形の無い世界・１７
伊能「確かに、私は観似手使いを憎んでいる
ですが、これはこの世の中を救済する為の
完全なる正義
貴方たちのような、化け物をこの世に残して
おくことは、世界のバランスを崩すことですからねぇ」
しかし、よく口が回ること・・・
陣「・・・・・。」
透明「陣
気にするなよ
」
陣「う、うん・・・
」
陣は幼少期、自分の力が押さえられなくて、
何度も化け物と呼ばれ、傷ついてきた・・・。
陣にはあまり聞かせたくない言葉かもしれない
透明「伊能ちゃん君は、その観似手使いを
一人残らず抹殺しようとしているの」
伊能「そうですよ
貴方たちのような化け物を
抹殺すれば、世の中は平和ですからね
」
透明「でも、その観似手使いをも抹殺する力を
手に入れたら、君も化け物以上の化け物に
なるということだよね
」
伊能「
」
透明「君は、観似手を持っていないよね」
伊能「
」
円「えっ」
昴「」
陣「」
千鶴「ま、まじ
」
伊能「くっ」
透明「だから、正直驚いている
確かに君は、天才かもしれない
観似手を持たずに、ここまで術を極め、
観似手使いを翻弄できる実力は、素晴らしい
でも、正直もったいないとも思っている・・・」
伊能「ぐっ
その上から目線な言動が苛つくんですよ
どうやったかは、知りませんが、所詮貴方も
観似手の力に頼っただけの、紛い物じゃないですか
この縛にしても、どうせ、観似手を使った
卑怯なモノでしょう」
昴「はぁ～しかし君は本当によく舌が回る
まったく、誰かさんを見ているようだよ」
す、昴くん何で私を見るのでしょう
昴「何か、勘違いをしているようだから、言っておくが、
透明は、最初から観似手を使っていないぞ」
伊能「」
昴「透明の観似手は、透明自身、絶対に使わないと
決めているからな」
透明「す、昴もういいから」
伊能「ふん良く言いますねぇ～
この人は、木人図を実際に視ているじゃないですか」
昴「はぁ木人図が視えるというのは、観似手の副産物な
だけだよ
君は頭が良いのだから考えてごらん
誰にも視ることができない木人図を視られるという
ことがどういう事なのか」
伊能「・・・・・・・ま、まさかそんなことが
・・・・・・・・・・・あ、あり得ない」
円「まったく私達ですら、透明を本気で怒らせる
事なんて、恐ろしくて考えないわよ
実質コイツは、観似手キラーだからね」
千鶴「えっえっどういう事ですか
わ、私だけ、わからないんですけど」
円「千鶴は知らなくていいの」
陣「だからこそ・・・透明は俺達よりも苦労してる・・・。
きっと、伊能ちゃんの気持ちも分かってくれると
思うんだけど・・・。」
伊能「・・・最弱と思っていた相手が・・・・
最強・・・いや・・・最凶なんて・・・。」
透明「あぁ～もう私のことは良いから
それよりも、伊能ちゃん
さっき、君は幻術の世界で私と闘って、
私を抹殺したと思っていたんでしょ」
伊能「そ、そうです貴方は、トラックに潰され・・・。」
透明「でも、震えていたね」
伊能「」
透明「君は正義を執行したはずなのに、何故震えていたの」
次回、透明先生VS伊能の本当の闘いが始まる
続く・・・。
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関連記事１：鑑定ファイル８８(霊能師さん)
関連記事２：鑑定ファイル７６(怜からの依頼)
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コメント
・・・ということは、同族嫌悪の線は消えましたー{花火}
さっき、１６の所のコメントに、同族嫌悪か、劣る者の妬み（コンプレックス）と書きましたが、伊能さんの場合、持たざる者の妬み、なんでしょうかね{考えるひよこ}
普通の人なら、嫉妬だけでここまではやらない気も・・・
憎んでいる、とまで言うってことは、個人的な怨みの線が濃厚か{はてな}
個人に対して、というよりも、観似手使い全員に対して個人的な強い怨みがおありのようで・・・
伊能さんが何故ここまでの憎しみを持つようになったのか気になります{ひらめき}
「完全なる正義」は、視点の違いで、個々に正義が存在し、相反する正義もあることに、大人になってから気付かされました{YES}{汗}
透明先生、おはようございます(^O^)
･･･なんか、とても奥が深い感じがします。。。
今日の東京も暑いですが、気を楽にして、気分あげていきましょう!(^^)!
