艶やかなる欲求・６

艶やかなる欲求・６

透明「成実さん少し今の状態視せて

　　　くれませんか」

成実「え～っ恥ずかしいからいいよ～

　　　私は先生とお話し出来るだけで

　　　幸せなんだから～

　　　先生、鑑定モードに入っちゃうと

　　　凄く真面目になっちゃうから

　　　つまんな～い」

透明「ええ～っだって、悩んでるんでしょ

　　　いつもそうやってなかなか視せて

　　　くれないじゃないですか～

　　　今日は、キッチリ視せてもらいます

　　　からね」

成実「も～う先生ったらそんなに私の

　　　恥ずかしいところ見たいの

　　　マニアックなんだから～」

透明「ちが～う

　　　いくら何でもそんなところ視ません」

成実「そんなところって、どんなところ」

透明「×○△;*#」

もう勘弁してくれ～

私は、成実さんを説得して何とか

木人図にアクセスする・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

だーーーーーっだめだ

世界観が違い過ぎて、視ても理解出来ん

木人図に描かれた彼女の世界は、

私の価値観を凌駕し過ぎていて、

どうしてもその立場に立てない自分がいる・・・

こんなこと、許されるの

これで何故夫婦として成立しているの

生活感がかけ離れ過ぎていてギャップに

苦しむ私がいる・・・。

透明「(むむむむむむっこれって、

　　　　私の経験値が足りないからなのか

　　　　ううっ・・・どうすれば、彼女を

　　　　理解できるんだ)」

成実「」

透明「(彼女は、悩んでるんだぞ

　　　　彼女の生きてきた道を視てなお

　　　　彼女や旦那さんの立場に立てない

　　　　のは、自分の中の偏見なんじゃ

　　　　ないのか

　　　　同じ人間なんだから、自分の価値観を

　　　　捨ててもう一度彼女の立場に立って

　　　　彼女の考えや悩みを理解していかないと)」

成実「・・・も～う～

　　　ほらほら、せんせい眉間にシワ出てる

　　　そんな真面目な顔しないで、いつもみたいに

　　　笑ってよ～」

成実さんは、悩んでいる私の眉間に指をあてる

透明「」

そのとき、自分の中で感じた違和感が

フッと消えることに気がつく

透明「そ、そっか」

成実「び、びっくりした～

　　　どうしたの急に大きい声だして」

透明「成実さん、ありがとう

　　　ようやく理解できたよ」

成実「」

私は、自分の根本的な間違いに気づくと

成実さんをマジマジと見つめた・・・。

その間違いとは・・・。

　　　　　　　　　　続く・・・。

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