見えざる心・3
透明「残念ながら・・・・・本当です
彼を病院やカウンセラーのところに
連れていったことは」
伊崎「い、いえ・・・一度連れて行こうと
思ったことはありましたが・・・
どうしても行きたくないと・・・」
透明「なるほど・・・伊崎さんは、うつ病に
ついて、何か知っていますか」
伊崎「・・・少し、本で読んだことは・・・。」
透明「その本には何て」
伊崎「・・・色々な症状とか、心の風邪とか
必ず治るからと・・・。」
透明「なるほど・・・その本の考えは
捨ててください」
伊崎「えっ」
透明「うつ病を心の風邪などと書いている
著者は、うつ病を知りません
うつ病はそんな程度のものでは
無いんです
言うなれば、心の癌と認識して
もらっておいた方が的確です」
伊崎「こ、心の癌」
透明「はいそれほどこの病気は苦しい
ものなんです」
伊崎「そ、そんな」
透明「本当は、安心させてあげる言葉を
言いたいのですが、正直うつ病に
関しては、シビアに考えていただいた
方がいい
小手先の安心感は意味を成さないので
厳しく聞こえることばかりかもしれませんが
許してください」
伊崎「いいえ・・・先生・・・さっき
失礼なことを言ってしまって・・・。」
透明「いいえ 伊崎さんが正しいですよ
私こそ、頭ごなしに上から言葉を
言ってしまいすみませんでした
それに、伊崎さんが息子さんを
大切に想っている気持ちが
伝わってきたことが私は嬉しかったので、
何も気にしていませんよ」
伊崎「・・・ありがとうございます・・・
先生私は息子をどうにかしてあげたい
どうか、力をかしてください」
透明「もちろんです
その為に私はここにいるんですから
この国では、うつ病という病気に関して
まだまだ知識が足りない
国民の認識も曖昧です
だからこそ、本やマニュアルが効かない
ことも多いんです
大切なことは、うつ病を抱えている
息子さんが一番辛いということを
認識して、息子さんの心と真剣に向き合い、
病気を息子さんと共に治して行く
心構えをもつことです
私も協力しますから、気持ちをしっかり
もって頑張って行きましょう」
伊崎「はいよろしくお願いします」
透明「さて、それじゃあ~
日にちを決めましょうか」
伊崎「えっ何の」
透明「ここで話していてもラチがあかないでしょ
一度息子さんとお話させてください
確かめたいこともあるので」
伊崎「ええ~っで、でも」
透明「大丈夫です悪いようにはしませんから
そのかわり、私が息子さんと話している
内容を、しっかりと覚えておいて
ください
それが、必ず息子さんに対する
伊崎さんの行動理念になるはずですから」
私は、伊崎家へ行く日にちを決め、
息子さんと直接話をすることにした・・・。
続く・・・。
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コメント
心の癌・・・
たしかにその方がしっくりきますね。。
風邪で死ぬ事なんて、ほとんどありませんもん。
本当は死にたくないのに、凄く死にたくなって、
実際に亡くなってしまう・・・。
うつの方は苦しくて、「死にたい」と口にしますが、
それ以上に、「生きたい!」という気持ちが強いですよね。
だからこそ、なんとか助けたい。
自殺という方法じゃなく、楽になってほしい…。
私の知り合いも何人か未遂をされている方がいます。
もしその時に絶命していたらと思うと、本当に怖いです。。
うつは現代病なんでしょうか。
それとも名前がなかっただけで、
ずっとあった病気なんでしょうか。
ただわかっているのは、脳の信号がやられる・・んですよね?
身体に命令を出す部分にエラーが出る。
そんなイメージなんですが、
うつってやっぱり怖いです。。;
心の癌。…まさにその通りだと思います。
この記事のコメントに
“脳の信号がやられる”と書かれていますが、鬱病になったことがないなら、そんなこと書かないでください!
その言葉でまた苦しむ人は出てきます!