うぅ～ん。
宇宙人でもある私達が「宇宙人だー!!」と騒ぎ立てているのと同じ様な…？
視点を変えてみたら「そういえば向こうから見れば、私も宇宙人じゃん♪」ってのと同じ様な気がするのは私だけかも…。
解釈ずれてるかも。
透明先生 みなさま こんにちは♪
やっと、糸口が見えたというのか…
話しが始められる状態になったのかな…？
伊能さんの言う「完全なる正義」って何なの
でしょう？全てが相対性で成り立つこの世の中で
「完全」なものなんて何ひとつ無いというのに…。
きっと初めて伊能さんと会ったときに
先生には伊能さんがどんなことを考えている
のか、解っていらっしゃったのでしょうね。
伊能さん、まだ若くてあんなに努力家で頭の
回転もいいのに、本当に勿体ないなぁ…。
歳を重ね、何事も『中庸』で成り立って
いることが解ってくると、どちらか一方のみを
攻め立てたり抹殺することに意味がないと
解ると思うのですが…。
それにしても、先生の歩んでこられた道筋に
思いを馳せてみると涙が出そうです。{涙}
ワタシなんかには想像もつかないような苦難を
幾度も越えていらっしゃったのでしょうね。
それでも先生は人が好きだと仰る。。{キラリ}
うわ{汗}…ヤバい…やっぱり涙が…{ごめんなさい}
先生、今日も生きていて下さって嬉しいです{超びっくり}
本当にいつもありがとうございます{ラブ}
伊能さん…なんだか悲しいですね。
伊能さんがどうしてここまで強い悲しみ怒り憎しみを持っているのか？
透明先生が伊能さんの悲しみ怒り憎しみをどう解決へ導く言葉を紡いでいくのか？
次回が気になります。
こんにちは(^-^)/
透明先生、皆様。
毎日暑いですね～！
完全なる正義かぁ～
子供時分に見ていた、戦隊ヒーローの
世界なら、それは有りですよねo(^_^)o
大人になって
どんな事でも、情報が一つ追加
されるだけで、あっさり全てが覆る
そんな場面を見て、知って
理解出来るようになると
また違う世界が見えるんでしょうね～
伊能さんの今後が、気になります
違う世界が、見えて来るようになるかな？
？？私もまったく千鶴ちゃん状態ですTT
とにかく続きが気になりますー。伊能さんの過去も気になりまくり。。
透明先生、ラスボス～(*´∀｀)♪
伊能さんの震え
貫こうとしている正義への違和感なのか
一線を超えた領域に踏み込みことへの、
恐怖心なのか
心の片隅の良心のもがきなのか
透明先生VS伊能さんの戦い
術と術を越えて、魂と魂の戦いに
なりそうな…
木人図を視ることは、副産物だったんですか！ビックリです。！(◎_◎;)
木人図が見えるということは命の終わりも見えるのかなぁ。
死神と同じ、死を司ることを許された力、みたいなの？？命を終わらせられることを許されるというか…
生と死って反対なようで紙一重ですよね（;￣O￣）
なんというか、人が好き、という先生のお考えに通じるところもある気がしますが、、
先生の能力ってなんでしょう。
私も先生やご兄弟さまの言葉や法具で元気や幸せをもらえている一人です。このブログを通して出会えてとってもとっても嬉しいですよーーーっ！
長くなりましたが、円さんが先生を怒らせたくないって言葉がちょっと面白かったです笑 怒らせてはないですもんね、困らせてるシーンは
ちょいちょいブログやマンガでも出てきますが笑
そんな円さんも大好きですo(♡´▽`♡)o