月夜の晩に・・・。・14
少し空気が重くなってしまったが
少しずつ、井土さんを気遣いながら進めて
行かなければ
透明「井土さん先ずは、1つ1つ
行きましょうね」
井土「は、はい」
透明「井土さんにとって、今回のリストラが、
確実にパニック障害の原因になっている
と思います
しかし、このリストラを受けたことこそ
井土さんのパニック障害を治す薬にも
なることを、知っておいてください」
井土「えっ」
透明「パニック障害の根本は、脳が受けた強い衝撃
により、脳そのものが誤作動を起こしている
と考えていただいた方が良いと思います」
井土「誤作動・・・ですか」
透明「はい先ずは、パニック障害というものを
理解してもらいたいのですが この時、
絶対に行なってはいけないのが、今からお話する
話と自分の状況を照らし合わせないことです
もし、照らし合わせて考えてしまうと、
脳が強いストレスを感じ、発作が起こってしまうこと
がありますから、冷静に聞いてくださいね」
井土「は、はい」
皆さんも、パニック障害をお持ちの方は、
注意しておいてくださいね
透明「それでは、お話します
これは、私の経験談としてパニック障害
を克服した方法なので、全ての方に
適合しているかは、分かりませんが
それでも、状況は緩和できると思いますので、
聞いていてくださいね
先ほども、お伝えしましたが、パニック障害
というのは、脳が強い衝撃を受けて誤作動を
起こしている状態と考えてください」
井土「はい」
透明「それでは、何故、脳は誤作動を起こしたのか
それは、人それぞれ自分にとって弱い部分を
刺激されたことによって起こってしまったと
考えるのが分かりやすいと思います
そして、このパニック障害の問題となる点は、
その事柄を強く記憶に刻み込んでしまっている
ということです」
井土「」
透明「パニック障害を患ってしまった人たちの中には、
経験がある人もいると思いますが
原因となる事柄はハッキリしているのに、そのことを
忘れることができなく、拘ってしまうか
忘れようとすることで、想い出してしまうか
のどちらかが問題となる人も多い思います
もちろん、あまりにもショックが大きすぎて
その原因自体を受け止めることができなくなり、
忘れてしまったようになっている人もいますが、
それでも脳はそのことを覚えていて、切っ掛けがあれば
発作として出てしまう場合もあります」
井土「確かに・・・僕の場合は、原因がハッキリして・・・」
透明「おっとストップ」
井土「」
透明「井土さん今、自分の状況と照らし合わせようと
してしまっていますので、客観的に行きましょうね」
井土「あっは、はいすみません」
透明「それでは、続けますね
パニック障害の問題は、この深く刻まれた
記憶を呼び起こすプロセスが鋭敏に働いて
いるということなんです」
井土「」
透明「人間は、その時の状況を、五感を使い記憶します
例えば、その時に言われた言葉
他にも臭い、その時に見たモノ、味、体感した温度、
感覚で得てしまったものは、それに近い状況に
反応して、全てをその記憶に結びつけてしまいます
その為、全然関係ない場所でも、記憶を呼び覚まして
しまう切っ掛けさえあれば、発作は起こり、
その人を苦しめてしまうんです」
井土「・・・確かに、発作が起こるとき、いつも急に頭に
モヤがかかったような感覚になります
それに、そうなるときは決まって、最初に発作が
起こったときに近い感覚になっているような
気がします・・・。」
透明「そういう面では、人間の本能的な部分が
この症状を引き起こしてしまうため、逆らうことが
できない難病なのかもしれません」
井土「そうですね・・・でも、それならどうやって」
透明「確かに、今の話だけでは治すことが難しく
感じてしまうかもしれませんが、もともとこの病気は
その人を守るために発作を起こしているという
ことも忘れないで欲しいんです」
井土「えっ」
透明「パニック障害は、傷ついた心を癒したい
自分自身の気持ちが起こす症状です
井土さんご本人が傷つき、その事柄から
抜け出したいからこそ、その記憶に準ずる事柄が
あれば発作を起こし、その記憶から遠ざけようと
します
要するに、記憶がよみがえりそうになると
そこから遠ざけようと記憶を呼び起こさない
ようにと、発作が起こるんです」
井土「で、でも、僕は・・・」
透明「もちろん、想い出さないように努力をして
いると思います
でも、実は、そのことが返って想い出すことに
つながってしまうこともあります」
井土「難しいですね・・・。」
透明「確かに、このままでは難問です
ですが、冷静に状況を知っていけば
打開することは出来てくるんです」
井土「」
透明「これからお話することは、この病気を
克服する切っ掛けになってくれると思います
ですが、それには、井土さんご自身の覚悟と
協力が必要になりますそれでも、いいですか」
井土「・・・はいもちろんです
今の状態を抜け出すことができるのであれば」
次回、パニック障害をもう少し掘り下げます
続く・・・。
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コメント
おはようございます。
パニック障害は心を守ろうとして発作が起きる…。
鬱病の回と今回の回を読んで思ったのですが、精神障害と呼ばれるものは心を守ろうとするために起こっているんですかね。
ひとつ勉強です。
透明先生 みなさま こんにちは♪
ワタシが初めてパニック障害の発作を
起こしたのは、ダンナと初めて会った日でした。{汗}
それだけ脳にショックが加わったということか…
(なぜか納得{YES})
パニック発作のドキドキと恋愛のドキドキ…
人生最大の勘違いだったのかも?!{げっ}
その後、結婚するという荒療治(?)に出て無事に
パニック障害は克服できましたが、中には何年も
発作で苦しまれる方もいらっしゃると思います。
透明先生流、パニック障害の克服法ってどんなもの
なのでしょう?次回の更新も楽しみです{ルンルン}
実は私もパニック障害と診断されてびっくりした一人です。
自分だけは、そういう病気にならない自信?のようなものがあったので・・・
それはそれは大変な思いをしましたし、今もしています。
(≧≦)
そして原因がはっきりしていません。
そんな時に出会ったのが透明先生のブログでした。
今回の件、皆さんも他人事と思わず読んでいただけるといいですね、
先生。
透明先生へ
パニック障害の知人が居ましたが、治りかけの時にお会いしていたからか?普段の様子からは全然判りませんでした。
ところで、、、
改めてお願い致します。先日削除をお願い致しました、3月21日「恵那!」の回の 08:24の私のコメントですが、大変配慮に欠けたものですので、どうぞ削除していただきますよう、宜しくお願い申し上げますm(_ _)m