エピソード・ゼロ (私が私である為に・・・。)・23
師匠「ドッペルゲンガーっていうのは、
人の思念体で出来ている謂わば
もう一人の自分ってところかな」
透明「思念体・・・それじゃあ、念の一種って
ことですか」
流奈「・・・思念体ってことは、生霊に近いって
ことになるのかな~」
師匠「まあ、確かに生霊と同じ構成ではあるけど
生霊とは比べものにならないほどの
質量の念塊って言った方がわかりやすい
かもしれないね」
瑠璃「それじゃ~、さっきの塊も・・・。」
円「ま、まってよ ドッペルゲンガーって、
人の思念体なら、記憶構成がしっかり
してるんじゃないの」
師匠「まあ、基本的にはそうだね
ドッペルゲンガーは、自分を投影している分
基本となる姿は記憶の中にある自分自身が
その姿として存在する」
美莉「それじゃ、さっきのは・・・」
師匠「さっきのドッペルゲンガーは、お前達みんなの
思念体要するに、お前達の中にある
恐れの形が集まってあの形になったってことだよ
まあ、皆何に恐れていたのかハッキリしなかったから、
ただ単に闇の塊が構成しちゃったんだろうけど」
昴「・・・でも、思念体なのに身体に直接攻撃が
当たったのは・・・」
師匠「あははっそりゃ~お前らの恐れが強い分
密度の濃い念の塊なら直接人に触れること
くらい出来るよ
ただ、さっきの攻撃は、自分が自分の思念に
攻撃したことになるから、どちらかというと
自分の攻撃の何%かが、跳ね返ってきたに
過ぎないんじゃないかな」
透明「それで力が吸収されてゆく感じがしたのか」
陣「・・・・何となくわかってきたけど・・・
どうして自分の思念なのに抑えられなかったんだ」
師匠「それは、お前達の慢心そのものだよ
自分はこいつを抑えられる
ってな感じで思っていても思念体の方は、
抑えきれないって思念が働く
そのうち自分自身ももしかしたら
抑えきれないんじゃないかって自分を疑う
こんなやり取りでは、思念自体を抑えきることは
不可能だよ」
怜「・・・しつも~ん・・・
自分が抑えるって考えてるのに・・・
どうして思念の方は逆に働くの」
師匠「おお~っそうか、お前達には教えてなかったな」
透明「」
師匠「それは、この場所が原因だ」
円「無法地帯」
師匠「いやいやお前達がいた場所だよ」
昴「」
師匠「お前達がこの山に来たときの印象って
どんな感じだった」
透明「えっう~ん・・・凄く空気が澄んでて・・・。」
流奈「う~ん・・・聖域って感じが良くわかったような」
瑠璃「確かに、聖域を感じた~」
師匠「それじゃ~、もともと聖域って何かわかるか」
美莉「えっ・・・神聖な場所」
円「う~~~ん・・・光の気とか陽の気が
強い場所ってことかな~」
師匠「まあ、当たらずとも遠からずってところか
もともと聖域っていうのは、何ものにも
侵されない、染められない場所を言うんだ
その中でも、光の気質が強い場所を聖域と
呼んでいるまあ、色で言えば白ってところかな
強い白は他の色が入ってきても薄められ
白が重なれば重なるほどその白さを増してゆく
でも、ここで疑問が出ないか
何ものにも侵されない、染められないといえば
白や光以外にも存在しない」
透明「・・・黒と闇・・・。」
師匠「その通り~
前にお前達にも教えたことがあると思うが、
自然の摂理には、必ずバランスが存在する
光があれば闇もある陰と陽がバランスよく
存在することが大切だって」
陣「うん それは習った」
師匠「そもそも光や陽の気が強い場所というのは、
正しい方向を絶対的なルールのなかで
正しい方向に導ける場所という意味が
あるんだ
それじゃ~逆に、闇や陰の気が強い場所と
言うのは」
昴「正しい方向を絶対的なルールのなかで
逆の方向に導く・・・。」
師匠「大正解」
怜「・・・ってことは・・・。」
瑠璃「私達のいた場所って、闇や陰の気が強い場所」
美莉「想いも行動も逆に出るってこと」
師匠「そういうこと光の側に闇が存在する
もちろん聖域の側に淀溜り(よどだまり)と呼ばれる
場所が存在するってことだ
そしてこの場所何ものも受け入れ何色にも
染められる場所この無法地帯が境界線として
存在するこの境界線の両脇に陰と陽がバランスを
保ちながら存在することで、自然の摂理は整って
いるんだよ
まあ要するにお前達は、必死に恐れを抱く自分の
念を抑えようと闇のテリトリーの中で頑張った
でもその結果知らないうちにお前達の思念は
外へ外へと排出され、ドッペルゲンガーとして
構成されたというわけだ
この場所だからこその現象ではあるんだけどな」
自然の摂理と人の成り立ち
大切な教えが続く・・・。
次回ファイナル
皆さんの中で何かが得られれば嬉しいな
続く・・・。
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
{晴}先生、おはようございます{晴}
ちょっと違うかもしれないけど{汗}
何か行う時に
普段なら大丈夫な事なのに
ほんの少しでも(-ω-;)ウーン ホントに大丈夫かな
なんて不安な気持ちがよぎると失敗しちゃう事・・あります
光と闇という自然の摂理の教え楽しみにしてます
何故そんなに昔の行動 言葉 事細かくですか? バーチャル世界の様ですね