見えないその手を掴むもの・4
透明「もう一つ」
瑠璃「うん・・・一年前からだと思うのだけど、
突然、その子の家で、不思議なことが
沢山起こるようになったらしくて・・・。」
透明「不思議なこと
・・・・・霊障ってこと」
瑠璃「う~ん、多分・・・。」
透明「それなら、お前でも対処できるんじゃないの」
瑠璃「それがね・・・私がその家に行くと、
隠れちゃうっていうか・・・探せないんだ・・・。」
透明「」
瑠璃「私・・・響が産まれてから、仕事と家庭の
両方をやっているから、修業もできていなくて・・・
先生に怒られそうだけどその手の技術も
弱くなっているというか・・・」
透明「そうか・・・でも、自分のことを守るためにも、
少しは、身体も能力も鍛えておかないと駄目だぞ
響もいるんだから」
瑠璃「うん、分かってる・・・ごめんね・・・」
透明「・・・仕方ない今回の報酬は
今度、私が修業しに行く時に、瑠璃も同伴する
ということでどうだ」
瑠璃「ええ~っ」
透明「約束しろ」
瑠璃「うう~っ・・・わかった・・・
で、でも、昴みたいなのは勘弁して」
透明「昴」
瑠璃「昴が言ってたよ、毎年禊ぎに連れて行かれては、
かなり厳しい修業もやらされるって・・・」
透明「あ、あははははっ・・・まあ、鈍った瑠璃には
そこまで無茶しないから」
瑠璃「それなら・・・約束する」
透明「よし交渉成立
っでその霊障って、どんなことがあったの」
瑠璃「う~と・・・消した電気がついたり、モノが落ちたり、
金縛りとか足音がしたり、扉がゆっくり開いたりとか・・・。」
透明「結構、ガッツリだね」
瑠璃「う、うん」
透明「となると、どちらかだね」
瑠璃「どちらか」
透明「ちゃんと成仏できていない、その子か
お母さんの負の感情が呼び寄せた霊か」
瑠璃「本人は、まだ、子供が家にいるんじゃないかって
考えてるみたいなんだけど自分自身も霊障を
受けていて、皮膚がタダレてしまったり、
病気になりやすいみたいで・・・。」
透明「やばい状態だね
そのママ友には、私のことは伝えてあるの」
瑠璃「うんでも、自分の子供が帰ってきているだけなら、
何もしないで欲しいみたいで・・・」
透明「う~ん・・・
まあ、とにかく先ずは話を直接聞くよ」
瑠璃「透明、ありがとう」
後日、私は瑠璃に連れられて、ママ友の家へ・・・
しかし、実際に行ったその場所では、
私の想像を覆される事態が待ってるのだった・・・。
続く・・・。
昴と透明先生のお店
Guardian Jewelry Access
是非ごらんください
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
ポチしてくれると励みになります
コメント
透明先生、おはようございます。
・・・瑠璃さんのママ友さんの今の状況が、亡くなられたお子さんの影響だったとしたら、霊障という表現は大変失礼かと思いますが。。。原因になっている要因は結構、深刻なような気がしてしまいます。
どうか、亡くなられたお子さんの魂とママ友さんのお気持ちが、
透明先生と瑠璃さんの、優しさと強くて温かい光に救われますように。。。
自分の皮膚がタダレても、我が子ならそのままでいてほしいだなんて……お母さん………
哀しすぎる……
お母さんを苦しめる、そんなこと、我が子ならばしないと思うのですが、
喪失感で空いてしまった心のわずかな灯火を
どんな可能性をも否定したくない、すがるような想いで、つなぎ止めているようで
読めば詠むほど、胸つまり………
だけど先生が思う以上の状態とは………
うーん💦💦想像不可
修行フェチの先生らしい、
「報酬代わり」だなんて仰っていますが、
とても瑠璃さんを心配されてのことなんですよね、
瑠璃さん、どうかお体を大事にお過ごしください………