秘密のアッ○ちゃん！・１０

秘密のアッ○ちゃん・１０

柄野「あ、あの～」

透明「」

柄野「鬼は鬼界に行くことはわかったのですが、

　　　そんなに鬼が増えて、鬼の世界は大丈夫

　　　なんでしょうか」

恵那「そうだよ鬼ってどれくらい生きるの

　　　それに、鬼界に行った鬼ってどうなるの」

なんで、二人ともそんなにキラキラした瞳で

こっちを見ているんですか

透明「ま、まあ、順番に話そうね

　　　先ずは、鬼の寿命だけど、

　　　大体、３０年から３００年と言われている」

恵那「げっ短いのか長いのかわかんないよ～」

透明「確かにねでも、鬼は高濃度のエネルギー体

　　　エネルギーの補充がなければ３０年すら怪しい

　　　くらい短命なんだけど、もし効率よくエネルギー

　　　が補充できれば、３００年以上でも生きられる

　　　かもしれない」

恵那「どういうこと」

透明「つまり、鬼界には人間がいない

　　　その為、エネルギーとなる人間の煩悩は

　　　鬼界には存在しないんだ

　　　そこで、鬼界を作った仏様が、鬼達にある提案をする」

恵那「」

柄野「」

透明「この中で、仏の仕事を手伝うモノには、

　　　生活の糧となるエネルギーを分け与えると」

恵那「なるほど～

　　　私達がお金をもらって食料を買うのと同じか～」

透明「もちろん、全ての鬼がそれに賛同しているワケではない

　　　さっきも言ったように、鬼門の方位は鬼が溜まる場所という

　　　だけでなく、鬼界と人間界の隔たりが薄い場所でもある

　　　だから、希に鬼界から脱走し、人間界で悪さもとい

　　　栄養補給しようと企てる鬼もいるんだ」

恵那「な、なるほど・・・」

透明「まあ、大半は仏様に帰依して、仕事をして生活を

　　　しているんだけどね」

柄野「鬼の仕事ってなんですか」

透明「まあ、色々あるけど、一番多いのは地獄の管理かな」

柄野「」

恵那「げっやっぱり地獄ってあるんだ」

透明「あるよそれに地獄はとてつもなく広い

　　　地獄は８階層に分かれ、どの階層も地球数個分の

　　　広さがあると言われている

　　　だから、鬼がいくら産まれてこようとも、

　　　仕事場である地獄があるうちは、鬼界が一杯に

　　　なることはないんだよ

　　　もちろん、地獄勤務は住み込みだしね」

恵那「な、なんだか、凄いシステマティックなんだね」

透明「まあ、仏様も苦肉の策だったとは思うけどね」

恵那「それ以外は、何か仕事はないの」

透明「う～んまあ、あると言えばあるけど、

　　　これは仏様からいただく仕事とはちょっと

　　　違うんだ・・・」

恵那「なになに」

透明「もともと鬼というのは、単念体つまり、特化した

　　　能力がある存在なんだ

　　　そこに眼をつけた少数の人間達は、鬼に糧を渡す変わりに

　　　仕事をしてもらう、使役法つまり式神法をつくりあげ、

　　　鬼と契約し協力体制をつくることに成功するんだ

　　　これも、鬼達にとっては仕事の１つかな」

柄野「式神」

恵那「安倍晴明だ～～～」

はぁ～なんだかドンドンおかしな方向に行っている気が・・・

透明「ま、まあそろそろ終わりに・・・。」

恵那「だめ～っせめて式神までは教えて」

柄野「わ、わたしも聞きたいです」

マジか

う～～～～ん・・・それどころじゃ無いんだけど・・・

次回、式神についてお話します

　
　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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