誰がために鳥は鳴く・5
透明「あっ」
加瀬「」
透明「一つ聞いていいですか」
加瀬「どうしたの」
透明「桐子ちゃんがこの園に来た理由はわかりましたが、
残されたお婆様は、どうなったのでしょう」
加瀬「そ、それが・・・亡くなられたようで・・・」
透明「・・・それって」
加瀬「ううんそうじゃないの決して事件性とかは
無くて、お婆様の持病が原因で亡くなったみたいなの」
透明「そ、そうですか」
加瀬「でも、お婆様はご自分が旅立つことをわかっていた
みたいで・・・。」
透明「えっ」
加瀬「亡くなる一か月前に、ご自分で警察や関連協会に電話で
相談していたらしくて・・・。
その後、お母さまも、育児放棄を認めた為に、桐子ちゃんは
施設預かりになったの・・・。」
透明「・・・・・なんだか、切ないですね・・・」
加瀬「そうね・・・でも、お婆様は最後の力を振り絞ってでも
お孫さんを守りたかったのでしょうね・・・」
透明「・・・とにかくもう一度、桐子ちゃんと話してみます」
加瀬「いつもごめんねよろしくお願いします」
私はもう一度、桐子ちゃんの部屋の前へ向かう・・・。
私に何ができるのか
自問自答をしながら、階段を上ってゆく
園児「ああ~~~~~っ」
透明「ビクッ」
園児「透明兄ちゃん」
透明「し、し~~~っ静かに」
園児「」
透明「ど、どうしたの」
園児「トイレ~」
透明「そ、そっか」
園児「透明兄ちゃんは、何してるの」
透明「あっ、う、うん桐子ちゃんとお話しようかと
思ってね」
園児「・・・・・そう・・・なんだ・・・。」
あれっ急にテンションが・・・
もしかして・・・。
次回、園児に聞き込み調査です
続く・・・。
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コメント
うう、状況を読むだけで桐子ちゃんの環境のデリケートなことゆえ、なんとも説明しがたい、もどかしい苦しい感情が湧いております(T_T)
最後に園児ちゃんの反応が気になって…
桐子ちゃんの孤独が痛ましい……