見えざる心・20
透明「これは、ちょっと言いづらいんだけど
その姿勢を貫けたとしても、今出ている
症状は、乗り越えなくちゃならないんだ」
泰之「えっ」
透明「それはね、本能が一度出してしまった
症状は、いくらその後、本能と理性が和解しても
それを乗り越えるまでは終わらないものなんだ」
泰之「そ、それじゃ~どうすれば」
透明「・・・・・。
これから私が言うことは
うつ病を経験している者として
話す言葉だから間違えないで
よ~く聞いて欲しいんだけど、
きっと、泰之くんにとっては
少しきつく聞こえるかもしれない
それでも良いかな」
泰之「う、うん」
透明「それじゃ~言うけど・・・。
その症状を乗り越えるためには、
闘うしかない」
泰之「えっ」
伊崎「」
透明「正確には、闘う意志と
乗り越える覚悟を持つこと
普通なら、うつ病の人には使っては
いけない言葉だけど、私も経験者として
ハッキリ言える答えはこれしかないんだ
ただし、間違わないで欲しいのは、
この闘いは、あくまでも自分を守るための
闘いであること
本能と理性が和解すれば、必ずその後の
症状は来なくなる
だからこそ、今の症状に対してだけは
自分を守るためだけに闘って欲しいんだ」
泰之「・・・でも、そうかもしれませんよね
何となく先生の言っている意味は
わかります
自分の症状と向き合えるのって、
自分しかいませんもんね」
本当にこの子は頭の良い子だ
正直、このことを言うことは、うつ病である
私ですら言いにくいこと・・・
しかし、うつ病を患っている人は
常に症状と闘い続けているのが現状です
ただ、その闘い方の方向が見えずに
間違った闘いをすれば、症状は悪化してしまう
闘う理由は、あくまでも症状を乗り越えつつ
本能と理性の方向を正して行くこと
いつも、終わりのない闘いを強いられて
いるうつ病の方には、終わりのある
闘いをして欲しいのです
そのためには、ただ症状と闘うのではなく
自分を守り乗り越える為の闘いが
大切になってきます
透明「泰之くん、辛くない」
泰之「う~ん・・・少し辛いかな
でも、ただ症状から逃げようと
していた時と比べれば、大分
楽かもしれないです」
透明「そっか 君は強いね」
泰之「いやいや 先生に言われると
ちょっと」
透明「くすっあのね泰之くんは
少し勘違いしているかもしれないから
これは、しっかり受け取って欲しいんだけど、
君が引きこもっていることは
決して逃げているワケじゃない」
泰之「」
透明「こんなこというと、誤解されそうだけど
ある意味引きこもりは治療環境には
うってつけなんだ
さっきも言ったように、本能は、
外界を拒絶している
君が引きこもったのは、その本能に
歩み寄った証拠なんだよ
ただ、そこから先は、何をしたら良いのか
わからなくなってしまう人も多いけど、
今の環境は間違いなく自分を治そうと
理性が本能と歩み寄った結果だから
大切なことなんだよ」
泰之「引きこもりを肯定されたのはじめて
やっぱり先生は変わってるよ
でも、そう言ってもらえると
気持ちが楽になるかも・・・。」
透明「いやいや本当のことだよ
だからこそ、自分のパーソナルスペース
を持っている今の内に、うつ病との
向き合い方をしっかりと心に刻んで
実際に症状を乗り越え治療してゆければ、
うつ病は必ず治るから、今の状況を
大切にした方が良いとおもうよ」
泰之「そっか・・・でも、向き合い方は
何となくわかったけど、実際に
どうすれば症状を乗り越えられるの」
透明「そこは、任せてよ
症状を緩和したり、根本的な病状を
治してゆく方法は沢山もってるから
これからが私の真骨頂だよ」
今回の内容は、私がこの病気を患っていなければ
言えない言葉だというのは理解している
しかし、本来はこの答えが一番うつ病の人
には大切なことなのかもしれない
闘うということは、パワーが必要
ではあるのだが、己の症状と闘うということは、
普段からうつ病の人がしていることでもある
ただ、症状が出ることを恐れ
病と向き合うことを忘れてしまうことで、
病は進行してしまうのも事実
大切なことは、ただ闘い抗うことではなく、
自分自身を守るために、本能に従い
受け入れ、病を知り、病と闘う気持ちが
正しいうつ病との向き合い方なのだと
皆さんには覚えておいて欲しいと
想っています
今回の記事は、うつ病の方に酷な話だとは
想うのですが、この病気は必ず治ります
それまでは、孤独な闘いを強いられますが
この病気で悩み闘っている人は大勢います
ですから、決して1人ではないということ
だけは忘れないでくださいね
次回からは、いよいよ
症状を緩和させる方法や症状を根本的に
治していく方法に入って行こうと想います
続く・・・。
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おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
透明先生、いつもありがとうございます。
このブログで、緩和や完治のための方法を教えていただけるなんて
感謝の気持ちでいっぱいです。
大勢の方が、次回のブログアップを心待ちにすることと思います。
それでも、被災地支援や暑さでお疲れの中ですので、どうぞ
透明先生ご自身もご自分をいたわりながら、活動なさってくださいませ。
透明先生初めまして。
先生のブログを読ませて頂いて
本当に感謝しています。
僕は三年前から鬱病を患っていて
今回の記事は目からウロコなこと
ばかりです。
先生の鬱病を体験している人としての
目線からのメッセージは、沢山の
ことを僕に教えてくれました。
この記事も、本当に共感させて
もらっています!
自分を守るための闘い。
それはきっと、自分に優しくなれる
ことにつながるのかな~って、
思えました。
僕は鬱病の症状から逃げて自分を
傷つけることばかりしてきた気が
しています。
僕も先生のように、この病気を
冷静に見つめられるようになりたい
です!
先生は本当に凄い人だと改めて
感動しています。
これからも、先生のファンとして
応援しています。
透明先生、いつもありがとうございます。
『頑張らずにガンバレ!・・・自分の為に。』 ですよね{走るひよこ}
うまく言えないけど、私なりの表現でいうと、こんな感じです{笑}
引きこもりを肯定…。普通に正しいです。
なんでうつになって入院するのか、とかなんで薬を飲むのかって理由と同じですよね。
ついでに言うと、なんで病名をつけるのかって理由とも同じ。
全ては、守るためです。
そして、その守られた環境でしっかり向き合うこと。
いつも興奮してたりして自分と向き合えないなら意味ないから、薬を使う。
普段の生活やりながら向き合うなんて余裕ないくらい疲れてるから、入院する。
引きこもりは、自分でそれをやってるだけです。けど、本当に悲しいことに。わかってくれないんですよね。
心を鬼にして服薬管理したり、行動制限したり…。夜中に話聴いたりして。
それで、退院したら切腹とか自殺とか。本気で向き合ってた人間からすると、正直やりきれないです。(ん?もしや私のうつ状態の原因ってこれ!?)
とにかく自分を守ること。それって凄く大事です。ちょっと寄り道したって、自分傷つけて周りを悲しませるよりよっぽどマシ。自分に何か出来ないなら、本当の意味で相手にやってあげるなんて出来ない。
透明先生も、どうかご自愛くださいね。過剰に仕事持ち込むことも、一種の自傷行為ですよ。食事我慢するのも、ね(^_^)