体話・2
篠田「先生・・・利香は何て」
透明「いやいやお母さん
まだ、話し始めたばかりですから
と、取りあえず心配なのは
わかりますが、ここは私に任せて
少し、外の待合室で待っていて
いただけませんか」
篠田「・・・・・はい・・・」
お母さん、利香ちゃんが何も話して
くれないのが余程ショックだったんだろうな~
お母さんは、トボトボと部屋を出てゆく・・・。
ここからは、皆さんにもわかるように
利香ちゃんと私の会話を文字にしてゆきますね
透明「(利香ちゃんどうしたの)」
私は、手話などを用いた会話はしない・・・。
私の場合、相手とのシンクロ率を高め
目や表情、体の身振り手振りで相手に
想いを伝える方法をとっている
それと同時に、相手のちょっとした動作や
呼吸の仕方で、相手の気持ちを読み取る
ように心がけてもいる
手法としては、プロファイリングや読心術の類を
応用したものなのだが
その方が、相手の気持ちを理解しやすいし
相手にこちらの想いを伝えやすいからだ
利香「(・・・先生・・・内緒にしてくれる)」
彼女は、手を合わせながら照れくさそうにしている!
透明「コクリッ」
私は、彼女の気持ちを汲み笑顔で
首を縦にふった・・・。
利香「(あのね・・・私、好きな人がいるの・・・。)」
顔を赤らめ、呼吸が早くなる
目を潤ませ胸に手を置く利香ちゃん
透明「(おお~っいいじゃない)」
音の鳴らない程度に手を叩き
前のめりに口をとがらせる・・・。
利香「(それでね・・・・・。)」
利香ちゃんは少し困った表情になる
透明「(逆に、告白されたんでしょ)」
私は彼女の気持ちを察し、笑顔で親指を立て
ながら、目に力を入れ彼女をみる
利香「(な、なんで・・・わかったの)」
呼吸が一瞬とまり
少し、驚いた表情を見せる利香ちゃん
透明「(だって、今は私と利香ちゃんの心が
つながっている状態だもの
言いたい事くらいわかるよ)」
私はニコニコしながら利香ちゃんと自分を
指さしながら、手をギュッと結ぶ
なるほど~そういうことか
いや~~~っ利香ちゃんも思春期だね~
彼女の心とシンクロしているとはいえ、
何だかこっちまでドキドキしちゃうよ
利香「(・・・先生どうしたらいい)」
彼女は、再び呼吸が荒くなり、
少し困惑した表情を見せながら
照れくさそうに私を見ている
透明「(いいじゃないお互いが想い合ってるなら)」
首を縦に振りながら、優しい表情で腕を前にだし
手を力強く握る
利香「(でも・・・私は・・・。)」
突然、顔に影が降りる・・・。
透明「(相手の言葉が聞こえないことが気になる)」
私は、利香ちゃんの目を見つめ、口元を軽く
押えながら、首を傾げる
利香「コクリッ・・・・」
彼女は、今までも言葉の壁や自分自身の障害に
悩ませられてきた・・・。
だからこそ、深い部分で自分に自信が無いのは
わかってはいたのだが・・・。
今回は失いたくない強い想いと、
自分の人生に対する不安や恐れが
表にまで出てきてしまっている・・・。
私は、彼女の心を癒すためにも伝える言葉を
選びながら優しく言葉を紡いでゆく・・・。
続く・・・。
おすすめのお店で~す 是非役立ててくださいね
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コメント
りかちゃんの両思いが幸せな方向に向かうよう、お祈りしてます。
きっと、ブログ読者さんの中にも、自分の健康問題のために恋愛に踏み込めない方もいると思います(私もそう…)。りかちゃんと一緒に乗り越えていきたいな。
ヒュー{キラリ}{カエル}
寧ろ耳が聞こえないの承知で告白した男の子はそれ含めてリカちゃんの個性として好きなのでは??と思いました。
耳聞こえないキャバ嬢が人気No.1になったという話がTVでやってましたし^皿^
自分の友人は耳聞こえない人と添い遂げてましたから好きな人は好きなのかも?{ハロウィン} おならがバレ無いのが良いのだそうでw
しかし先生の会話、流石に手話じゃなかったですか、、、またすごい能力が(((`д`;)))
そういえばヌコ喫茶でヌコとも会話してたな~と思うと人間でも可能だったという事かと…
先生は技術の四次元ポケットや~{花火}
ドキドキな恋か…
↑遠い目(笑)
読んでて私まで照れてきました(^_^;)
はじめまして!
いい話しですね~、透明さんのお仕事がうらやましい。。
ところで、質問させていただいてもよろしいですか?
今回の選挙、自民党の圧勝でした。憲法の改正だの国防軍の創設だの、脱原発も怪しいですし。。
透明さんは今回の結果をどのように感じていらっしゃいますか?
あ!記事とは関係ない質問でした。
失礼いたしました。