世界最恐・16
透明「ところで、漆原さんは」
円「あそこ」
透明「」
円は、二階の方を指さす
円「たぶん、ちょっと見ただけだから
精神崩壊はしてないけど、よほど
怖かったんだろうね
あそこの端っこで震えてるよ」
透明「そっか、無事ならいいや」
少しホッとする・・・。
私たちは、二階にいる漆原さんのもとへ行き、
黄泉玉の一件が片付いたことを話す
透明「もう、大丈夫ですよ」
漆原「ブルブルブルブル・・・。」
円「いつまでもそんなところで
丸まっていないで、次に行くよ」
漆原「ブルブルブルブル・・・」
円「もううるし」
透明「ちょっと待って」
円「」
透明「円ちょっといいかな」
私は円を連れ漆原さんから少し離れる
円「なによ」
透明「たぶん、漆原さん怖いんだよ」
円「だから、ちゃんと黄泉玉は」
透明「そうじゃないんだ」
円「」
透明「あの恐ろしい化け物を何とかした
俺たちのことが怖いんだよ」
円「」
透明「円はあまり経験したことがないかも
しれないけど、目の前で起こった
恐ろしいことが全て一緒くた
になってるんだ
彼から見れば、あんな恐ろしい
化け物を何とかした私達だって
化け物にしか見えない・・・。
そんなものなんだよ」
円「そ、そんなことって
私達は命がけで」
透明「わかってるだから、ここは何も
言わずに私に任せてくれないかな」
円「・・・・わかった・・・・。」
私は、一人漆原さんのところに向かう・・・。
透明「漆原さん」
漆原「ひっ」
私は優しく微笑む
透明「いや~~~っ死ぬかと思いましたよ
たまたま持ってたお守りが効いたから
何とかなりましたけど
もう、ダメかと思いましたよ~」
漆原「お、お守り」
透明「ええ今回ここへ来る前に、お祓い
してもらって、お守りをいただいて
きていたので、助かりました
いや~やっぱり神様の力は
凄いですよね~~~」
人は、追い込まれると信仰や信頼に寄り添う
それは、無宗教の人でも同じだと思う
絶対的信頼安心感
それが心の支えにつながるからだ・・・。
円の手前、心苦しいが今の漆原さんの
心を救うにはこれしかない・・・。
漆原「か、神様って、本当にいるんですか」
透明「まあ、いらっしゃらなかったら今頃
私たちはあの世行きでしたからね」
漆原「そ、そうですよね
神様たすかりました~」
空を見上げ手を合わせる漆原さんを見て
円はどことなく寂しそうだった・・・。
私は、円の頭をポンと優しく叩き
悔しい気持ちや悲しい気持ちを汲んで
やりたかった・・・。
私達のような異形の力は、時として
恐れの対象となる
師匠が言っていた言葉が二人の脳裏に甦る
「私たちは、何かが足りないからこの力を
授かっただけなんだよ
だから、私たちは常に人よりも足りていないと
考え、日々精進することが大切なんだ
能力を沢山の人のために使えれば、きっと
自分の居場所が見つかるよ
だから、決して諦めてはいけないよ」
円は、その言葉から逃げていたのだろう
わかってはいても、突きつけられる現実は
酷なものだ・・・。
それでも、この力を持つ以上、私たちは主役になる
必要はない
この力は支えるためのものなのだから
私は円の気持ちをなだめるように言葉を
発する
透明「円そろそろ行こうか
前に進まなきゃね」
円もその言葉に反応する
円「そうだねさ~て
お仕事~お仕事~」
二人は、漆原さんの元へ歩みを進め
次の行動に出る・・・。
続く・・・。
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コメント
この力が大きくなればなるほど人を救うと言うことから、離れていく気がします。
選ばれた気になったり、能力の優劣で人を判断したり、救うために自分の能力開発を口にする人に会うと、いつも透明先生の師匠のこの言葉を思い出します。
私は、透明先生も円さんも大好きですから。
センセおはよ〜。
こないだ救急で治療受けてた時に思いました。
そのときのメンツがそうだったのか、なぜかじーさんばーさんが多く、
みんなグズグズ言ってるんですよ。
ほんでね、救急・入院慣れしてるとおぼしきばーさんが、
ナースコールあるのに
「かんごふさ〜ん、かんごふさ〜ん」って、そこまででかい声出せるんなら家帰ってよくね?って感じで何度も呼びつけて
「おしっこ取って」って。息も切れ切れな私は、看護師さんはお手伝いさんじゃないんだぞ、ちょっとは遠慮しろよって思ってました。
本日は、配慮できない人以下の群れdayかよ、って不愉快だったんですが、人間って自分の事だけになるとこうなるのが「普通」なのだろうなと。
けど、うるしーの気持ちもわからんではないです。
ウチ、今、引越しの段取りしてるんですよ。で、すごーく慎重になるのが、
これまでいつも霊が出る家だったので、それなんですね。
今の家も出るんですが、例えていえば
「読○ランドのお化け屋敷にずっと住んでるようなもんで、けど道順も覚えたしどこで出て「うわっ」ってなるかもわかってる。けど、ここから富○急に引っ越したら道のどこに段差があるとか、どこの曲がり角で「おら〜」って来るかわかんないから、それがストレスになる。
どうせお化け屋敷なら、見知ってるほうがまだマシ」
えぐいもの割と見てもやっぱしそう思いますもん。
ちなみに、子供にはこの説明、すっごく納得して貰えました。
透明先生、こんにちは
なぜだかわからないけど読んでいて涙が出ました。
透明先生、大好きです。
ブログ、いつも楽しみにしています。
ちなみに円さんは女性なんですよね?
