何かようかい・5
兼造「がはははははっ」
透明「あはははははっ」
私達は、色々な話をしながら親睦を
深めていた・・・。
透明「ところで、兼造さん
私が最初に顔を出した時に、
「あいつらの仲間か」って
言われましたけど、あれって」
兼造「ああ~悪かったな~勘違いしてよ~
あいつらって言うのは、俺の作品を
扱いたいっていう、業者だよ」
透明「ディーラーみたいな人ですか」
兼造「まあ、そんな感じだ
あいつら、まだできてもいないモノを
売らせろって言ってきてよ~
何にもわかってねぇ~んだ」
透明「でも、そんな人がワザワザくるなんて、
兼造さんの作品は、人気があるんですね」
兼造「まあ、少しだけどよ~
長年やってると、ファンていうのか
そういう奇特な人間もいるからよ
あいつらは、そういう奇特な人間に
高く作品を売りつけて、儲けてやがるんだよ」
透明「あははっそこまで言っちゃ可哀想ですよ
その人達も、兼造さんの作品が人気があるから
お願いしに来るんですから」
兼造「そ、そういうもんか」
透明「そういうものですよ」
ちょっと、まんざらでもなさそうな兼造さん
透明「あっ」
兼造「どうした」
透明「いえそう言えば大分辺りが暗くなって
きましたね」
兼造「そうだな今何時だ」
透明「え~っと・・・20時半ですね」
兼造「そうか・・・」
透明「ちなみに、化け物って、何時くらいに
でるんでしょう」
兼造「そ、そうだな大体いつもは
21時を過ぎた頃から顔を覗かせることが
多いから、そ、そろそろだと思うぞ」
兼造さん緊張してる
兼造さんのような人でも、やっぱり怖いのかな
時間を聞いた途端、落ち着きがなくなった・・・。
夜のとばりが辺りの静けさを強調する・・・。
風が草木をさらい、煌々と輝く月が何故か不気味に
見える・・・
言葉を失い、窯の火だけを見つめる兼造さんと
辺りに警戒する私の緊張感がこの空間を
張り詰めたモノに変えて行く
透明「(今のところ、気配はないが・・・。
そろそろ、21時になる・・・。)」
二人の緊張感が夜の闇を増長させる
と、その時
「ガサガサ」
兼造「ビクッ」
透明「」
今の音は
先ほどから聞こえていた風が草をさらう音とは
明らかに違う音
聞こえてきたのは、窯の裏側
私は、身構えながら窯の裏側へ歩を進める・・・。
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
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コメント
いよいよ、ようかいさんの登場・・・
でも、もしかしたら、きっと、愛すべき存在・・・なのかな??
続きが楽しみです☆
次回正体が!?
分かるといいなー♪
妖怪なら何の妖怪?
妖弧とか見てみたい☆
水害被害に遭われた方々、1日でも早い復旧を心からお祈り申し上げますm(_ _)m
気になります(○_○)!!
なんだろぅ…. (/。\)
悪いモノの、予感はなぜかしないです♪
私も悪い感じがしません。{YES}
どんな子が出てくるのでしょう。。。
なんだろう、ツクモガミとかかな?
長いこと人が手入れしてるものであれば悪いものでもないと思うけど…