やまやまマウンテン・7
蘭子「そんなこと・・・認められません・・・。」
透明「気持ちはわかるよ
ただ、認識をもう少し正したほうが
良いかもしれないね」
蘭子「認識ですか」
透明「うん蘭子さんの勤めている会社は、
人を評価する際に、実績や能力よりも、
人間性を重視している側面があるとも
言えるんじゃないかな」
蘭子「に、人間性・・・そんな不合理・・・」
透明「でも、蘭子さんは、その上司のことを
よく見ているよね」
蘭子「」
透明「仕事が自分よりもできない・・・。
これは、蘭子さんよりはできないだけで、
まったくできないワケではないとも取れる
能力も、蘭子さんよりは低いけど、
ある程度はあると認識できる
これは、蘭子さんの能力を高く評価している
から、予測しているだけだけど、そこに
上司にしか無い能力があったということ
にも繋がるよね」
蘭子「人間性・・・・私は、人間性が低いんでしょうか」
透明「そんなことないよ
ただ、人間性に関しては、上司よりは蘭子さんの方が
低かったというだけじゃないかな」
ちょっとだけ、反抗心を灯してっと・・・・
蘭子「わ、私のどこが悪いんですか
あんな人よりも、私のほうが・・・。」
透明「まあ、これも人の主観だから、確実ではないけど、
部長さんにはそう見えたということなんじゃないかな」
蘭子「それは・・・・いえ、確かにそれが事実なんでしょうね
実際に、彼は今、私の上司ですから・・・。」
ちょっと、素直になった・・・
もう少し押し込んでおこうかな
透明「それに、蘭子さんは常に上司に貢献しているから、
上司の評価はウナギ登りだろうしね」
蘭子「えっ」
透明「だって、蘭子さんの仕事の成功は、
蘭子さんを育てた、管理した上司の評価にも
繋がるじゃない」
蘭子「あっ」
透明「そこまでは、考えていなかったかな」
蘭子「・・・・・はぁ~・・・私は一体、何を・・・。」
透明「さて、ここからが問題」
蘭子「」
透明「今、蘭子さんは自分が見てきた視野と、
実際の環境の視野の違いに打ちのめされている
それは、何でだと思う」
蘭子「えっ・・・・それは・・・わかりません
どうしてなんですか
先生意地悪しないで教えてください」
いやいや、意地悪はしていないんだけど・・・
でも、これで聞く耳もできて来た
透明「それはね蘭子さんの見ている視野が、
普通の会社員さんとは違うということなんだ」
蘭子「えっわ、私、何かオカシイですか」
透明「うんOLさんとしてはね」
蘭子「OLとして」
透明「蘭子さんの見ている視野は、普通に勤めている
OLさんとは違っていて、経営者や会社役員の目線で
物事を捉えているということに気づいているかな」
蘭子「えっえっ」
透明「要するに、蘭子さんは、今の立ち位置よりも
上の目線で状況を捉えて、考え、行動している
ということなんだよ」
蘭子「私が・・・上の目線で・・・。」
透明「蘭子さん少し言い方がキツく聞こえたら
ごめんね
蘭子さんは、今はまだ、会社の歯車の一部で
あって、その歯車を回す指示をする場所にはいないんだ
蘭子さんの後輩や同じ立場の人は、常に自分の仕事を
こなして、歯車を正確に回そうと必死で働いている
その中でも、蘭子さんの歯車は大きくて、小さな歯車を
効率よく回して仕事を進ませてくれると、会社も期待している
蘭子さんへの会社からの期待は、そういった立ち姿なんだと
いうことを理解した方が良いのかもしれない・・・
もちろん、その仕事をこなすことができれば、評価され、
今度は歯車を回す指示を自分の意思で決めることができる
役職になれるとは思うのだけど、それはその役職になった
時で良いんじゃないかな
今の蘭子さんは、会社を自分が回して成果を出そうとしている
経営者の視野で動いている・・・会社には、経営者が2人も
いるかな」
蘭子「わ、私は・・・。」
透明「ごめんね、でもこれだけは覚えておいて
蘭子さんの才能は、誰もが持っているものではない
本当に能力も高いし、会社を運営する意味では、
素晴らしいスペックを有している
正直、私的には蘭子さんが経営者になって欲しいと
思っているくらいなんだけど、君はそれを望んでいない
のは知っているからこれ以上は言わないけど、
蘭子さんの才能を活かすのであれば、まずは今置かれている
現状を理解して、会社が君に何を望んでいるのか
そして、そのために自分が何をするのか
という視点に立ち返ってもらいたいんだ」
蘭子「経営者や管理職の目線・・・確かに私・・・」
少し、自分の足元が見えてきたかな
次回、蘭子さんがあることに気づきます・・・。
続く・・・。
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コメント
『透明先生みたいに勿体ない人達を導ける様な方がもっと増えたら良いのになぁー。』と思っちゃいます。
私は、“勿体ない”と言っもらえる程の能力も才能もそもそも無いですが、時々、着目点とか素敵で凄いな見習いたいとは思う人だっているのに、人間性的な所で周囲に嫌われてしまう方を見ると何だか苦しそうに見えて、複雑です…。
『育てる人材を育てる』……。
やっぱり難しい事なのかなー?
