師曰く・・・。・5
千鶴「・・・兄さま先生
それって・・・・。」
透明「まあ、想像通りかもしれないし
違う人の話かもしれないね」
千鶴「・・・いじわる」
透明「でも、今の君には必要な話なんじゃ
ないのかな」
千鶴「はい・・・でも私、不器用なんです」
透明「」
千鶴「私で出来るんでしょうか
私は大切なことに気づけるんでしょうか」
今日はえらくシオラシイこと言うんだね
透明「千鶴ちゃん師匠として弟子をとるって
どういうことかわかる」
千鶴「えっ」
透明「例えば、弟子の立場から言えば
その師匠を尊敬し、その人に習いたい
と想うから弟子入り志願をするんだと
想うんだ
でもね、逆に師匠の立場ならどうだろう
師匠はその弟子を尊敬し教えたいと想うかな」
千鶴「それは無いと思います
師匠は尊敬される人ですから、弟子を尊敬
して教えるというのは無いと思います」
透明「そうだよねそれじゃ、その子の才能を
伸ばしてあげたいと思うから弟子にとろうと
想うのかな」
千鶴「・・・それは、どうなんでしょう・・・。」
透明「もし、私が師匠として弟子をとるとするなら
そうは想わない」
千鶴「ど、どうしてですか」
透明「自分がその才能を伸ばしてあげられるか
わからないからね
それに、もしかしたらその才能を潰して
しまう恐れもある」
千鶴「」
透明「師匠になるというのは、その人の人生に
かかわるということなんだ
それは、ある意味強い覚悟をもって
その人の人生にかかわって行く勇気も
必要になる」
千鶴「それじゃ~、何で」
透明「師弟というのは、お互いが望んだ結果が
結ぶ縁なんだと想うよ」
千鶴「お互いが望んだ結果が結ぶ縁」
透明「そう弟子は師匠に学びたい
師匠みたいになりたいと願う
師匠は自分の教え方がその子には合う
自分がこの子を育ててあげたいと思う
師弟はお互いが望まなければなることは
出来ない関係なんだ
片方の一方的な想いだけではお互いが
不幸になることもあるからね」
千鶴「・・・そうなんだ・・・。」
透明「千鶴ちゃん
円はね、もともと弟子をとるタイプじゃ
ないんだよ
本人も昔から私達に豪語してたくらい
人に教えるのが苦手なタイプなんだ」
千鶴「そ、そうなんですか」
透明「まあ、これはオフレコだけど
円は千鶴ちゃんを放っておけないんじゃ
ないのかな
千鶴ちゃんは、私達から見ても昔の円に
よく似てる
だからこそ、今の千鶴ちゃんの悩みも
どう教えていけば千鶴ちゃんの才能を
開花させられるのかも分かるのかもしれない
もし、円とは違うタイプならあいつは
千鶴ちゃんを弟子にはとっていないと
想うんだ」
千鶴「・・・先生・・・。」
透明「それだけ円は千鶴ちゃんの才能ではなく
千鶴ちゃん本人の気持ちや意志の強さ
性格をかっているんだと想うよ
さて、弟子はそれにどう答えるのかな」
千鶴「わ、私やります
何年かかっても、円先生の期待に答えます」
くすくす本当に昔の円によく似てる
さてと、まあせっかく頼って来てくれたことだし、
私も先輩らしいことでもしましょうか
続く・・・。
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
人と人とがいれば色々な縁あると思いますが。
お互いが望んだ結果が結ぶっていう
師弟の縁
なんだかすごく素敵な感じがしました。
次回のお話も楽しみにしてます。