鑑定ファイル3・愛子さん5
前回から中1日たち、今日愛子さんがやってくる。
愛子「トントン!失礼します。」
透明「今日は、二人で来たんだね!」
愛子さんは、彼との話し合いを終え、
二人で一つの答えをだして来たようだ。
透明「さて、聞かせて下さい。」
愛子「あれから、二人で一日中話しあいました、
先生どうか力を貸して下さい。」
二人が真剣な面持ちで頭を下げる。
透明「覚悟してきたんだね!」
二人「はい!」
彼 「一つ聞いていいですか?」
透明「うん、どうぞ。」
彼 「やはり、障害は、出ますか?」
当たり前だが、彼の言葉が重くのしかかる。
透明「・・・残念だけど。」
彼 「障害が出ても、
その後努力して少しでも良くなる可能性はありますか?」
覚悟を決めた強い言葉に、感動さえおぼえる。
透明「そうなるように、努力する覚悟があるなら!あるいは。」
彼 「わかりました!どうかお願いします。」
彼の中で何かが吹っ切れたようだ。
透明「よし!時間が無いから、的確に行動してください。
やらなくては、いけない事はここに書いておいたから、
ひとつも、もらさないで行って!」
私は、前もって二人に渡せるよう、
しなくてはならない事を手紙に書いておいた。
内容は、
1,二人とも仕事をやめる事。
2,彼の実家がある九州に引っ越しする事。
3,引っ越し費用は、必ず借金する事。
(引っ越し費用が自分で出せても借りる事)
4,手術する病院は、自分が生まれた病院でする事。
5,この4つの項目を、今月で終了させる事。
二人は、この手紙を見て戸惑いを隠せないようだ。
透明「色々考える所はあるだろうけど、
ハッキリ言ってこれをやらないと、助からないよ!」
愛子「・・・。わかりました、何とかします!」
やはり、この様な状況の時は、女性の方が強いもので、
逆に彼の方が慌てているようだ。
透明「先生としては、出来ない事は言ってないつもりだから、
後は、二人の覚悟しだいだよ。」
彼 「これをやれば、助かるんですね。」
透明「うん!と言うかこれしか助かる道は無いと思っておいて。」
彼 「は、はい!」
二人は、色々と意見を出しながら、この難題を解決する相談をし、
しっかりと未来に向かっている。
その瞳には、これから待つ苦難もいとわない覚悟が宿っていた。
それを見て、私は二人の絆の深さに感心し、
それと同時に安心感を得られた。
(この二人なら、大丈夫だろう。)
しばらくして、二人は決意を新たにし、行動のために歩みだした。
皆さんには、二人に出した難題に何の意味があるのか?
少し説明しようと思います。
続きは、次回に・・・。
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