百合のお面は瘡となり・7
透明「あ、あの~・・・」
八田「・・・あっ
脱いだ方が良いですよね」
透明「う、うん・・・できれば・・・あっ
ちょっと待って
脱いだらこの毛布をつかって」
八田「・・・くすっはい」
私は八田さんが準備ができるまで外で待つ
八田「先生、準備できました」
透明「は、は~い」
こういうシチュエーションは気をつかって
しまって苦手だ
でも、こちらが意識しちゃうと八田さんも
気になっちゃうだろうから・・・
私は気を取り直して部屋へ入る
透明「それじゃ~、治療しましょう」
八田「さっき、特効薬があるって言っていましたよね」
透明「うんそれにはこれを使います」
私は机の引き出しから瓶を取り出す・・・
透明「これは、貝母(ばいも)という百合科の植物から
抽出したエキスで作った薬なんだけど、
貝母は通常の植物よりも、念に対しての
分解能力が高い植物なんだ
これに呪を入れておくから、患部に塗って
おいてくれれば、人面瘡は数日で綺麗に
なくなるから安心して」
八田「ありがとうございます
・・・あの~」
透明「あっそうだね先ずは、実際に塗るから
量と塗り方を覚えておいてね」
八田「はいお願いします」
私は八田さんの人面瘡と飛び火した部分に
呪を入れ込んだ貝母を塗って行く
透明「よしOK
これくらいの量で毎日一度、患部に塗って
くれれば大丈夫だよ」
八田「何だか不思議な感覚・・・塗ってもらった
場所の痛みが消えていくのと、凄く温かい・・・」
透明「うん貝母が効いてる証拠だね
結構早く治りそうだから、安心したよ」
八田「先生本当にありがとうございました」
透明「くすっこれで、仕事も結婚も大丈夫だね」
八田「もう茶化さないでください
そんなこと言うんでしたら
結婚は先生にしてもらおうかな」
透明「へっ」
八田「先生には、全て見られちゃったし・・・
責任とってもらわなくちゃ」
透明「なっ」
八田「くすっくすっ冗談ですよ冗談」
透明「う~っやられた~」
とかくこの世は、女性の方が一枚上手
念も想いも冗談も
タジタジの透明先生なのでした~
透明「も~~~う
からかわないでくれ~~っ」
完
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コメント
前から思ってたけど、先生、女に弱えぇ…{おばけ}
樺さんに同意(^ω^)
くすっ{ラブラブ} 先生カ~ワイ~イ{ラブ}
年上だけど 八田さんみたく つい先生のこと
からかいたくなっちゃう気持ち分かる~{ひらめき}
本当はスゴイ人なのに そういうところが
母性本能くすぐられちゃうんですよねー{ラブ}
なんて言うと またタジタジになっちゃう{考えるひよこ}
テヘ{ルンルン}
え、皆さん、そっち!?(笑)
女性に弱いというか、ダメージ受けてる女性相談者に、きっつい対応する先生なんてイメージ出来ない(^_^;)
基本的に優しいから、怒る時もしっかり諭される感じですよね
その優しさが先生ご自身を苦しめてないか心配にはなりますけれど…
にしても、八田さん、良かったですね{CARR_EMO_404}
貝母って軟膏?も先生オリジナルなのかな~
こういう事例のような、誰かを苦しめる念を生まないよう、逆に受けないよう、鈍感さと敏感さをうまく使い分けられる人間になりたいです(^_^;)
先生は、女性に弱いのでは無く優しいのだと思いました^_^
普通、女性に弱いって、デレるのが本来で(上下を決めてる訳じゃないし) 僕も美人コンテストで優勝してしまうような相手ならデレる自身があります(;^_^A
先生は、絶対に相手を傷つけるような反応をしないし、鑑定というお仕事で
相手に嫌な思いをさせない、恥をかかせない気遣いに、またまた勉強させられました!
でも、円さんが前に言ったように恋愛に疎い先生のナチュラル反応でこれなら、女性がからかいたくなる気持ち分かるかも(;^_^A
話は変わりますが、貝母はユリ科の植物なんですね!
それで今回のタイトルΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
変な想像をした自分が恥ずかしい。
(; ̄ェ ̄)
もぉ~ {ショック}読んでてこっちが恥ずかしくなるわいっ{りんごちゃん}
それにしても透明先生おモテになる様で{ドキドキ}
いよぉ~ モテ男ッ{パチパチ}{パチパチ}
あら?お話の最終回なのに、感想の数が控えめなのですね。
書きにくかったのかしら?
透明先生、今回も問題解決お疲れ様でございました。
来た時には取り乱していた八田さんが、すっかり悲壮感も消え去り、冗談が言えるまで心が軽くなったようで本当に良かったです。
芯が強くて明るい女性のようで、お若いのにしっかりしてらっしゃるから、これからが楽しみですね♪
しかし、人前に出る職業の方や見目麗しい方などは、男女問わず、色々と大変なのでしょうね。
憧れられたり羨ましがられる反面、醜い嫉妬でねたまれる事も多々あるのでしょう。
本文とは少しそれますが、女に弱い男と聞くと、確かに巌城さんの言うように、その気にさせられるような事を言われてデレデレしたり、色仕掛けの誘惑に負けてホイホイ付いて行く姿を私は想像しました。
こう言う話をオープンに書いてしまう所が、結局は透明先生が一枚上手って事かもしれませんね、フフフ。