奇々怪々・9
物語のような光景が目の前で展開している
危険な状態の渦中にいる私でさえ、今の状況が
夢の中での出来事のように想える
透明「たははっまずいな・・・」
先ほどの風は、霊圧からくる鎌鼬(かまいたち)
のようなものだと勝手に想っていた私は、
目の前から母猫が消えたことに気づくと、
とっさに考えを修正した
透明「今のって、要するに」
母猫のスピードが尋常じゃないということだ
しかし、まだ力に振り回されているようにも
視える
おかげで今でも首がつながっているわけだが・・・。
透明「力の使い方になれるとマズイ
早く何とかしなくちゃ・・・でも
どうする」
呪で縛り、強制的に祓うのは簡単だが、
できればしたくない・・・でも、肉眼で
追えないスピードに対応するなんて・・・
・・・さて、どうする
母猫「シャ~~~ァ~~~ッ」
透明「(すげ~怒ってる当たり前か
非道いことされたんだもんな・・・)」
母猫「シャッ」
次々に血しぶきがあがる
徐々に精度も上がってくる・・・。
知念「せ、先生」
ベス「ワンワンウウ~ッ」
透明「大丈夫こっちにきてはダメだよ」
離れたところから見ている知念さんには
ゆらゆら蜃気楼のように見える空間と
ひとり血しぶきをあげている私の姿しか
見えない
しかし、さすがは猫まるで獲物を狙った
虎のごとしだね
私しか見えてないようだ
おかげでこちらも集中できるのだが、
いかんせん、対策が見つからない・・・。
私は、穴が開くほど母猫を観察する
透明「・・・・・。」
母猫「シャ~~~ァ~~~ッシャ~ッ」
透明「・・・・・。」
母猫「シュ~ゥニ”ャーーーーーッ」
透明「(・・・・・あれっ
もしかして・・・・・)」
私は、大切なことを忘れていたことに気づく
透明「そっかそうだよね」
母猫「シャ~~~ァ~~~ッ」
透明「気づかずにゴメンねお前、怖かったんだね」
母猫「二”ャーーーーッシッ」
透明「・・・いいよ傷つけても
それでお前の気がすむなら」
母猫「ニッ、二”ャーーーッシ~ッ」
透明「・・・・・。」
鮮血に染まってゆく私は、目をつむり抵抗もしない
私は間違っていたこの子は私が怖いんだ
自分をこんな目に遭わせた人間が怖い・・・。
当たり前だった
この子は、さっきから私の身体を傷つけていても
深く傷つけたりしていない・・・。
この子なりの精一杯の威嚇
受け止めてあげなくちゃ信用されるまで・・・。
透明「・・・クラクラッ」
たはは、情けない
ちょっと目眩がしてきた・・・それでも・・・。
続く・・・。
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コメント
透明先生{ハート}おはようございまーす
本当ですね{ひらめき}先生の話はまるで小説を読んでいるような{キラピンク}
○樹並みに引き込まれます{YES}
しかし、こちらは現実ですからね、レベル違いますね{アップ}
先生、大変でしょうけど、もう少し頑張って
母猫の気持ちを溶かしてあげていって下さいネ{キラブルー}
きっと、心、開いてくれる気がします{キラブルー}
しかし、
母猫を強制的に祓う事をしたくない、いつもの優しさ以外に
こんな大変な時でも初めて見る物に好奇心旺盛で
純粋な子供{赤ちゃん}みたいな先生の素顔を垣間見て、
更に先生が好きになりました~フフ{ラブ}{ラブラブ}
透明せんせ~いぃぃおはようございます{ショック}{汗}
大丈夫でしょうか{げっ}{なんで}
母猫の人間が怖い気持ちもわかりますが・・・{ごめんなさい}
母猫の気持ちが早く落ち着きますように・・・{キラリ}
透明先生 こんにちは
変化した猫も やはり
怖がりなんですね。
攻撃力が半端ではないですが、{ショック}
強制的に払う力があっても
猫の心情を汲み取ると 払えない・・・
透明先生の葛藤が伝ってきます。
私は猫パンチしか知らなくて
幸せです。{ハッピー}
一刻もはやく 母親猫の気持ちが
落ち着きますように。{天使}
最近の出張鑑定は命がけな場面多発(>_<) あっさり描写ですが状況想像すれば、やはり読むとつらいですね 傷をいとわない、先生の受け止め力…包容力なんてレベルを超越した、懐の深さ、優しさ… 先生、ちゃんと休養してくださいませm(__)m{CARR_EMO_334}
先生 大丈夫ですか??
{キラリ}
子供を思う気持ちは みな同じ・・
どうか お母さん猫に 先生の気持ちが伝わりますように・・
でも 先生 無理しないでくださいね
透明先生が良い人すぎて全私が泣いた!
かまいたちの夜ですね。
先生のこと
守ってあげたい
(>人<;)
そしていつも自分以外のだれかを
心配している広く優しいこころ
わたしにも伝染しますように…