く、来るな~~~っ・15
しばらくして・・・
少し落ち着いた千鶴ちゃんに円が
話を振る・・・。
円「千鶴あんた、私に仕事を辞めるって
言ったでしょ」
千鶴「・・・・・」
円「あれ、却下ね」
千鶴「えっ」
透明「クスッ・・・。」
円「あんた、自分が彼を選んだとき、
覚悟を決めたって言ってたけど、そんな中途半端で
仕事を辞めて、生きていけると思っているわけ
ど~せ、千鶴のことだから、結果的に彼をフッた
としても、一度、私の信頼を裏切って仕事を辞める
気持ちになったこと気に病んで、辞めるって言った
のだろうけど、人の気持ちを裏切るのは、魔女の
専売特許なんだから、気にしている方がおかしいのよ」
い、いやそこはもう少し気にしようよ
円「まったくくだらないことに付き合わされたわ
千鶴今月の給料カットね」
千鶴「ええ~~~っ」
円「当然でしょ師匠の手を煩わせたんだから」
千鶴「ひ~~~ん」
円「さっとっとと、帰るわよ」
透明「円チョイ待ち」
円「」
透明「私からも、千鶴ちゃんに話させてもらえるかな」
円「・・・・少しよ」
透明「うん」
千鶴「」
透明「千鶴ちゃんわだかまりは、まだ残っていると
想うけど、この際だから全て吐き出して行こうよ」
千鶴「」
透明「千鶴ちゃんは、彼のことが好きになったんだよね」
千鶴「・・・はい・・・」
透明「彼に諦めてもらうために、ワザと怖い自分を
演じたんだよね」
千鶴「は・・・はい・・・」
透明「それは、千鶴ちゃんが能力者として、
彼との生き方の差を感じたからじゃないのかな」
千鶴「・・・そうです・・・私は、生きるために
師匠に教えをいただいています・・・
でも・・・彼と私は、住んでいる世界も考え方も
違っていた・・・そんなこと、わかっていたんです
いえ・・・わかろうとしないようにしていたんです
でも・・・でも、私は・・・彼が・・・」
透明「いいんだよその気持ちは忘れてはいけない」
千鶴「えっ」
透明「千鶴ちゃんは、彼と賭けるものが違っていたと
感じたんだね」
千鶴「・・・はい・・・」
透明「彼は、友達の体裁や自分の価値を賭けていた
千鶴ちゃんは、命を賭けていた
その差は、確かに大きいけど、私は千鶴ちゃんの
覚悟は、素敵だと想う」
千鶴「えっ」
透明「考えてごらん今の世の中、自分の命を賭けてまで、
人を好きになるなんて、なかなかできないことだよ
確かに、千鶴ちゃんの置かれている環境と、
彼の環境は違うかもしれない
でも、どちらか片方でも、誰かの為に命を賭ける
ことができるなんて、素晴らしいことじゃない」
千鶴「でも、私は・・・所詮、自分のために・・・。」
透明「そうじゃないよ結果的に、自分の気持ちを
優先する為に、命をハッタとしても、相手を想う
気持ちが優っていたということなんだよ
それは、尊いことなんだ
結果はどうであれ、君が経験した恋愛は、
良い恋だったのだと私は想う」
千鶴「」
透明「人をそこまで、想うことができる自分を
もっと褒めてあげなさい
本当の愛情を知っている君は、化物なわけ
ないのだからね」
千鶴「兄さま・・・先生・・・ううっ・・・
私・・・私、化物って・・・言われて・・・
動揺して・・・ううっ・・・」
円「透明もう泣かさないでよ~
まったく
ただ、私も千鶴のこの恋愛は、千鶴らしい
良い恋だったんだと想う
だから、そんな恋ができた自分を誇りに
想って生きてゆきなさい
男なんて、まだまだ腐るほどいるんだからね」
はははっ円がマトモなこと言ってるよ
明日は、雨かもな
こうして、千鶴ちゃんの淡い恋は幕を閉じた・・・
千鶴ちゃんにとって、負の念は命を奪う恐ろしいもの、
まだまだ、覚えなければならないことは多いけど、
きっと、この子は乗り越えてくれるだろう
今回は、皆さんに得るものがあったかわかりませんが
たまには、こんな特殊な世界の恋話も良いでしょう
さ~て、次回は、黄昏の刻の余波について
ご報告したいと思います
透明「あ~~~~っ忘れてた」
円に鑑定料を踏み倒されていることに今更気づく
透明なのでした・・・
完
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
鑑定両は魔女の専売特許で無効みたいですな
千鶴ちゃんもスッキリしたことで次の恋愛にも進めそうでよかったですね
今後、修行積んで専売特許身につけて海千山千になるのも恐いですが
黄昏の刻の余波気になります(⌒-⌒; )
では、円先生の鑑定料は透明先生の20歳の恋ばな(?)と鬼の出現の話ではどうでしょう?
