廃院の怪・7
1階についた私は、咄嗟に印を結び自分の周りに結界を張る
「ノウマク・サマンダ・バザラナン
センダマ・カロシャダ・ソバタヤ
ウンタラ・タカンマン」
これで、しばらく近寄ってこないだろう
透明「うわっ来たひえ~っ」
凄い数の霊が私の周りを飛び交う
しかし、結界をみるやいなや、激しく四散していった
透明「し、しかし、凄いな これだけの数の霊が
一箇所に集まってるのなんて見たことないよ」
私は、気を取り直して地下へ続く階段を捜す
透明「あった・・・けど・・・
この下、霊安室って書いてある」
はぁ~っ 帰りたい・・・。
と思いながら階段を降りて行く私・・・
案の定、霊安室の扉は開いていて、無惨な姿をした霊が
到る所にハイカイしている・・・。
??「う~ぅ」
??「だ~れ~か~」
??「くるし~いよ~」
そんな、呻き声の飛び交う中、
壁に向かって立っている者・しゃがみ込んでいる者
あてもなくただフラフラしている者、色々である
私は、なるべくその人達と目を合わせないように
気配を断ちながら、真っ直ぐの廊下を進んで行く
透明「」
廊下を少し進んで行ったところに、何かいる
私は、ゆっくりとそれに近づいていった
透明「 いっ」
それは、ゆっくりとした足取りで私に近づき、恨めしそうに
顔をのぞき込ませた
透明「ま、円さん やっぱり正気じゃないよね」
円「おか~さんは~ ボクのおか~さん」
透明「はあ~っ 完全に憑依されてるよ
まったく」
私は、円の背後にまわり、憑依している霊を引っぺがす
??「 あ~~~ん こわいよ~~~」
円は、その場にうずくまり息を切らしている
透明「あれ君は・・・。」
この子供の霊、最初から私の周りをウロチョロしてた子
でも、おかしくないか この子、外の円に憑依してきたって
ことだよな~ どういうことだ
透明「ボク お名前は」
啓太「・・・けいた・・・。」
透明「お母さんさがしているの」
啓太「うんおか~さん、どここの先」
透明「啓太くんのお母さん、この病院の人」
啓太「うん先生なんだボクさがしにきたの」
透明「そっか~ エライねお母さん喜ぶよ」
啓太「へへっ」
円「はあ、はあ 透明この子」
透明「し~っ わかってる」
啓太「」
透明「啓太くんのお母さん、お兄ちゃんが必ず
捜してきてあげるから、お外で待っていられる」
啓太「本当うんじゃあ、外にいるね」
そう言うと、啓太くんは、先ほどからの素早い動きで
外に出ていった
円「辛いね・・・」
透明「・・・。」
啓太くんは、まだ亡くなっていない・・・。
おそらく、瀕死の状態でいるんだと私達は理解出来た
啓太くんのお母さんは、もう亡くなられていて、
母を求める子供心にこの病院まで行き着いたのだろう・・・。
円「はぁう」
透明「」
円「え~~~~ん
結局私、こんなところまで来ちゃったじゃ~ん
ど~しよ~」
透明「はぁ~ 自業自得
ここまで来たら、先に進まないと返って危ないでしょ」
円「びえ~~~ん」
透明「と、とにかく 結界張るから、
目でもつむってついておいで」
円「ひ~~~ん」
やれやれ 先を急いだ私達は、
離れにつき、階段を上がる
きっと、啓太くんのお母さんは、ここにいる気がする
目的のモノ啓太くんのお母さん
私は、この二つをさがすことにした
続く・・・。
これで多くの人が悩みを解決できるかもしれません
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コメント
こんばんは。{月}
今後どうなるのか{はてな}
無事院長室にたどりついて、そして探し物(人)がみつかりますように。
続きまっています。
では。{スリープ}
夜中に読むんじゃなかった{涙}
ぴぃ~、怖いですぅ
透明先生、こんばんは。
何だか目が覚めてしまい、携帯で拝見してます…
サササッの正体と円さんの状況が分かって、私的には何かスッキリしちゃってます。ずっと円さんは1人で大丈夫かなぁ…と思ってたもので。円さん、参上ということで、またまた目が離せなくなってきましたね~(^o^)早く明後日にならないかな♪と思いながら楽しみにしてまーす(^^)
先生、こんばんは。
実は『“サササッ”の正体、もしやコッソリと先生を付けた円さんでは?』などと軽く想像していたのですが…、考えが甘かった…。けいた君に謝らなきゃ…(-“-;)
何はともあれ、先生と円さんが無事(?)離れにたどり着いて良かったです。
…この先の展開に何故か嫌~な予感が…。先生達(特に円さん)お気を付けて…。
てんちゃん
おはようございます。
朝、読んでも…怖い!サッサッさが 今夜から憑いてきそう~
ソーダライトのピアス、フローライトのブレスレット1日身につけてよっと…何にも寄ってきませんように!!