私は過去に鬱病を経験しています。
もし、当時の私が“脳の信号…”という言葉を聞いたら、『私は出来損ないの人間なんだ。尚更、世の中に要らない。生きてちゃいけない』と思い続けるでしょう。
それに鬱病になったら、『世の中から消えたい・何も興味がもてない』という状態になります。
しかし、ふとしたときにそんな堕落しているようにみえる自分が嫌になり、鬱病の深みにハマっていくんです。
そして、症状は無くなったとしても、鬱病のきっかけになったものはトラウマのようにずっと残っています。
こんかいの先生の記事をご覧になって、
鬱病の方々にとってどんな事が苦痛なのか、心の内はどう思っている(葛藤している)のかを知って欲しいと思います。
透明先生、この場で長々と失礼しました。
透明先生は霊能者なので誤診無し!でしょうが同じ患者でも
医者により診断名が違うことがあり得るのが精神科の特徴です。
昔大学入学時に全員シュリンクDr.への面接をさせられました。
名目は五月病の退学者未然防止とのこと。ところが実際の
質問票を見るとうつや不安神経症ではなく統合失調症のチェック
項目ばかり!むかっときたのでわざと嘘の答えを書いてやりました(笑)
おかげで私はそれで終わりでしたが精神医学知識のない健全で正直
な同級生達の多くが再、再々面接になり本気で怒ってました。
精神科領域は科学のように万人を納得させるような尺度ではない
と思います。シャーマンなどでも昔の社会なら神の啓示でしょうが
今ならただの精神病と見なされるだけでしょう。
つまり社会の「異常」に対する許容限度で左右される面もあります。
そのような差別や偏見が患者さんの症状悪化や立ち直りの妨げ
になっているのは事実です。自殺者が毎年三万人を超える国って
どう考えても異常ですから。
そういう意味でも正しい認識や改善法を先生が示すことは
患者さんやその関係者に対する朗報になるでしょう。
センセ、こんにちは~。
たまたま下のコメントを見ちゃいましたが、収めてくださいね~。
ちなみに私もうつ病でした。
旦那と息子もうつ状態だったから、薬代がばかにならなくて、自分は通院をやめました。
なんか、薬剤師さんが「えー?この薬を処方されたのー?えー。先生、間違ったんじゃないかなあ。確認の電話しようか」
っていうような強い薬が出てて。
そんな薬が必要なほど、悪く見えないらしいんですよ。(見栄張りなので見せないんですけどね~)
そして、飯が全く食えなくても吐いてても、タバコとコーヒーはやめなかった(笑)
でも、うつは自分には必要だと感じてたんですよ。
いろんな事がありすぎて、もうそのままで修正は無理だったんですね。
もう、ボロボロなのになんとか使ってる廃屋状態だったから、リフォームよりは新築したほうがいいって事なんだろうなと。
良かった事もあるんですよ。
やっぱ、自分の事のように((笑)家族の病気を感じ取れる事ですよねえ。
あ、5年前の事なんで、今は大丈夫です。
あたしには、うつ病の人がまわりにいないのと、辛いっていうことは知ってるけど、なんていうかうつ病の方や、周りの方々の本当の辛さとか、なにがどうなってどう日々闘っているのかとか全くわかりませんでした。
先生の鑑定や、コメントされている方の体験見て、ちゃんと理解したいと思います。
う~ん。見方によりけりだと思いますよ。
うつは心の風邪だと言う人はうつ病を知らないと言いますが、そうではなくて。社会復帰のことを考えてのことです。あと、重症化する前に気軽に受診して早期解決に持っていくため。
本人が回復してきていざ社会復帰…となると。精神科にかかっていたという現実は偏見の目で見られてしまうんです。
その偏見から守るための表現ではないでしょうか。
本人はちゃんとしはじめても、社会からの理解が得られずに、復帰が難しいというのが一番の問題ですから。
ただ。本当に辛いのに周りでサポートするはずの人が軽く考えて甘えてる…なんて考えてるのも問題なんですよね(´д`|||)
先生の代弁に心から感謝します。(*^^*)