奇々怪々・6
知念「でも、そうだとしたら・・・」
透明「私が行きましょう」
知念「えっで、でも・・・。」
透明「まあ、永信さんの手前、私がしゃしゃり出る
もの失礼なのですが
まあ、永信さんも私からお願いすれば嫌とは
言わないと思いますから」
知念「すみません父は頑固なので今回のことが
自分の意見と食い違っていたら、きっと
退いてはくれないと思うので・・・」
透明「あははっ永信さんらしいといえば
らしいですね
今回は、私への依頼なので永信さんには
迷惑はかけませんよ」
知念「お願いします」
私は、全ての鑑定が終わり次第伺うことを約束し
その日一日の仕事を終えてから、動物寺へ・・・
透明「こんにちは~」
永信「おおおっ珍しい客だな~」
透明「ご無沙汰しております」
永信「今日はどうした」
透明「(あれっ春菜さん、お父さんに何も言って
ないんだ~)
えっと、あの~」
永信「」
私は、昼間にあったことを永信さんに話す
永信「・・・・・・。」
透明「あ、あの~・・・それで・・・」
永信「春菜のヤツワシに何も言わないで
透明くんすまなんだ」
透明「いえいえいえいえ私が勝手に申し出たので」
永信「はあ~いつもすまないな~
一人娘なせいか、甘やかせてしまって」
透明「それじゃ~」
永信「私からも、よろしく頼むよ
ベスのことは私も気になっていたのだが、
なかなか忙しい身でな~」
透明「ありがとうございます
永信さんのお手を煩わせないように、私も
頑張らせていただきますね」
はぁ~っちょっとホッとした
永信さんは、私の小さいときからの知り合いで
色々と教えてもらった恩人でもあり、春菜さんが
言うようにかなりの頑固者
今回、ここもクリアしなくちゃいけない要因だった
のだが、すんなりクリアできたことで、ちょっと
肩の重石がとれた感じだ
私は早速、本堂の裏へ・・・
そこには、春菜さんとベスが待機していた
知念「あ、あの父は」
透明「」
知念「よかった~」
透明「あれチビ助は」
知念「一応危ないと思って、ゲージに入れて
部屋に置いてきました」
透明「その方がいいね
ところで、ベスが威嚇していたのは」
知念「ここです」
透明「・・・・・・やっぱりここにはいない
母猫を埋葬したのは」
知念「はいこの先の、お墓です
確か、動物達の永代供養塔だと思います」
私は、寺の裏から西にのびている細い道を歩き
供養塔の近くまできた・・・
透明「」
ベス「ウウウウウッ」
知念「な、なに」
透明「知念さんは、そこから動かないで」
知念「は、はい」
いよいよ、母猫の怨霊と対面する
続く・・・。
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コメント
遂にペットセメタリーに来ましたね!
次回怨霊と責めたり責められたりですね(((`>`;)))
子を想う、親の愛情が怨霊となってしまうことの悲しさ。が、なんていうか、ほんとに辛いです。
守りたかったんだろうし、
すごく心配しているんじゃないかなぁって思うんですよね…。
動物だけでなく、これが対・人であっても同じなのか?とも思います。もし自分が似たような状況で命を絶つ事になって、子を想う愛情が、生きることが出来た子を逆に苦しめてしまうことになったら…どうしよう。
動物って一回人を恨むと2度と心を開いてくれないみたいですね
説得するにも聞く耳持ってくれるのか…
うちも猫を飼っていたけれど、いたずらでかゆみ止めのキンカン嗅がせたら今まで聞いたことのない鳴き声あげながら逃げ去っていきました{ねこ}{汗}
それからは以前よりも距離のある関係になりましたね{爆弾}