誰がために鳥は鳴く・9
私は、桐子ちゃんの思考を受け取るために、
神経を研ぎ澄ます・・・
桐子「(・・・・・だ・・・。)」
透明「」
桐子「(・・・だ・・め・・・。)」
透明「(ダメ)」
桐子「(・・・考えちゃ・・・ダメ・・・。)」
透明「(どういうことだ)」
桐子ちゃんは、顔色一つ変えずに心の中で
葛藤している・・・。
しかし、何故これほどまでに
透明「少し、時間がかかってもいいんだよ
ゆっくり、自分の幸せを考えてみて」
桐子「・・・・」
少しだが、顔が歪む・・・。
桐子「(だめ・・・・キリは・・・)」
透明「」
桐子ちゃんの心の叫びを最後まで聞いた私は、
驚愕する
まさか、そんな・・・
桐子ちゃんは、私が思っていた以上に心を閉ざして
いたのかもしれない・・・。
彼女の頭の中にある唯一の言葉が、どれほど重たいもの
なのかを知ってしまった私は、涙が止まらなくなっていた・・・
恵那「せ、先生」
透明「ぐすっご、ごめん・・・。」
恵那「だ、大丈夫」
透明「う、うん大丈夫少し桐子ちゃんと
同調し過ぎちゃった」
恵那「そっか・・・。」
透明「桐子ちゃん・・・ごめんね
勝手に話を続けてしまって・・・。」
桐子「・・・・・。」
透明「勝手ついでに、申し訳ないのだけど、
少しだけ、君の過去を見せてもらうね」
桐子「!!」
桐子ちゃんは、少しだけ困惑しているように見える
しかし、ここでハッキリとしておかなければ、
この子は、立ち直る切っ掛けを失ってしまう
私は、桐子ちゃんの木人図へアクセスを開始する
次回、桐子ちゃんの驚愕の過去が・・・。
続く・・・。
昴と透明先生のお店
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コメント
まだ小さいのに…自分の考えを封じようとするほどの意志力。
桐子ちゃん、すごい子ですね。
辛いことが多すぎると、自分で感じなくしようとする、悲しいとか自分がかわいそうとかそういうことを考えないように思考を止める。
そうやって桐子ちゃんは生き延びてきたということなのでしょうか?
小さい子がそこまで追い詰められるというのは、なんというか…怒りと大人としての不甲斐なさを感じます。{ねこ}
先生がどんな風にアプローチなさって救ってあげるんでしょう?{グズン}
自分は楽しいと思ったり、幸せになりたいなんて考えちゃいけないとか考えてしまってるのかな…
産まれないほうがよかった、とか、、
気持ちを殺すことで自分を保ってきたのかな…
まだまだわからないですが、毎日のように虐待のニュースが流れる中で、それによって子どもが受けてしまったものを知るようで緊張します💦
桐子ちゃんは、自分がお人形さんの様になる事で自身の心と同時に虐待をしてしまうお母さんを庇っていたのだろうか…と読んでいて考えます。
透明先生さんと出逢えて良かったなと思う反面、どうしようもない境遇から本当の意味で抜け出せる人は、どのくらいいるのだろうと考えてしまいます。
願わくば…
お人形でも、愛されて大切にされているお人形は沢山いるのに、、、。可哀想に。