温泉におんねん・11
宿の中に戻った私に、女将さんが
駆け寄ってくる・・・
女将「せ、先生どうでしたか」
透明「・・・・えっと・・・」
私は、迷っていた
正直に話してしまえば、女将さんの怨念に対する
考え方は、変えることができる
しかし、その誤解を解くことで起こることを
私は予想していた
もし、今回のことが、怨念の仕業では無く、
ただ単に、夫婦関係だけの問題となれば、
確実に、女将さんは旦那様への不信感を抱いてしまう
そのことで起こる二次災害は、何としても避けなければ
ならない
こうなったら、仕方がない
嘘も方便ごめんなさい
透明「この宿、いえ旦那様に掛かっている怨念は、
把握しました
そこで、お願いがあるのですが、旦那様に
かかっている怨念を直接祓いたいので、
旦那様を呼んできていただけませんでしょうか」
女将「わ、分かりました
そ、それで怨念は祓えるのでしょうか」
透明「そこは、任せてください」
女将「はぁ~~~~っ・・・よかった・・・ぐすっ
本当に・・・ぐすっ・・・よかった・・・・」
女将さんの悩みは、心に根深く刻まれている・・・
今回のことが、怨霊のせいではないと言ってしまっていたら、
女将さんの心も壊れてしまったかもしれない・・・。
私は、心苦しいながらも、自分の判断が間違っていない
証明をしなければならない
そのためには、同じように悩んでいる旦那様も救わなければ
意味がない
私は、覚悟を決めて、旦那様と話をしようと考えていた・・・。
透明「大丈夫ですか」
女将「は、はい本当にごめんなさい
嬉しくて・・・・」
透明「それでは、私は祓いの用意があるので、
部屋に戻っていますので、旦那様と一緒に
来てください」
女将「わかりました直ぐに伺います」
そう言うと、女将さんは足早に旦那様を迎えに行った・・・
さ~てと~ここからが本番だ~
しかし、昴の奴どこまで知っていたんだ
な~んか、アイツのことだから、ここまでは折込済みな
ような気もするんだが・・・
まっ昴のことは、帰ったらとっちめるとして
先ずは、用意をしないとな
続く・・・。
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コメント
霊的な原因でセックスレスなんて本当にあり得るの?
と思ってましたが。
仕事で疲れているとか面倒くさいとか色々尤もらしい
言い訳もあるけど一般的には「浮気」が思い浮かぶ。
或はパートナーとのそれに単純に飽きたとか(笑)
リアルにHをする相手が居ない修行僧(笑)のような
自分には起こりえない悩みでよく分からないですけど。
そうか、生きてる人の感情に触れるのは難しいですよね
だけど、昴さんが、先生の『言葉紡ぎ』の力を見越しての人選と思います(*⌒▽⌒*)
若女将さんが遠い昔、自分に淡い想いを抱いてくれてた……きっとそれは薄々わかってたんじゃないかなあ
そんな当時の小さなお姫様がピンチ!
遠くから見守っていた妖精王、昴様が遣わした魔法使い、透明先生!
(たまにはファンタスティックな妄想?!)
先生、昴さんなりの魂胆(結局、仕事になる)があったかもですが、
温泉と食事を堪能できる時間を提供してくれた昴さんの優しさも……
『いや、大母様の出会いと、緊張感は想定外!』
とか(^_^;
昴さん、大丈夫だったかしら💦
透明先生{ラブ} こんにちは~
全て真実を語ることが 良いとは限りませんよね {汗}
次回は旦那さんとの お話し{止まるひよこ}
旦那さんも怨念が原因だと思っているのかなぁ{はてな}
それとも現実的な原因が あるのか、あるなら何{はてな}
男性側の声を聞いてみたいです{YES}
そして、先生は どんな策を講ずるのか{止まるひよこ}
とても関心が湧きます{YES}