今までのブログ、全部読んで女性だと思ってたんですけど今回のを読んだらどっちだかわからなくなりました…。すみません。
円さんの悔しさや悲しさを考えると涙が出そうです。
また、お師匠様の「能力を沢山の人たちのために使えば、きっと自分の居場所が見つかるよ」という言葉から、お師匠様も能力のため時として居場所がなかったなどつらい目に遭ってこられたのだろうかと思ってしまいました。
それ以上に他人に対してこんなにも優しい言葉をかけられるお師匠様は本当にすごい人です。
そしてそのことを実践しようとされている透明先生をとても尊敬します。
透明先生の鑑定やブログで救われている人沢山いる(自分もそうです)と思いますし、みんなに必要とされるってことは居場所はしっかりあるともいます。
・・・自分は、能力などはありませんが、人のために働き居場所を見つけられるように努力したいです。
ごめんなさい、追加です。
子供の頃、「泣いたあかおに」ですごく泣きました。
で、私は青鬼みたいになりたいと思いました。
ビジュアルと威圧感だけはそうなれたような気がします。
けど、いつか心もそうなりたいと思っています。
私は、円さんもセンセも好きです。
私は正真正銘可愛い女の子だよ~
Σ(゚д゚lll)
透明のせいで、間違えられてるじゃ~~~ん。・゜・(ノД`)・゜・。
ゆるさ~~~んψ(`∇´)ψ
これは美魔女の円さんの呪文発動フラグですね^m^
あ…美魔女って表現すると全く違う意味の22時からの麗しいマダムみたいに……Σ(`д`;)
すすすみません違うんです((((;゚Д゚))))
あ、円様がコメントしてるΣ( ̄□ ̄)!
円様今回すごいかっこよかったです!!
透明先生も無事で安心しました。うるしーの態度悲しいです。でも私も目の当たりにしたら同じ態度をとるのかな。とにかく一段落?したようで安心しました(^-^)
ハラハラしましたが、皆さんがご無事で本当に良かった(^-^)
先生や円さん、お仲間が、いつも笑顔でいられますように。
こんばんは
円さん、すみません。私の読解力が・・・(>_<) どうか透明先生にやさしくしてください~~(笑) いつも円さんの登場楽しみです。 これからも透明先生と仲良くなさってください~(^^)
師匠の言葉に、うるっと来ました。泣
透明先生達だけでなく、自分自身に置き換えて、人より優れていると思う点を傲慢にならずに 足りないものがあるからできることがあると感謝しなくては。と 染みました~
m(。≧Д≦。)m
先生…今回はズシッときます(T_T)
ここに伺うだけで「もたない」私は癒されてるのに…
先生達は、肉体を蝕む能力を抱えてる、それでも、支えるためにあると…
でも、円さんのお茶目コメントに安心しました(^ワ^)
より一層、お体、大事になさってください
こんばんは透明先生{CARR_EMO_96}円さんも皆さんご無事で良かったです。
今回のお話、前に読んだ星呼の話を思い出しました
平安時代でも平成の現代でも異世界と繋がっていて、人間は物事や現実や知識をほとんど知らないまま亡くなっていくのかと切なく感じました。
円さん…悔しかったでしょうが円さんや透明先生や兄弟さんのファンがたくさんいることをお忘れなく{CARR_EMO_660}
本当にお疲れ様でした
しかし、読み応えのあるブログですね。ゆっくり何回も読みたいから書籍になって欲しいです。
みんな、何かが足りないままで生まれてきているんですよね。
「異形」…悲しい言葉です。
力に限らず、姿形であったり、感性であったり、本当は何一つ「同形」のものは自然界には存在しないのに。
条件付きで与えられる居場所にいるのは、やはり辛いものです。
それでも前に進まなきゃですね。
私や、ブログを読んでる皆さん、みんな先生の事
応援しています。
いつも感謝しています。
円さんラビュー❤
素敵の王様、ステキングですね。
先生、みんなのアイドル円さん、お疲れ様。
本当に、お疲れ様でした。
人に優しくできることは、本当は、難しいことかもしれませんが、私は、今回で、学びました。
もっと、もっっと、先生、円さん応援します。そして、感謝しまーす。ありがとう。ふたりのおかげで、あ。昴さんも、です。
退治してくれてありがとう。
円さんや透明先生は、人がみえない物を見えたり感じたりする事で苦しい思い、孤独な思い、悲しい思い、危ない思い、きっと、たくさんされてきましたよね。今みたいにこうして戦えるようになるまで私の想像越える相当長く険しい道のりだったんだろうと、思います。なんというか、今回の記事で私は透明先生はもちろん、円さんのファンにもなりました。あまり気が効いた言葉が浮かばないのですが、お二人とも、ありがとうございます(o・・o) 陰ながら微力ながら応援させて頂いてます。