、それは神仏が作り出した
システムを否定する考えということだから、
正しいことではない、ということだよ
さて、そろそろ本題に戻ろうか」
和重「は、はい」
和重くんに、正しい知識を渡さなければ・・・。
続く・・・。
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コメント
憑かれてる時の行動は傍若無人な態度でもあっただろうけど、内心では割り切っているつもりだったから心の有り様としてはストレスは少なかったかなと、当時を思い返してみました
まあ、その分ついてないことも沢山ありましたが・・・
和重くんもそうだけど、自信を省みて思うのは、分相応な考えや環境を見つけるのが大事で、その中で継続していくのが人生として大事なんじゃないかと考えるようにはなりました
あとは、自分の考えを理解してくれて何かしらの指針を示してくれる人との出会いがあればいい人生を歩めるとおもってます
(´-`).。oO(あとは、宝くじさえ当たれば!なんて口が裂けても言えない・・・)
偶然か光印膏作ってました。
これすごいですね !