道と判断・14
横野「いっそのこと、訴えてくれれば・・・」
透明「確かに、その通りだね
訴えてくれれば、闘いようもあるし、
逆に返り討ちにすることでお父様の
名誉も守れるのだけど・・・。」
横野「先生こちらから、訴えることは」
透明「それは、無理かな
不当解雇で訴えることはできるけど、
お父様の性格上、それはしないだろうし、
会社も念書を書かせているから、難しい
かもしれないね・・・。」
横野「・・・・・・・」
透明「う~ん・・・これは、可能性なのだけど」
横野「何か方法があるんですか」
透明「正直に言うと、これは、かなり難しい方法
なのだけど・・・」
横野「先生可能性が0じゃないなら、何でも
やりますどうか、教えてください」
確かにそうだ
今のままでは、お父様は無実の罪で一生苦しむ
ことになる
ここはひとつ賭けてみるか・・・。
透明「横野さんお父様の同僚の方に、役員を
されている方がいるよね
その方は、お父様が解雇された後にも
お父様を心配してくれて、連絡を
くれていると思うのだけど・・・。」
横野「あっはい部長の平井さんですね」
透明「その方は、今回のことを不当と思ってくれて
いるんだ」
横野「それじゃ~、平井さんに」
透明「ちょっとまってその平井さんにただ頼るのは
無理なんだ」
横野「」
透明「平井さんも、会社の決定が不当であると
思っていても会社には逆らえないというより
逆らわないタイプの人間
彼をただ頼るのでは、この方法は上手く
行かないんだ」
横野「それじゃ~、どうすれば」
透明「先ずは、証拠集め」
横野「証拠」
透明「もちろん、決定的な証拠はないけど、
可能性を示すだけの証拠を集められれば
平井さんを動かすことはできると思うんだ」
横野「」
透明「例えば、通帳のコピーと銀行からの保証
金庫にあったお金がいつ消えたのかは
わからないけど、あれだけのお金を無防備に
持ち歩くことは考えにくいし、大きなお金が
動くとすれば、通常は銀行に預けたり、
多額の銀行振り込みの形跡があるはずと
考えるのが普通じゃない
だから、今はあるだけの通帳の明細コピーと
それ以上、通帳が無いことを証明する銀行からの
保証が大切になる
その点では、お父様も銀行に知り合いが
いるようだから、何とかなると思うんだ」
横野「わかりました」
透明「正直に言えば、それでも確証となる証拠には
ならないお金も現金だったみたいだし、
少しずつ持ち出したのではと言われれば
こちらが不利なのだけど、平井さんを口説くには
効果はあるはずだからね」
横野「平井さんを口説く」
透明「今回のことで大切なのは、平井さんに協力して
もらうことなんだ
あれだけのお金が消えたとなれば、何か証拠が
残らない方がおかしい
必ず何らかのお金の使い道が会社にはあった
はずなんだ
でも、会社はその事がハッキリしないから
お父様に罪をなすりつけた
よ~く、事実を調べることもしないでね」
横野「非道い」
透明「でも、今ではそれも調べる術がない
そういう意味では、今でも会社にいる平井さんの
協力が必要不可欠になる
少しでも、平井さんが可能性を見つけてさえくれれば、
こちらも、会社に対して動きようがでてくるから
今は、平井さんに動いてもらえるだけの誠意を
見せる必要があるんだ」
横野「わかりました」
透明「それと、これは横野さんに確認しておかないと
いけないのだけど、今回会社に対して不当を
訴えたとしても、何とかできるのはお金の面だけ
お父様の復帰や賠償などは求められないし、
今の現状を受け入れる変わりに、会社の間違いを
認めさせることしかできないと思うけど、
それでもいいかな」
横野「・・・・大丈夫です
それでも、父は救われると思います」
透明「わかったそれじゃ~、順番をしっかりと話すから、
必ずその通りに行なってね
チャンスは一度きりだから、木人図にしたがって
行動してください」
次回、横野さんのお父様を救う方法を
伝えてゆきます
続く・・・。
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コメント
先生のアドバイス、本当に鋭い・・・確かにこの方法しか、ないかと。
お父様の無実が証明される展開を読むのを、心してお待ちしますね。
物事には順序があるんですね{スマイル}
同じ頼るでも、行動一つで変わっていく…
分かっているけどなかなか出来ない{汗}
冷静で機転の利く頭になりたい…
やっぱ経験かしら{汗}
金銭関係で、雑な処理をしていた会社で
勤めていた友人が
似たような解雇をされた事があります
賠償金も支払わされました
その会社、今は言うと
吸収合併され、現在は無くなりました
経理が雑な会社の運命です
この件で、横野さんのお父さんの
元勤め先も、徹底した管理を構築しないと
同じ道を辿りそうです
会社的にも、分岐点なのかもしれないですね