たしかに経営側の目線だと使いっぱしりの視点は分からないかもしれないですね
この人、もしかしたら社長さんよりも経営能力あるのかも
平社員のようにローアングルでものが見られる役員は少ないって聞いたことありますが、その能力のある方は会社にとって貴重な存在みたいですね
蘭子さんももしかしたら、上の考えとしたの気持ちが分かるスーパーエリートになれそうですね
前回のコメント通りの展開になりました。凄いな(笑)
優秀な選手を沢山集めてもチームとしては機能不全で
逆にそれ程でないメンバーでも意外と成績優秀なんて
団体スポーツではよくあります。合成の誤謬じゃない
けど個人があんまり我を張るとゴール前に味方がいる
のにパスをせず、無理にドリブルしてインターセプト
喰らうような感じかな。個人としての能力と集団全体
の労働生産性は別物と気づいて欲しいですね。とても
有能な人でもその人が居るだけで場の雰囲気が悪くなる
=運気が下がる?とか、優秀じゃないけどその人の存在
が全体の雰囲気を明るくするとか。欧米みたいにオフィ
スワークはキュービクルで仕切られて周りを気にせず
個人がバリバリ仕事する環境なら別ですけど。
自分的にはあんまり仕事に依存する生き方は感心しな
いな。生きるために働くのであって働くために生きる
のは…
凄いなあ、私ゃ、経営者目線なんて思いついたこともない(^_^;)
下っ端根性でお気楽に生きてる(笑)
そうか~、だから、その人の持ち味や能力だとしても、蘭子さん的にはムダに感じる部分が、どうしても気になっちゃうんだろうなあ~
ある意味、とても繊細で気がつく人なのかも。
もちろん、これも第三者の勝手憶測ですが💦
やっぱり悩みって、主観のままじゃ打破出来ないときは、誰かに話してみると見えてきますよね
『会社が君に何を望んでいるのか?』
『そのために自分が何をするのか?』
今、色々と悩んでいる夫に良いアドバイスができそうです。
透明先生 皆さま こんにちは{ルンルン}
毎回思うけど
先生、導き上手ですよねー{キラリ}
指摘しにくいことも相手に考えさせて気付かせる
真似できないなぁ{汗}
私も導かれた~い{ラブラブ}
先生のアドバイス凄く納得いきました。
確かに蘭子さんは、OLという感じでは無く、経営者に居そうなタイプです。
私の職場でも今、立場や種類は違うのですが
評価について問題{プンスカ}{怒}が勃発しています。
私は直接業務に支障がないので
第三者の立場で見ているのですが、
関わっている人たちにしてみたら、
蘭子さん{プンスカ}のような気持なんだろうなと
思って置き換えて読んでいました。
皆と気持ち良く仕事がしたいので、
私も先生のように話ができればいいのですが{ショック}
中々上手く視点を変えてもらうのは難しいです{汗}
ヒントになるような話のきっかけや運び方、言葉選び、
足りない頭{りんごちゃん}{汗}をフル回転させて
勉強させてもらっています{汗}