円さん強いわ~✨素敵だわ~
いや、千鶴ちゃんの傷つきに感情的になっちゃうかと思っていたので、円さんの人生の軌跡もにも……いろいろあったんだろうなあ…
千鶴ちゃんも、もっと心強くなれるよ!
誰しもコンプレックスはあり、でも、人によっては魅力だったり、まったくモーマンタイ(無問題)だったりするわけだし、
自分の周囲が、世界のすべてじゃない
異能力を持つことも、それを仕事にしてることを引目に感じることもないし!
千鶴ちゃんは千鶴ちゃん、だもん、
先生は、人生において、人を好きになることをとても大事にされてるので、千鶴ちゃんのエピソードを通して、傷つくことあっても、その出逢いに意味があると伝えたかったのかな、と勝手にとらえてます(^_^;
そして…踏み倒されましたか……(苦笑)
でも、電話だと切られちゃうかもしれないから、足を運んだ円さんの真剣な悩みぶりは本物だったと、
1番に透明先生を頼ったことは円さんにしたら、かなりの歩み寄り、これを鑑定料として
……
せ、先生、凄い苦み走った表情が(^_^;
透明先生 みなさま こんにちは♪
----- 後日 -----
円<色:#ff0066>「え?この話しをブログに書くって?
じゃぁ鑑定料チャラで手を打ってあげるわ色>{笑}」
透明<色:#3300cc>「・・・・・・・{げっ}」
色>
というやり取りがあったかどうかは別として…(汗)
千鶴ちゃんは良い恋をしたのですね…{YES}
確かに、彼とは賭けるものが違っていたけれど
人を本気で好きになるって素晴らしいことだと
思います。人は人と出会うことによってのみ、
体験できる感情がありますものね。。
自分ひとりじゃ、恋は体験できませんから。
色々な感情を体験して、またひとつ大きな覚悟を
持ち直して、千鶴ちゃんは成長されたのでしょうね…。
そして透明先生、心の中を的確に読み過ぎですって!(汗)
心の内をハッキリと言葉で言い表されると、ワタシの
ような小心者は身の置き場が無くなってしまいそうです{汗}
…あ、決してヤマシイことは考えていませんよっ{ショック}{汗}
そして、黄昏の刻の余波のお話しも気になります!
次回の更新を楽しみに待っています{ルンルン}
先生、みなさま 暑い日が続きますが水分と栄養を補給して
元気にお過ごしくださいませ~{ラブラブ}
純粋な恋愛って素敵でいいですね。ただ自分の周辺では恋愛だけでなく人生すべて打算・計算・ゼニ勘定な異性ばっかりで{げっ} でもそのおかげでそちらの面に執着を全くすることなく清い?人生を歩んで来れました。もういい歳なのであとどの位生きられるか分かりませんがこれからもいい意味で「人のする事はせず、人のしない事をする」をモットーにスピマニア道を究めて行きましょうか{笑}
こんにちは、透明先生、皆様。
異能力も、もしかしたら
みんなが理解していたら、そこまで
畏怖される事も無いのかな?
ほら、絶対音感と同列くらいの
認知度が有れば、また違うのかも?
と、考えると。
透明先生のブログを読まれている方々
は、異能力の事をブログを通じて
知っているので、恐らく身近で
「私、実は魔女なんです!」
と、聞いても、怯まない方が多いかも
しれません
ブログの効果は必ず有ると思います
透明先生のブログは、異なる世界を
繋ぐ効果も有るんですね
私自身は、今の所まだ魔女さんには
お会いしていませんが
いつかどこかで出会えたらいいな
って思ってます
そーだそーだ~男は腐るほどいるんだー!!
千鶴ちゃんまたいい恋してくださいませ♡案外今回のイケメンくんが人間的に成長して迎えに来てくれたり♡
にしても、透明先生の鑑定料を踏み倒すのもきっと円さんの専売特許なんですね笑
先生、お疲れ様でした~!そしてゼノエクサルファー受け取りましたm(_ _)m♡♡本当にいつもありがとうございます。
透明先生、いつも楽しく読ませて頂いてます。
ありがとうございます。
僕の普段とは違った暮らしを見せて頂いてます。
夏らしい暑さも盛りですので、体調気をつけて下さいね!
更新楽しみにしてます!
なんて真面目な子なんだろう…
魔女だとか能力者だとか隠して適当に誤魔化す事だって出来たはずだし
それこそ相手の感情をコントロールする事だって出来るでしょうに
千鶴ちゃん!
もう少し師匠の円さんを見習って!
魔女なんだからもう少しズルくても良いんだよ!(笑)
そういや、魔女て、自ら自分は魔女ですて言わないもんかと思ってました…(オカルトな本やら漫画の読み過ぎですねハハ)
まあ、千鶴さんはその美貌と能力を生かして世の中の男をたぶらか…いや虜にする位の女性になれると思いますから頑張って欲しいです!!