啓太くんも 次回うp楽しみにしていようね~。
啓太くんのお母さん、きっと病院から出られずに啓太くんの傍にも行けずに、泣いているかも・・・啓太くんも頑張って!!もうすぐ透明先生が何とかしてくれるわっ{ガッテン}
透明先生、円さんのご無事を祈りますっ{キラリ}
(ヽ’ω`)では,けいた君と外で待ってます←コェェよ
この結界の呪文、今からもう数十年前、父親に教えてもらいました。
夜に怖い時があったら、これを唱えてみなさいと。
そんな呪文だったのですね。知りませんでした。
ちょっとびっくりでした。
印とはどんなものなのでしょうか?調べてみます!
最終的にどんな話になるのかが気になります~。
透明先生、恐さがさらに増してます~!!
いつも幽霊の話を聞くと思うのですが、
肉体が滅びれば魂は肉体の苦しみから離れて自然に
霊界へゆけるものと思っていました。
でも、実際は病気や事故で苦しんでお亡くなりになった上に
幽霊になってさらに苦しんでいる霊が沢山いる。
なんだか切ないです。
けいた君の気持ちを考えると切ないですね・・。
先がと~っても気になります!!!
楽しみにしていますね。
しかし夜の霊安室(しかも廃墟{涙})は怖くて絶対行けません{げっ}
透明先生!
私が知っている不動明王様のご真言は・・・
ノウマクサンマンダ。バザラダン。センダ。マカロシャダ。
ソワタヤ。ウンタラタ。カンマン。ですが…宗派によって少し
ご真言が違うんでしょうか?勉強不足ですみません。
印は良く分かりません。修行して間違いない印の組み方で
組まないと神仏に失礼になると聞いた事が有りますので、
私の様な一般人は伝授して頂く場所も有りませんし・・・
啓太君・お母さん・円さん・透明先生、病院に居る数々の{おばけ}さん
みんなのハッピーエンドを楽しみにしています{スマイル}
透明先生・円さんのダブルパワーできっと解決して頂けると
信じています{ハッピー}
でも、有る意味この廃墟の{おばけ}さん達幸せではないでしょうか?
透明先生・円さんと出会えたからこそ、助かる道が出来たん
ですから・・・{パチパチ}
今年私の母が名厄の年に入ってしまいました。普段から病弱な母が今年はさらにひどくなってげっそりと痩せていってます。対処法はやってみましたが治りませ。どうやって祓えばいいのでしょうか?
先生どうか教えて下さい
印を結んで結界を張る透明先生{びっくり}なんかカッチョイイーですね{グッド}
ボクが不動明王の真言を唱える時は、
「ナウマク サンマンダ~ バ~サラダン
センダンマ~カロシャ~ダ~ ソワタヤ
ウンタラタ~ カンマン」です。
マントラはサンスクリット語の音を日本語の音に当てはめた為、きっと細かいところは人によって違うのかなとも思いました{走るひよこ}
しっかし今回は、普段ノリの良い強気な円さんといえども、霊の憑依は防げないとは{げっ}{汗}怖がるから余計に憑依されやすいのかな{涙}
霊能者さんも、得意分野は人それぞれなんですね{びっくり}
デスペランサー円さんも格好いいですが、弱気な乙女部分もギャップが可愛らしいですね{ルンルン}
今回の廃院の怪で、透明先生が男性だと分かって、さらにファンになりました{キラリ}憧れます{キラリ}
>莉穂さん
はじめまして{YES}
名厄に関するご質問は、<リンク:http://yaplog.jp/uranai-diary/archive/33#ct>「鑑定ファイル5ー3」のコメント欄リンク>に
お返事を書き込みましたので確認してみてくださいね{ルンルン}
霊安室の描写が…鳥肌もんです(~_~;) でも先生のケイタ君含め他の人(霊)達への優しさが感じられしんみりします…。続きがとても気になります!
透明先生、こんにちわ。今回の記事はかなり面白くって記事がアップされるのを待ってからでないと寝られません(笑)。
やたらめったらユーレイさんたちを怖がる事や、興味本位でその手のテレビ見たりするのは、昔は人間だったであろう彼らにすんごい失礼な事をしているような気がして、最近は、極力そう言う事をしないようにしています。でも、何も出来ない私ですが、何とかしてあげられないのかなぁ・・・と思うこともしばしば。
だから今回の透明先生のご活躍ぶりは、すごい以外の何モンでもなくて、もうひたすら、私は、旗{旗}持って応援中。
啓太君やそのほかの方たちのためにも、がんばれ!!<色:#3366ff>お兄ちゃん色>!!