祖、ソウダンです！・８

　祖ソウダンです・８　

透明「栗田さん　大丈夫

　　　少し落ち着きましたか」

栗田「は、はい　もう大丈夫です」

透明「今ね、栗田さんのこと少し視せてもらったんだけど、

　　　話の内容で、苦しくなったり、震えが出たりしたら

　　　遠慮無く言ってね　その時は、休みながらにしましょう」

栗田「ありがとうございます」

透明「さて、まずは、その震えの原因からだけど・・・。」

栗田「・・・。」

透明「栗田さんのお家は、かなりシキタリに厳しいお家の

　　　ようですね」

栗田「・・・はい

　　　うちは、かなり昔から続く家柄らしくて

　　　こんなご時世でも、家訓を重んじていて、

　　　小さい頃から色々とやらされました・・・。」

透明「うん、やはりそれが大きかったみたいだね」

栗田「」

透明「栗田さん　ご兄弟は」

栗田「いません・・・。私一人です」

透明「そうですか　やはり、小さいころから、

　　　家督のこと言われましたか」

栗田「・・・はい・・・。」

栗田さんは、少し震えが出てきているようだ

やっぱり、これが大きなトラウマになっているな～

彼女は、一人っ子ということもあり、

小さいころから家を継ぐことを強制されて来たのだろう

婿養子を取り、家のためになるように強制された結果が、

男性への恐怖と変わり受け付けられなくなってしまった

その上、自分が同性愛者であることに気づき、

ますます、周りからの重圧や期待が重くのしかかってゆく

家族に相談も出来ず、ただ一人で悩み、闘い、葛藤し、

出た答えが

「私は、誰とも恋愛が出来ない　してはいけない」

という、悲しい答え・・・。苦しかっただろうに・・・

透明「栗田さん、苦しい想いしてきたんですね

　　　一人で重圧に耐えてきたことが、今の栗田さんに

　　　とって、大きな心の傷になってしまっている

　　　辛かったね・・・。」

栗田「・・・あれっなんで・・・」

自分の意思とは裏腹に、栗田さんの目から、

深い悲しみが、涙となってあふれ出してくる

栗田「ううっ・・・うくっ・・・ううううっ」

やがて深層心理と意識がシンクロし、

栗田さんの気持ちと、悲しみを優しく洗い流してゆく・・・

彼女に、こんな悲しい答えを出させてはいけない

何とかしなければ・・・

　　　　　　　　　　　　　続く・・・。

これで多くの人が悩みを解決できるかもしれません
あなたの徳が積めますように
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