何かようかい・12
案の定、窯の裏では兼造さんが
丸くなって緊張していた・・・
透明「兼造さん」
兼造「びくっ」
透明「大丈夫ですよ透明です」
兼造「さ、さ、さ、さっきの化け物は
退治したのか」
透明「う~ん・・・そういうワケではない
のですけど今はお帰りになったので
安心してください」
兼造「そ、そうかあ、ありがとうな」
私は、兼造さんが落ち着く頃合いを見計らうため、
兼造さんにお茶を入れる・・・
兼造「はあ~っ・・・ぶったまげたな~ぁ
しかし、透明も良く無事だったな」
透明「あははっ別に闘ったワケじゃないので
大丈夫ですよ」
兼造「しかし、一体アイツは何だったんだ」
透明「あれは、妖怪です」
兼造「よ、妖怪」
透明「兼造さんも知りませんかからかさお化け」
兼造「か、からかさお化け
・・・た、確かに言われてみれば・・・
し、しかし、あんなにデカイものなのか
容姿も絵で見るものとは違いすぎるだろう」
透明「ま、まあ、私も初めてみましたけど、
身体の大きさは、その時の土地の状況で
変わるものなのでしょう」
兼造「」
透明「それに、絵で書かれた伝承は、リアルと
ギャップがあっても仕方ないですよ
それに、絵の方がより妖怪らしい姿に
されてますから、気づかないのも当然です」
兼造「そういうもんか」
透明「そういうものですそれに、妖怪はそこまで
人間に害を成す存在ではありませんから
心配しなくていいですよ」
私は、兼造さんの心をほぐすことから始め、
徐々に気持ちが落ち着いてくるのを待った
兼造「いや~っしかし、本当に見苦しい所を
見られちまったな~
恥ずかしいかぎりだ」
透明「あははっそんなことないですよ
私も初めは、本当にビビッていましたから」
兼造「まあ、今までもちょこちょこ顔を出して
いたけど、あんなに近くに来たのは
はじめてだったからよ~
俺は、てっきり喰われるんじゃないかと
ヒヤヒヤしたよ~
まあ、それも今回かぎりだからよ
これで、恐ろしい目にあうことも
無いだろう
しかし、あの妖怪は、何がしたかったんだ」
透明「・・・・・・・
兼造さん私が窯の裏で、からかさお化けと
話していたことをお話したいと思うのですが、
良いですか」
兼造「透明は、あ、あいつと話したのか」
透明「はい」
兼造「・・・・・・何か、ワケありと言うことか」
透明「はい」
私は、兼造さんに今まであったことを全て
話すことにした
兼造「それは、できねぇ」
次回、ファイナル
上手く兼造さんを口説くことができるのか
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
『それは、できねぇ!!』って
言われちゃったよ(。>д<) センセーどうする!?からかさ和尚の 運命はいかに…
和尚さんと兼造さんの折り合いがつきますように。。
先生頑張ってください{汗}
けんぞーさん、そこを何とか!(≧∇≦)
先生、頑張って~!\(^o^)/
職人気質とでもいうのか、こうと決めたらその考えはなかなか揺るがないもんだよなぁ
断固たる想いがあるからいい物ができるわけだし、今の今で首を縦には振れないよなぁ
引退するのはいいとして、建造さんには後の若手の育成を名目に今後もこの窯を使って教えていくというのはどうだろか?
流石職人さん
でも、勿体無いなぁ~
ファンが居るって凄い事なのに
こと芸術分野は、生活に直結しない
物が多いから
ぶっちゃけ、無くても支障はなく💦
しかも、感性と言う曖昧な判断基準
で、共感を得たと言う事な訳で
芸術分野で、ファンができる
誰かに認められるのは本当に凄い事
兼造さんの作品、見てみたかったな~
昴さんのアクセサリーも
優美で繊細なラインがとても綺麗で
精緻なデザインに一目惚れ
デザインって、人柄が出るので
作品を見る時は、どんな人が作ったか
色々妄想してしまいます(笑)
透明先生がんばれ~★
兼造さんを口説き落としちゃってください‼︎腕の見せ所ですよ(o^^o)
和尚さんも兼造さんも先生と出会って、良い方向に1歩でも進むことができるといいなぁ♪( ´▽`)
透明先生 みなさま こんにちは~♪
兼造さん、完全拒否!ですね~{げっ}
職人さんだから仕方がないのか。。。
昨日、「年を取るほど頑固になる」という特集番組を観ましたが、自分も多分に当てはまることばかりで凹みました。{汗}
年を取っても柔軟な頭でいたいものです{スマイル}
さて、先生は兼造さんを説得することができるのでしょうか{なんで}
次回が楽しみです{ルンルン}
透明先生、こんにちは♪
今回のテーマで、はじめてコメンいたします。
夏休み中に北海道にいらっしゃってたんですね。。。
「えーーー!透明先生が、北海道に来てたなんてーーーーー!!!!」
・・・どさんこ透明先生ファンの私は、テンション上がりっぱなしで↑↑陶芸家さんとからかさ妖怪さんのお話を拝見していました。。。
たくさんの複雑な想いから、からかさ妖怪に化してしまった和尚さん・・・裏切られても尚、人を想い、愛おしいと思う和尚さんの気持ちがとても切なく、長い年月を経てもその土地とそこに眠っている人々を守ろうとする和尚さんの想念は、全部は受けられなくても、私は何もできませんが・・・確かに、そういう方がいて、その方の尊い温かい想いは今も尚、存在しているという事は、私なりに受け止めたいと思いました。
人の想いというのは、本当に深いものだと思いました。
・・・兼造さん、どうしても窯を閉じるとおっしゃるなら・・・陶芸はまったくの素人ですが(^_^;)私が後を引き継ぐべきか・・・そんな、とんでもない事を考えてしまいました(笑)
続回、楽しみにしています♪
今回は難しいですね。
陶芸家さんにとっては釜の火は命。
そして釜の火を消す時を選ぶのも、並々ならぬ決断の時。
和尚さんが後の人々のために、土地の浄化のためにその火を灯し続けたい思いも尊いもの。
お話しの続きに興味津々です。