忘れ物は、何ですか・6
透明「・・・それじゃ~、言い方を変えるね
何故、善良な人たちを惑わせることを
するんだ」
伊能「善良う~ん・・・善良ねぇ~
果たして、善良な人間なんているのかな」
円「ここにいるじゃない」
お前が、言い切るか~
お前が善良と呼ばれるなら、普通の人は神様だよ
伊能「おお~っ確かに魔女さんは、善良だ」
円「あれっあの子良い子じゃない」
単純すぎるわ~~~っ
伊能「魔女さんは、自分に正直に生きていますよね
それは、魔女さんの中では確かに善良だ
でも、それは周りからみれば、自己中心的で
罪悪の観点が定まらない、いわば厄災みたいな
ものじゃないでしょうかねぇ~」
円「透明あいつ悪者だ」
もういいです・・・
透明「まあ、確かに、どんな人間でも善悪は
持っているものだよ
それでも、善に心を傾けようとしている人の
邪魔をしていい理由には、ならないんじゃないか」
伊能「ありゃりゃ怒られちゃいましたね
確かに、そうかもしれませんね
でも、そんな貴方が人を導くことすら
僕とやっていることは変わらないんじゃないですか」
透明「」
伊能「僕は悪を、貴方は善を、どちらを説いても
同じな気がするんですけどねぇ~」
透明「ぽんなるほどこりゃ~、一本とられた
でもね、私は善を行なっている気はさらさら無いよ
私は、あくまでも目の前にいる人を放っておけない
だけで、正義を執行しているワケじゃない
私が言いたいのは、話のすり替わった善行の話ではなく
伊能さんが、何故最善を尽くしている人の生き道を
塞ごうとしているのかそれが知りたいんだ」
伊能「・・・・・ふ~っ
貴方は、モノの真意を見抜きすぎですね
正直、ここまでのってこない人を初めて見ましたよ」
透明「ありゃ認められた」
伊能「ちっまったく、やりずらいですねぇ~
少しでも、隙があればとも想ったのですが、
貴方は、まったくといって隙を作らない」
透明「そりゃ~そうだよ~
一週間も前から、視られてれば隙を作れるワケ
ないじゃない」
伊能「・・・こりゃ~驚いた
貴方、気づいていたと言うことですか」
透明「まあね」
伊能「くくくくくっ・・・あはははははははっ
やはり、面白い
貴方、良いよまったく、予想外だ
ますます・・・・・・」
円「ちょっと~~~~っなに人を無視してるのよ」
円が指で空間に何かを描きながら伊能に近づいて行く
伊能「おっと、これは失礼
魔女さんは、お強いですからねぇ~
今はお相手することは、遠慮させていただきます
それでは、またお会いしましょうね
占い師さん」
そう言うと、伊能は両手を大きく開き、柏手を打つ
「パン」
もの凄い音と共に薄路が破裂し、伊能の姿は
見えなくなった
円「あんにゃろ~~~っ逃げるな~っ」
透明「ちょっとまった」
円「ぐえっ」
薄路が破裂したことで、隙を作り逃げ出した伊能は
まだ近くにいるだろう
それを分かっている円は、本気で伊能を追おうとしたが
私がそれを引き留める
円「ごほごほごほごほあ、あんたねぇ~
襟をそんなに強く引っ張らないでよ~~~っ
ぐえっとか言っちゃったじゃな~~~い」
透明「ごめんごめんでも、動かない方がいいよ」
円「へっ」
私は、伊能がいた地面を指さす・・・。
円「・・・結界かな~」
透明「多分、違うと想う」
円「」
透明「もっと恐ろしいモノ」
円「もしかして・・・。」
透明「うん追い詰められたのは、私達みたいだよ」
伊能の残した罠
果たして、無事切り抜けられるのか
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
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コメント
透明先生、円さんご無事で(>人<) 透明先生はその人が行いたいこと、方向性を能力や知識で助けています。伊能さんはその人が行いたいことより、その人の中にある悪を引出しお前だって悪だろ。と言いたいと言うか、自分の価値観を押し付けてるように思えます。善悪より価値観を押し付ける行為は嫌いです。
円さん大好き~。
円さんは善良な人、に一票投じます(笑)
伊能…ますますムカつきます(怒)
どんな罠なのか…ドキドキです。
透明先生おはようございます~{スマイル}
私も円さんは善良な人に一票~{ラブラブ}{パチパチ}
罠をしかけて去るとは・・・あんにゃろ~~{プンスカ}
どうか無事に切り抜けられますように{グッド}
善いも悪いも表裏一体で内包して、もがきながら生きているのが人間。
どちらを目指すのかの選択を迫られているのも、生きる意味のひとつだと思っています。
伊能さんが透明先生に興味をもつのは、どうしてなのかな?
梅の木でうぐいすが鳴いています。
いろんなことがあるけれど、季節はしっかりと廻ってきます。
手ごわいですね~
今後の展開と伊能さんの存在が気になります(-“-)
すみません(*_*)なかなか話しについていけません(*_*)ウブというものってどんなものなんですか?
透明先生 円サン
今朝、通勤電車の中でドキドキしながら読みました。
(こ・このお話しは実話ですよね!?)
透明先生と円サンにこんな大変な事が起きてたなんて。
この人の目的は何なんでしょうか!?
悠木サンから透明先生の事を聞いて
透明先生に近付いて来たんですよね…きっと…違うのかな!?
続きが気になります。
>イルカ★様
2012.11.13「世界最恐」に今回のウブちゃんと同一かはわかりませんが、円さんが黒魔術で呼んだ使い魔(黒い鳥?)が、黄泉玉を食べちゃう場面ありますよ
先生が円さんを敵に回さないと固く誓う位だから、視覚的には気持ちよいものではなさそうですね(^_^;)
もし、違うところにも記事あったら、どなたか補足お願いいたします~
それにしても、慇懃無礼を体現したような伊能氏である(-_-{CARR_EMO_340})
直接アプローチしてきたのには驚きましたが、やはり退路はきちんと用意されてましたね
異能の伊能さんも、ものの興味で近づいてきたのだろうけど、長年いろんな人を観てきた先生に舌戦は通用しませんわな
返答はきちんとしながらも相手の土俵には乗らず自分の本文を通すというのはなかなかできることではないです
人格が形成される二十代半ばにおいて偏った考えで固まっているのもいろいろと心配ではありますが、なんでそういう考えになったのか、なぜ平気で人をおとしめることができるのか、彼の生い立ちにも興味が湧きます
次回はまた厄介そうですが、ここに来てやっと円さんの本領が見られそうですね{悪魔}{温泉}{ふきげん}{怒}
ps最近、円さんの言動がどうにもタイさんとタブってみえてしまうのは私だけでしょうか{げっ}
お二人は似たもの同士なのでしょうか…