初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・22 原点へ・・・。・22 私は、手探りで閂を外し戸を開ける 「ドンッ」 雪乃「キャッ」 外にいた人物は、急に扉の中へ倒れ込むように 入ってくる 雪乃「ちょ、ちょっと中には」 「・・・何だよ姉さん一人か」 先... 2019.02.28 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・21 原点へ・・・。・21 それからの私は、色々な噂が独り歩きをはじめ、 仕事が次から次へと引っ切り無しの状態となり、 毎日が痛みと苦しみとの戦いになっていった しかし、父の「もう少しだけ・・・。」という 言葉に励まされたことで、... 2019.02.26 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・20 原点へ・・・。・20 兵助「雪乃大丈夫か」 雪乃「・・・うっ・・・うる・さ・い 傷・に・・響く・・・。」 兵助「す、すまん・・・」 兵助は、いつも仕事が終わった合図を見て 私のところへ薬をもって駆けつけてくれた ... 2019.02.24 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・19 原点へ・・・。・19 祟りと戦うこと三日目・・・。 そこには、凄惨な光景が広がっていた 床には、多量の血液・・・内臓が侵食され 血管が破け床にのたうち回ること数十回 皮膚も焼けただれたようになり、皮がめくれ 剥き身の神経に... 2019.02.22 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・18 原点へ・・・。・18 雪乃「ううっ・・・ (どうしたら、此れ程の恨みを集める ことができるのだろう・・・。)」 祟りを身に宿してハッキリとわかることは、 この祟りを起こしている人の想いは、 100や200の思... 2019.02.20 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・17 原点へ・・・。・17 祈祷も終わり、私の身体には祟りが 浸透してきている・・・。 雪乃「(・・・こんなにも苦しいものなの この方は、平然としていたけど、 きっと、かなりお辛かったのだろう・・・) 姫様・... 2019.02.18 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・16 原点へ・・・。・16 それから数日後 私の元へ、立派な興しに乗った、 依頼者が到着する・・・。 輿から降りたその女性は、私のいる社の前で お付きの者と話しているようだった 女性「・・・何と穢らわしい場所よ 本当に... 2019.02.16 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・15 原点へ・・・。・15 禁精呪術医師のもう一つの仕事・・・それは・・・。 僧正「・・・雪乃・・・。」 雪乃「天岱様、そのままで・・・。」 寺院の東にある小さな小屋が私の住まい兼仕事場だ ここなら、風が吹いて、私の病気が風に... 2019.02.14 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・14 原点へ・・・。・14 それから三年・・・私は基本となる修行を終え 初めて百薬師としての仕事にのぞむ・・・。 その時の驚きと苦しさは、今でも覚えている。 禁精呪術医師の仕事は、単純にして過酷なものだった、 主な仕事は、病気の人... 2019.02.12 初心忘れるべからず(透明の自戒)
初心忘れるべからず(透明の自戒) 原点へ・・・。・13 原点へ・・・。・13 それからというもの・・・私は百薬師になるべく 仏門に入り、日々荒行に追われていた・・・。 身体が悲鳴を上げるほどの荒行・・・それでも、 百薬師になるためには、必要なことだった これらの修行では、修行中に亡... 2019.02.10 初心忘れるべからず(透明の自戒)