月夜の晩に・・・。・１０

月夜の晩に・・・。・１０

千香「私、こだわりハンバーグセット」

泉美「私は、ビーフシチューのセットで」

真奈「このデミグラスソースのオムライスって、

　　　セットにできるんですか」

店員「はい大丈夫です」

真奈「それじゃ～それで」

恵那「わたし、このトリプルセットで」

千香「恵那、食うねぇ～」

本当に、どこに入るんだよ

泉美「小食の恵那にしては珍しいね」

スポンサーがいるからです・・・

真奈「ポテトも頼んでいい」

もう、好きにして・・・

恵那「先生は、どうする」

透明「もう、お腹いっぱい胸いっぱいです

　　　珈琲だけで良いです・・・」

しかし、女性というのは、何故、別腹ができるんだ

さすがに私でも、まだお腹いっぱいだぞ

恵那「さてと、先生

　　　どうすれば、顧問になってくれる」

透明「単刀直入だなぁ～」

恵那「だって、答えが出ないと、私達帰れないモノ」

それって、逆だよね

色よい返事が出ないと帰さないっ言ってるよね

新手のキャッチセールスか

透明「だから、さっきも言ったと思うけど、

　　　今の君たちの考えでは、私は責任を負えないから、

　　　無理だよそれに、きっと君たちの後輩も

　　　同じような考えの元で行動しているでしょ

　　　これ以上、恵那を増殖・・・も、もとい

　　　責任の負えない事柄を判断できない子達の

　　　面倒までは、さすがに見れないよ

　　　それじゃなくても、今でも手一杯だからね」

恵那「それは、分かってる

　　　だから、どうすれば顧問になってくれるのか

　　　聞いているんじゃない」

お～～～～い人の話ちゃんと聞いてますか～

参った・・・本当に大人の常識が・・・

店員「お待たせしました～」

透明「はやっ」

次から次へと運ばれてくる料理を横目に、

どうすれば、伝わるのか

考える透明先生・・・

all「いただきま～～～す」

しかし、こやつら元気だなぁ～

一生懸命食べてる姿を見ると、まだまだ子供の

部分があるのに・・・。

やれやれ、どうしたものか

珈琲を飲みながら、何だか、保護者気分の

私は、何故この子達がそこまでしてサークルを

大事にしているのか考えていた・・・。

「ガシャン」

all「」

な、なんだ

奥の方から聞こえて来たぞ

店員「お、お客様」

all「バッ」

透明「お、おいおまえら何処に」

店員さんの声を聞いた４人は、いきなり席を立ち

音のした方へ駆け出す

透明「マ、マジか」

今の条件反射だったぞ

仕方なく後を追うと、店の奥には人だかりが・・・。

恵那「ダメ意識無い」

千香「ええ～っ」

泉美「ど、ど、どうしよう」

真奈「きゅ、きゅ、救急車」

恵那「店員さん早く」

店員「は、はい」

恵那「先生～～～」

透明「・・・恵那息は」

恵那「・・・息はあるけど、こ、呼吸が浅いかも」

周りで取り乱し、バタバタしている子達を押しのけ

倒れた男性の側へ

透明「・・・・・・。」

恵那「先生、どう」

透明「恵那ビニール袋もらってきて」

恵那「えっ」

透明「あまり大きく無いものでヨロシク」

恵那「わ、わかった」

恵那は、店員さんにビーニール袋をもらってくる

恵那「先生これでいい」

透明「上等」

私は袋を広げて、倒れた男性の口元に・・・。

恵那「先生これって」

透明「んっああパニック障害だよ」

恵那「パニック障害」

透明「でも、これで呼吸も一時的には楽になるから、

　　　少し、様子をみようね」

恵那「う、うん」

恵那はさすがに慣れているけど、他の子はやはり

放心しちゃっている・・・まあ、仕方ないか

しばらくして・・・遠くから救急車の音が近づいてくる

男性「う、ううっ・・・。」

恵那「き、気がついた」

透明「大丈夫」

男性「・・・・・あっは、はい」

次回、意外な展開に・・・。

　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。

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